仕事の失敗から立ち直る方法を分かりやすく解説

 

今日も仕事で失敗してしまった・・・。

何をやっても上手くいかない、自分が仕事で成功したというイメージができず自信も持てない。

このように悩んでいませんか?

仕事で失敗してしまうと精神的ダメージが残り、同じシチュエーションになると「失敗した」というイメージが脳を支配し上手くいく仕事も失敗してしまうケースがあります。

しかし、同じ職場でも「仕事での失敗」を気にせず、常に前向きに仕事に取り組んでいる人もいます。

自分は仕事で失敗すると落ち込み、なかなか立ち直れないのに、どうしてあの人は平気なの?
このように感じたことがあるかもしれません。

あなたと、失敗しても活発に仕事に取り組める人との差は何でしょうか。

そこで今回は仕事の失敗から立ち直る方法について解説していきます。
また、仕事で失敗した時の対処方法についてもお話ししますので、どうぞ最後までお読みください。

仕事で失敗した時の典型的な思考パターン

仕事で失敗し、立ち直りが遅い人には典型的な思考パターンがあります。

  • 仕事で失敗すると自分が全て悪いと思い込む
  • 仕事で失敗すると同僚や上司からの評価に恐怖を感じる
  • 仕事で失敗したシーンを脳内で何度も繰り返してしまう

仕事をしていると大なり小なり失敗することもあります。

責任感の強い人ほど責任を感じてしまい「仕事の失敗は全て自分が悪い」と自分ひとりで抱え込んでしまうケースもあり、仕事をするのが怖くなってしまうこともあるのです。

もし、自分が「仕事で失敗した時の思考パターン」に当てはまると思うのであれば、意識を変えることから始めれば改善に向かいますよ。

自分を責め続ける

仕事で失敗して長い時間、立ち直ることができない人の思考は「仕事の失敗は自分の責任だ」と自ら責め続ける傾向にあります。

仕事の失敗ですぐに立ち直ることができない人は「なぜこんな失敗をしてしまったのだろう」「自分は何をやってもダメなんだ」と仕事で失敗したという事実だけが頭の中を埋め尽くしているのです。

仕事での失敗イメージが常に頭にあると、簡単な仕事にも恐怖を感じ、手につかなくなることがあります。

しかし、仕事の失敗ですぐに立ち直れず、自分を責め続けるということは逆に言えば、それだけ仕事に対しての責任感が強いということにもなるのです。

仕事で失敗しても何も感じず、失敗を繰り返す「無責任な人」と比べれば、仕事の失敗で自分を責め続ける人の方が社会的評価や会社での評価は高いものです。

仕事の失敗で自分を責め続けるのは「責任感の強さ」と思考を切り替えると次回からの仕事をこれまで以上に慎重に取り組めるようになりますよ。

周りや他人の評価が怖い

仕事で失敗すると失敗した事実よりも「自分が失敗したこと」を周りの人がどう思っているか気になって仕方がないというのも仕事で失敗した時の典型的な思考パターンの一つです。

失敗したことを知られたくない、知られると評価が下がる、上司に怒られるなど、仕事での失敗を他の人に知られることに恐怖を感じてしまいます。

しかし、仕事で失敗した当事者以外は他の人はあまり気にしてはいないものです。
会社の運営に支障がでてしまうほどの失敗であれば、同僚や上司はあなたを責めるより失敗をカバーする方向へと動きます。

もし、同僚や上司があなたの仕事の失敗を知ったとしても、失敗したことを責めるよりも「仕事の失敗をどのようにカバーしたのか」に対し注目し評価するものです。

仕事で失敗した事実は変わりなくとも、その失敗をどのように挽回するかに注力するようにすると、周りからの評価は高くなっていきます。

仕事で失敗したシーンが頭の中で何度も繰り返す

日常の仕事では以前失敗した時と同じようなケースに遭遇することがあります。

このような時、以前、仕事で失敗したイメージが現れ「また失敗するかもしれない」という恐怖がよみがえり同じことをしてしまうことが多々あります。

仕事で失敗したイメージを頭の中で繰り返してしまうと「失敗」が定着してしまい、ある仕事に対しての結果が固定してしまうのです。

仕事をしている際、「この仕事は以前失敗した」と思ったら失敗のイメージが作られる前に、失敗イメージ回避用に自分のルーティンを作り、その動作で思考を切り替えると上手くいくようになります。

