【職場の人間関係に疲れた方へ】改善の処方箋 〜7つの方法

 

現代は「ストレス社会」と呼ばれており
殺伐とした世相が、それを反映しているようにも感じます。


某生命保険会社がサラリーマン、OLに実施した
「職場の悩みごとに関するアンケート調査」によると、
「職場の人間関係に悩んでいるか?」という問いに、
実に75%以上の人が「悩んでいる」と回答したという報告がありました。


そこで今回は「職場の人間関係に疲れた人への処方箋」と題して、
職場の人間関係に悩む現代人の傾向と問題点・対策を
探っていきたいと思います。

なぜ職場の人間関係に悩む人が多いのか

冒頭でご紹介したように、一日の大半を過ごしている職場において、
人間関係にストレスを抱えている人が多いことがわかりました。

なぜ現代人は、このように職場の人間関係に悩んでいるのでしょうか。

人間は人と人とが関わりあって生活する生き物です。
そこにはどんな形にせよ、必ず関係性が生まれます。
たとえ家族であっても、一緒に生活をする間柄として人間関係は存在します。

最近では、一昔前と比較して「人間関係が希薄になった」と
言われるようにもなりました。
具体的には、
昔は三世代で一緒に暮らす大家族が多く
世代を超えたコミュニケーションがとれていたという見方です。

また隣保組といって、ご近所さん同士も仲が良く、
味噌や醤油等の貸し借りや、声かけが頻繁に行われていました。

それが昨今の核家族化で、世代を超えたコミュニケーションが希薄になり
信頼関係や距離感をうまく築けない、図れない世代が多くなったのでは、
考えられているようです。

子供世代にも、依然として「いじめ」が社会問題になっています。
私たち大人にさえ、その現象は起こっており
パワハラ、セクハラ等、メンタルヘルスの重要性が叫ばれています。

さて、現代人の多くがストレスを抱えているという職場での
人間関係ですが、これが悪化すると、どんな問題がでてくるのでしょうか。

次項では、人間関係悪化による影響について考えてみたいと思います。

職場の人間関係悪化による問題点とは

厚生労働省によると、2017年現在での年間の自殺者が2万1140人だった
ことが報告されました。
これは統計的には8年連続減だということですが、
10年ぐらい前までは、自殺者が毎年3万人を超えているということで
社会問題になっていました。

更に2015年現在での日本の自殺率は、世界でも18位に位置しており、
先進国においても4位と自殺者が多い国だとみられているようです。
実はこの現象も「職場の人間関係の悪化」と全く関係がないと
言いきれない理由があります。

ある医療シンポジウムでの報告によると、21世紀に増加する病気の
傾向として糖尿病等の生活習慣病の他に、心身症、うつ病などの
ストレスからくる病気があげられています。

つまり、職場の人間関係が原因でストレスになり、心身症、うつ病を
発症してそれが自殺を誘引しているのではという考え方です。

冒頭のアンケートで「ストレス解消法」を聞いたところ
1位「会話」2位「食事」3位
「買い物」、
以下「運動」「飲酒」趣味」「旅行」と続いたという結果も
報告されています。

ストレスを抱えこまない為には、
我慢せずに「快」の方向へシフトしていくことが大事
だと言えそうです。

そこで次項では、
職場の人間関係改善の処方箋として
7つのとっておきの方法をご紹介します。

自分が変わって職場の人間関係を突破しよう!

