【仕事行きたくない】うんざりな人間関係に効く、たった『4つの処方箋』
「課長に言われた一言が、頭の中をぐるぐる回っている」
「同僚との意見の食い違いをどうしていいかわからない」
「いつも周囲の顔色を伺って、気軽な発言ができない」
「協力して欲しい案件があるのに、つい自分一人で頑張ってしまう」
仕事をしていれば、誰しもそんな場面に遭遇し、人間関係にうんざりして仕事に行きたくなくなることが、1度や2度はあると思います。
そんな時、あなたはいつもどうしていますか?
友だちに愚痴を言っても、カラオケで大声で歌っても、やっぱりモヤモヤ、イライラ、シュンとしちゃう・・・。
そんな時は、コミニュケーション力の見直しが必要です。
相手にも自分にも×をつけずに、自分らしい自然体な立ち振る舞いで、仕事の本当の目的に向かってみんなで協力していける。
そんな風に毎日仕事ができたら、最高ですよね!
今回は、コミュニケーション力の見直しが必要な理由と人間関係を改善する4つの方法をお伝え致します。
目次
なぜ、職場の人間関係はめんどうくさいのか?
仕事や職場の人間関係が原因で、仕事を辞めたいと思う人はたくさんいますよね。
いえ、一度もそう思ったことのない人は、おそらく一人もいないと、ほとんどの人が断言できるでしょう。
それほど、仕事の人間関係は私たち社会人にとって、重要なものです。
会社では、一人ですべての仕事を行ってはいません。
どんな職種であっても、必ず人間関係が発生します。
それ故に、人間関係が上手くいかなければ会社で仕事を続けることを苦痛に感じたり、仕事に行きたくない・辞めたいと思うようになるのです。
人間関係をめんどうに思う理由は4つあります。
①「思い通りにならない」から
②「否定されるのが怖い」から
③「同意しなければならない」から
④「気乗りしない時も話をしなければならない」から
あなたも、思い当たる理由ではありませんか?
①「思い通りにならない」は、自分の意見が通らないことはもちろん相手の反応や行動についても
「“良かったね”って言って欲しい」
「言ったらすぐ動いて欲しい」
などと、実は無意識に思っています。
そんなことは、到底無理な話だとわかっているので、話をしても「どうせ自分の意見や相手の言動は、思い通りにはならない」という思いから面倒に感じるのです。
②「否定されるのが怖い」は、自分の意見や考えを否定されることの他に、その考えを持っている自分自身を否定されることを怖がっていますね。
自分に自信がない人に多い傾向があります。
③「同意しなければならない」は①と似ていますが、より協調性や平和を大切に考える人に多いです。
「相手の意見に従うべき」
「流された方がラク」
という思考パターンを持っている可能性もあります。
④「気乗りしない時も話をしなければならない」は責任感が原因にありそうですね。
疲れて誰とも話したくなくなる事は、会社にいてもおこるものです。
そんな時は、面倒に感じるのは無理もないですよね。
では、これらの理由を踏まえて実際に人間関係を改善する方法をお伝えしていきましょう!
理解できる前向きな“理由”を探す
人間関係がストレスになる最初のきっかけは相手の言動が理解できない気持ちから始まります。
「え?なんで!?」
「普通はそんなことしないでしょ」
「私なら言えないわ~」
というような気持ちになった時。
自分では考えられない言動を見聞きした時に、このように思いますよね。
あるいは、攻撃されたり、否定されたと感じた時に自分も相手を否定したくなります。
そんな時は、相手の言動の中の前向きな理由を探してみましょう!
明確に仕事の立場や内容に絡んでいることもあるでしょう。
体調や、プライベートが理由のこともあるでしょう。
もしかしたら、相手もあなたの言動に反応して否定的な態度をとっているのかも知れません。
上司なら、あなたに期待しているからこそ、キツイ一言を言ったり、後輩なら自信のなさから 逆に強がったり、という思いがあるかも知れないのです。
全ての行動には、その人なりの肯定的な理由があります。
相手の立場に立って、「もしかしたら・・」というスタンスで前向きな理由を探してみると意外な理由が見つかり、理解できるようになります。
“みんな仲良く”の概念を捨てる
イタリアの経済学者である、ヴィルフレド・パレートは
「物事は平均的ではなく、ばらつきや偏りがあり、その比率は80:20である」
と言っています(パレートの法則)。
100匹のアリでは、20匹は働き物で、残りの80匹がそれに頼っている、ということです。
逆に、80匹は普通で、20匹はなまけている、という事にもなります。
すなわち、それは2:6:2で、○が2割、△が6割、×が2割となりますね。
これを職場の人間関係に当てはめると
あなたととても気の合う人が2割
普通に付き合える人が6割
残念ながら、気の合わない人が2割
ということになります。
私たちは、幼いころから幼稚園や小学校で「みんなと仲良くしましょう」と言われて育ってきました。
それが良いことで、そう目指すべきだ、と解釈している人はとても多いです。
しかし、このパレートの法則から考えると「みんな仲良く」は存在しません。
今までの経験を振返ってみても、職場やクラス、サークルの“全員”が本当に仲が良いことなど、ほとんどなかったのではないでしょうか?