失敗イメージ回避用ルーティンとは、例えば、

  • 顔を洗う
  • 顔を叩く
  • 仕事から離れお茶を飲む

など、現在、取り組んでいる仕事から離れ、仕事とは関係ない動作をすると良いですよ。

自分なりの思考切り替えルーティンを作っておけば、仕事の失敗の確率が大幅に減るので、ぜひ、実践してみましょう。

仕事の失敗から立ち直るためには「失敗の捉え方」を変える

仕事の失敗から素早く立ち直るには「仕事での失敗に対する捉え方」を変えることがとても大切になります。

  • 仕事で失敗したからもうだめだ
  • 自分はまた同じ失敗をするかもしれない

このように、仕事の失敗に対し、後ろ向きに考えてしまうと何事も上手くいかなくなってしまうものです。

しかし、仕事の失敗を前向きに捉えると思考や行動が変わってきますので、仕事で失敗した時は常に前向きに考える癖をつけるようにしましょう。

【仕事の「失敗」に対する捉え方】

  • 仕事の失敗は人生の財産
  • 失敗は成功への糧となる

仕事の失敗の捉え方ひとつで、思考行動の変化により会社での仕事への取組みが変わり、周りからの評価にも驚くほどの変化が現れてきますので、仕事での失敗の捉え方を変えていくことを意識してみてくださいね。

仕事の失敗はあなたにとって最高の財産・経験

仕事での失敗は一瞬のことかもしれませんが、今後も続く会社における仕事を通してみると必ずしも失敗が悪いとは言い切れません。

仕事は内容が多少異なっていたとしても、基本的には同じ流れで構成されているため、どこかで失敗したという経験があればその失敗を踏まえ、回避する行動が仕事を成功させていく極意です。

世界的に有名な自動車メーカーや電気メーカーの経営者もあなたと同じように失敗を繰り返してきました。

経営者たちは失敗を失敗と考えず「成功のための財産」と捉え、成功へと結びつけたのです。

また、仕事で失敗したことのない人は「失敗した時の回避行動」ができず、右往左往してしまいますが、失敗した経験のある人はいとも簡単に失敗を回避してしまうものです。

仕事での失敗は大きな失敗を未然に防ぎ、成功を生み出す貴重な財産なのです。

人類は「失敗」から学び成長し、それは現代でも変わることはありません。

仕事の失敗に対してそのまま「失敗の固定化」をするのではなく「経験」という財産に変えることで、あなたの経験値が大きくアップするのです。

仕事での失敗を成功への糧と捉えよう

仕事で失敗するとモチベーションも下がり、失敗したことを後悔し精神的にも肉体的にも疲弊してしまうのが人間というものです。

しかし、仕事での失敗を糧とし、次の成功へ結びつけることが人生においてとても大切なことなのです。

発明王「エジソン」は失敗を成功への糧と捉え成功した代表的な偉人であると言えます。

エジソンは発熱電球の改良や蓄音機の実用化、生涯で1300もの発明を行ったアメリカ合衆国の発明家です。エジソンは数多くの発明を生み出すため数えきれないほどの失敗を繰り返してきました。

普通なら失敗すると落ち込み、仕事へのモチベーションも低下するでしょうが、エジソンは失敗の捉え方が違っていたのです。

エジソンの有名な言葉に

「私は失敗したことがない、ただ、1万通りのうまく行かない方法を見つけただけだ。」

というものがあります。

これはまさに、失敗の捉え方を変え成功への糧としている内容と理解できます。また、失敗に対しエジソンはこうも言っています。

「それは失敗じゃなくて、その方法ではうまくいかないことがわかったんだから成功なんだ。」

仕事に対し、失敗という概念を全て「成功」へと結びつけていますよね。

仕事での失敗は誰もが経験することですが、その後の人生を決定づけるのは仕事の失敗を成功への糧とできるかどうかにかかっていると言えるでしょう。

実は失敗によって落ち込んでいるのではない!