挨拶は人間関係構築の第一歩

日常的、習慣的にやっていることとして「挨拶」があります。
実はこの習慣というべき挨拶が、できてない人がいるのも事実です。

常識の範囲内での挨拶ができていない人は

「あっ、この人は無愛想な人だな」「社会性の無い人だな」
「この人には、二度と声をかけまい…」
「なんか私が嫌なことでもしたのかな?」
などと、

疑われたり、避けられたり、
逆に人を悩ませたりすることさえあります。

挨拶は、 よりよい人間関係構築の第一歩です。
信頼関係回復の初めの一歩として
自分から積極的に挨拶をすることを心がけましょう。

笑顔は人間関係を円満にするパワーの源

「笑うかどには福来る」ということわざがありますが、文字通り、
笑いには自他をも幸せにする不思議な力があります。

人に笑顔を求める前に、まずは自分から笑顔を振りまく
「笑顔の達人」を目指しましょう。
なぜなら、笑いには人間関係を円満にするパワーがあるからです。

良い言葉の連鎖は「快」への引き寄せをもたらす

ポジティブで行動的な良い言葉は、自分ならずとも、
まわりの人にも良い影響を与え循環していきます。
連鎖と表現したように、途切れることなく継続することで
マイナスからプラスへ、
全てが良いほうに向かっていきます。

なぜなら、良い言葉の連鎖は 空調機のように環境を浄化する効果を
発揮しすべてを「快」に導いてくれるからです。

最低限の職場の付き合いは必要

職場は決して、一人だけの場ではありません。
同じ目標に向かって努力する一体感、連帯感がどうしても必要です。
ですから、基本的に全員参加のもの、特に要請を受けたものなど
については、万障繰り合わせてでも参加する努力が必要です。

なぜなら、最低限の職場の付き合いをすることで連帯感、協調性が
身につき人間関係の幅を広げることができるようになるからです。

「有り難う」は世界一の愛語

「ありがとう」とは「有り難い」「有ることが難しい」が転じてできた
言葉で、それほどに貴重で、信じられないくらいの重みの有る言葉です。

そして、怒る要素の一切無い、
自分も他人を幸福にしてくれる 不思議な言葉です。

ですから、「どうも…」とか「サンキュー」ではなく、
しっかりと、はっきりと「ありがとう」「ありがとうございます」と
口に出して伝えることが大事です。

なぜなら
「ありがとう」は、あなたを良運に導いてくれる唯一の「愛語」だからです。

原因があって結果がある

「因果応報」という言葉があるように
「物事には全て必然性がある」と考えることで、
目の前に起こった現象に対する感じ方、受け取り方を緩和することが
できるようになります。

なぜなら、このように考えることで
障壁を取り除くための努力への後押しにもつながり、

試練への耐久性を養うことが期待できるからです。

自分の居場所をつくる

心と体に負担をかけないようにする為には、
ストレスを溜めないということが一番です。

これは、医学的にも報告されていることであり、
趣味やスポーツに没頭する等、
自分の居場所を見つけることが大切です。

なぜなら、心の居場所をつくることで
ストレスを溜め込まないで発散することができ、
職場への活力とすることが期待できるからです。

先人に学ぶ職場の人間関係改善のキモ

「袖触れ合うも他生の縁」 という言葉をご存知でしょうか?

「道行く知らない人と袖が触れ合うような、ちょっとした出来事も
前世からの深い因縁によって起こるものである」という仏教の教えから
派生した言葉です。

また同様に「逆縁即順縁」という言葉もあります。
「逆縁」とは気が合わない、反発し合う関係のことです。
「順縁」はその反対で、気が合って仲が良い関係を言います。

「逆縁即順縁」とは、逆縁も必ず順縁の関係になり得るということです。
誤解してほしくないのは、人間関係の良好ではない人と
是が非でも仲良くなりましょう、と
無理強いしているわけではありません。

このような先人の教えも参考にして
「職場での信頼関係を良好にする手立て」を考えてみては、
という問題提起なのですが、いかがでしょうか?

まとめ

これまで職場の人間関係に疲れた人への処方箋として解説してきましたが、
いかがだったでしょうか?

最後に、あなたが「どうしても無理。
このままじゃ自分がダメになってしまう…」そう思われたのであれば
「転職」も視野に入れてみるのも正当な対処法だということを
処方箋としてつけ加えておきたいと思います。

なぜなら、ストレス社会といわれる現代において
一番大事なことは、
「あなたがあなたらしく
ストレスなく生きていくこと」
なのですから!

「人の輪の中に入るのが苦手」
「仲良くなれずにいつの間にか嫌われている」

そう感じたり、悩んだりしたことはありませんか?
その原因はコミュニケーション能力不足にあります。

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