ないからこそ、目指しましょう!と言われてきたのかも知れませんね。
あなたを悩ませるその相手は、どうしても気の合わない2割の人かも知れませんよ。
職場の人間関係にうんざりしたら無理に仲良くしようと努力せず、距離を保ってみることをおすすめします。
1歩踏み出す
“みんな違って、みんないい”
日本の童謡詩人である、金子みずゞさんの「私と小鳥と鈴と」の詩の1フレーズですね。
小鳥や鈴とは、違いを受け入れられるけど同じ会社の人間である物同士の違いは、 意外と受け入れにくいかも知れません。
しかし、本当は小鳥や鈴と、人間のできることや能力が違うように職場の人間同士も、能力や できること、好きなこと、考え方が違うはずです。
まずは、みんな違って当たり前で、みんなそれぞれ、そのままでOKなんだ、ということを 認めましょう!
“みんな”というのは、「相手も」「自分も」です。
相手だけがOKでも、自分だけがOKでもありません。
相手も、自分も、それぞれ意見があって、想いがあって、考え方、物の見方、捉え方の個性がある。
それを認められたら、次のステップです。
標題にある、“1歩踏み出す”です。
相手も自分も、そのままでOKであることが腑に落ちたなら意見の違いや、解釈の違い、感情の違いについてもOKが出せるはずです。
また、自分が自分にOKを出せたなら、自分はどんな感情になっても大丈夫、と思えます。
ですから、一歩踏み出して今まで言えなかった意見を言ってみましょう!
そこで、相手が驚いたり、否定してもOKだし、例えそれで傷ついたとしても 「それが私なんだ」「大丈夫」と思えます。
一歩踏み出すのは意見を言うことだけではありません。
今まで強がって平静を装っていたけれど、弱音を吐いてみる。
公私混同になるのが面倒で一匹狼だったけど、プライベートのお誘いをしてみる。
そんな1歩を踏み出すことも、とても大切です。
なぜなら、人は、その人を知れば知るほど好意を持つ生き物だからです。
“知る”のは、その人の「人間的側面」です。
ですから、今まで見せたことのない弱い部分やプライベートの顔を見せることによって、親近感がわき、人間関係が円滑になっていきます。
いきなり一歩踏み出せ、と言われても難しいですが、このように違いを受け入れることから関係性を深めることができるようになります。
あなたも、きっとできますよ。
仕事の目的を明確にする
最後にやっと職場らしいテーマが出てきました。
職場以外の人間関係であれば、ここまでの方法で解決できますが仕事をしていく上で、 大切なコミュニケーションの要素となる方法がもう一つあります。
それは、仕事の「目的」を“明確”にすることです。
あなたが今、 仕事に行きたくない、仕事を辞めたい、と思っているその原因に「相手との仕事の方向性のズレからくる面倒くささ」がありませんか?
あなたが今取組んでいる、仕事のゴールはどこですか?
何のために、その仕事をする必要がありますか?
これを、職場内で一致させておかないと
- 他のメンバーの進行ペースに左右されたり、
- どのポイントに焦点を合わせて良いのかわからなくなったり、
- 優先順位が決められなくなったり
方向性が、各自バラバラになってしまいます。
そうすると
- 振り回される人が出てきてモチベーションが下がったり
- 仕事の意味を見いだせずにストレスがたまったり
- 同僚に頼めずに、一人で頑張りすぎる状況になったり
相手に合わせることや、逆に自分の意見を通すことなどに、とらわれてしまいます。
完全に悪循環ですよね。
もったいないです!時間も、労力も。
ですから、職場の人間関係にうんざりした時こそ仕事の目的をメンバーで共有する必要がありますね。
次の会議では、ぜひ改めて議題にしてください。
まとめ
いかがでしたか?
人間関係にうんざりして仕事に行きたくなくなった時は
- 相手の前向きな理由を探し、
- “みんな仲良く”の概念を捨て、
- お互いの違いを尊重して一歩踏み出し、
- 仕事の目的を明確にする
この4つの方法をお試しください。
相手にも自分にも×をつけずに、自分らしい自然体な立ち振る舞いで仕事の本当の目的に向かって、みんなで協力していける。
そんな風に毎日イキイキと仕事をして毎日をハッピーに過ごしていきたいですね。
職場の人間関係に悩む現代人の傾向と問題点・対策を探っていきます。
改善の処方箋 〜7つの方法