あなたは仕事で失敗し落ち込むことがあるでしょう。

しかし、それは仕事の失敗が原因で落ち込んでいるのではなく「落ち込む」という行動を自ら選んでしまっているのです。

前章でお伝えしたように「失敗を財産とする」、「失敗を成功への糧とする」という思考があれば仕事で失敗しても落ち込まず、すぐに行動を切り替えられます。

万一、仕事で失敗したら「今は落ち込む時ではない」「落ち込まず次への行動を考えよう」と切り替えてみてください。すると、半強制的に仕事へのモチベーションがアップするはずです。

自分が失敗して落ち込んでいるのは失敗が原因ではなく、自らの選択でそうさせてしまっていることを自覚していきましょう。

さらに仕事の失敗をどのように糧にすればいいのか考えられれば、尚、良いでしょう。

仕事で失敗したときのベストな対処方法:事実と想像の区別をつける

仕事での失敗から早く立ち直るには「事実と想像の区別をつける」という方法もあります。

失敗してしまった事実の内容の検証と、その後、状況がどのように変わっていくかを区別すると冷静な判断ができるようになるのです。

仕事での失敗による影響は想像上のものでしかありません。仕事で失敗した結果が実際は業務にあまり支障がなかったとしても、失敗を悪い方へ考え続けると未来が「ダメな結果」へと大きく増幅されていきます。

仕事での失敗による影響を計るためにも、事実と想像の区別をしっかりとつけることが大切なのです。

【対処方法①】事実と想像の線引きをしよう

仕事で失敗した時の対処法として「事実と想像の線引き」をするという方法があります。

例えば、朝一で取引先のお客様と意見の相違により口論となってしまった場合「口論し一日中、不愉快な気持ちになる」ということがあったとします。

これを事実と想像にわけて考えると「口論」したことは事実ですが「一日中、不愉快な気持ちになる」というのはあなたの想像です。

人によっては「口論したことで腹を割って話し合うことができた」と思うかも知れません。

実際に起こった仕事の失敗を事実と想像により線引きすると、結果的に良い方へ行くこともありますし失敗によるダメージを最小限にとどめてくれることもあるのです。

【対処方法②】第三者の立場で客観視すると立ち直りが早い

仕事で失敗した本人が落ち込むことがあっても、周りの人が落ち込むことはあまりありません。

周りの人があなたの失敗を「そんなに落ち込むほどではない」「あまり気にすることはない」と、思えるのは客観的に見ているからです。

失敗した本人は深刻であっても、客観的・第三者の立場で見てみるとあまり大したことはないと思えるケースもあります。

仕事で失敗してしまったら、冷静になり客観的に物事を見つめ直すと案外簡単に対処方法が見つかることもありますよ。

失敗から立ち直り上昇する「レジリエンス力」を鍛えよう

レジリエンスという言葉をご存じでしょうか。

レジリエンスとは人の心の回復力を示す心理学用語です。

レジリエンスとは仕事上の困難な状況や失敗における脅威や恐怖に対しうまく適応できる能力を言います。日常の仕事の失敗、ストレス、逆境を乗り越えることのできる人はレジリエンスが身に付いていると言えるでしょう。

仕事で失敗しても、状況に適応し失敗を跳ね返せる人はレジリエンス力が高いと言えますが、レジリエンスは子どもでさえ習得できるスキルですから、誰でも簡単に身に付けることができるのです。

失敗がプラスに向かうレジリエンス・プロセス

仕事の失敗は大きさの違いはあっても「失敗による落ち込み」は誰でも経験するものです。

仕事で失敗した時は辛く苦しいですが時間とともに苦しみも薄れ、心も体も回復していき、通常の状態に戻ります。これが「立ち直りまでの過程」です。

人は立ち直りまでの過程の段階で失敗から学び、それを成長へとつなげていきます。

これは失敗が成功へのプラスに転じていくプロセスなのです。

仕事の失敗は「立ち直りの過程」を経て、「成功へのプラスに転じていく」プロセスを踏めるため、失敗が成長の糧だと言われているわけですね。

失敗の種類や自分が持つレジリエンス力により、失敗が成功へと変わるスピードが異なります。

レジリエンスは苦難や逆境に耐えるだけの力ではなく、状況に適応して良い結果を導き出すためのスキルと言えます。

仕事の失敗から学び、自らの成長を助けるためにレジリエンス力をぜひ、身に付けてください。

「仕事の失敗=終わる(終わった)」という思い込みを捨てる

仕事で失敗してしまうと「もうこれで終わり」「取返しもつかない」と思ってしまうと心が必ず疲弊してしまいます。

しかし、自分の中にあるマイナスの思い込みを減らすだけでも失敗したときの状況を楽に受け止められるようになるのです。

仕事での失敗を楽に受け止められるようになると、立ち直るまでの時間が大きく短縮されます。

【マイナスの思い込み例】

  • 正解はひとつで、あとは全て失敗と思い込んでいる
  • どうせ何をしてもダメだと悲観している
  • 仕事での失敗は全て自分のせいだと思っている
  • 次もダメだろうと決めつけている
  • 何をしても失敗を回復できないだろうと諦めている
  • 失敗したのは周りのサポートがなかったからだと非難している
  • 失敗した自分を周りと比較し劣等感を持っている

仕事で失敗した時、このような思い込みがなかったかと振り返ると、冷静に自分を見つめ直すことができ次の仕事への成功へつなげられるのです。

日常生活においても、ネガティブ感情による思い込みが顔を出すことがあります。

仕事意外でもネガティブ思考の排除を意識しておけば自然に失敗が減っていくものですよ。

仕事の失敗から立ち直るために必要な気持ちの切り替えトレーニング

人は仕事で失敗すると、それ以外に意識がいかなくなり、徐々に心が病んでいきます。

仕事の失敗から短期間で立ち直るためには「気持ちの切り替え」が必要になり、それを日常生活に取り入れることで失敗に直面した際、瞬時に切り替えが可能になるのです。

【トレーニング例】

  • 歩く、走る、ダンスなどの体を動かすスポーツ全般
  • 好きな音楽(激しいものより軽め~ゆっくりのほうがベター)
  • 心を書き出すことも気持ちを昇華させるのに役立つ
  • 呼吸に意識を向け瞑想に取り組んで効果を得る

気持ちの切り替えトレーニングをルーティンワークにすると、心の平静を保て冷静に物事を判断できるになりますので、ぜひ、取り入れてみてくださいね。

仕事で失敗しても落ち込むことがないようポジティブな側面を探す

仕事で失敗してしまうと、多くの人は自分の行動や思考を後悔し落ち込みます。

しかし、全ての失敗が今後の仕事や人生に対し無意味・無駄でありマイナス面しかないと思われがちですが、プラス要素も多分に含んでいることもあるのです。

これまで人類は化学、医学、工学、あらゆる分野で成功を収めてきましたが、成功の上には無数の「失敗」が存在しています。

失敗がなければ成功などありえないと言って良いでしょう。

仕事の失敗にはポジティブな側面が多くあります。

例えば、ある営業マンが人と話すことが苦手で相手に気持ちが伝わらず誤解され、契約がもらえなかったとします。ネガティブに考えれば、自分は話すのが苦手だからこれからもダメだろう・・・。
もう、人と話すのは嫌だと落ち込むかもしれません。

しかし、ポジティブな側面から考えると「人と上手に話せれば契約が取れる」ということも言えるわけです。

仕事の失敗から立ち直るには「失敗したこと」だけにフォーカスするのでなく物事全体からポジティブ側面を見つけ出しプラスに変換していけば良いのです。

失敗したときが終点ではない

仕事で失敗してしまうとその時点で「仕事が終了」という終点を考えてしまいます。

しかし、仕事は失敗したときが終点ではなく、そこから全てが始まる再出発地点なのです。失敗には、その先から始まる物語が続いており、ストーリーはあなたにしか作れません。あなたの経験や歩いてきた道が成功へと繋がっていることを実感してください。

あなたの行動全てに意義があり、それが成功であれ、失敗であれあなたの財産となっていきます。失敗したときが終点と考えてしまうと、そこからの成長が望めません。

仕事で失敗した時はむしろ、学びのチャンス、成功への糧と捉え常に前を向きながら行動していきましょう。

まとめ: 失敗はピンチではなく立ち直るチャンスと考えよう

仕事で失敗したことによる心理状態は人により様々です。

仕事での失敗をピンチと捉える人、失敗は最大のチャンスと捉える人の二種類に分かれますがビジネスマンとして、人間として大きく成長できるのは「失敗を最大のチャンス」と考えられる人です。

仕事の失敗をポジティブに考え、苦難を乗り越え適応できるレジリエンス力を発揮し、どのような仕事にも果敢に攻めていけるようにしましょう

仕事で失敗した時は落ち込むのではなく「絶好の学びが到来した」と考えられるようになれば、今後、どのような失敗をしても簡単に立ち直ることができるはずですよ!

 

 

【関連記事】

人間ですから、失敗は誰でもするもの。
失敗を繰り返さないための対策7つについて

ガーン!仕事で失敗したときの対処法5つと失敗を繰り返さないための対策7つ