《成功する人の考え方》仕事にも役立つ考え方の技術とは?

 

人間の脳には可塑性(かそせい)という変化の性質があり、
「自分はこんな性格だから変われない」
「私はこんなタイプだから成功しない」
と諦めていた人も、実は簡単に変化を起こすことができます。

その参考材料として
成功者の考え方を学んでみてはいかがでしょうか?

成功する人に共通していることはいくつかありますが、
その中でもすぐに我々が取り入れることができる方法を
紹介したいと思います。

あなたも今日から実践できる考え方を具体的に分かりやすく解説します。

また、それらの考え方をしたとして、
具体的にはどういう行動をすれば良いのでしょうか?
成功する人の行動についても説明したいと思います。

成功する人の考え方の特徴

成功する人の考え方は、ひと言でいうとプラス思考です。

時にはマイナス思考に陥ることもあるでしょうが、
全体的にプラス思考だからこそ、
成功への道筋をたどることができるのでしょう。

しかし、巷に溢れているプラス思考という意味の中には、
無謀とも思える楽観思考が含まれており、成功する人のプラス思考とは
少しニュアンスを分けて考えなければなりません。

成功する人のプラス思考はリスクに対する危機管理は
しっかりと出来ている
上で成功に向けて前向きな思考なのです。

では、成功する人のプラス思考とは具体的にどのような思考なのでしょうか?
具体的に見て行きましょう。

成功する人はピンチをチャンスと考える

成功する人はずっと成功し続けているわけではありません。
当然どんな人にもピンチは訪れます。

普通の人はピンチが訪れた時に、つい後ろ向きになりがちですが、
成功する人はピンチをチャンスだと捉えています。

その理由はピンチから脱出する時にこそ学びがあるからです。
ピンチから脱出する時の推進力を成功への推進力に置き換えたり、
同様のピンチを招かないように学んだりします。

ピンチの時こそ成長のチャンスだととらえ
ピンチに感謝すると良いでしょう。

成功する人は逆境をプロセスと考える

ピンチやチャンスといった短いスパンの出来事よりも、
さらに長いスパンで順境と逆境があります。
成功する人は逆境の時にもマイナス思考に陥ることはありません。

逆境は成功までのプロセスであるととらえると、
逆境も自分にとって必要なことといえます。
ピンチの時と同様に、逆境も自分が成功する上で
有難い教材だといえるでしょう。

ちなみに、野球選手のバッターは、絶好調の時ほどスイングに注意して
スランプの時は基本に立ち返るといいます。
なぜなら、絶好調の時にはどんな球も打ててしまうため、
かえってフォームを崩しやすく、その後スランプに陥りやすいんだそうです。

スランプの時に基本に立ち返ることで、
その後の絶好調を生み出すきっかけとなります
ので、
我々も順境の時に慎重になり、
逆境の時には基本に立ち返ると良いかと思います。

成功する人は相手満足を追及している

ある有名なセミナー講師が「話し方」に関して興味深いことを仰っていました。

人前で話すことが苦手な人は「話す」ことに精一杯になり、
慣れてくれば「伝える」を意識するようになり、

さらに慣れてくると「伝わる」を意識するようになるのだそうです。

しかし、
「話す」ことも「伝える」ことも自己満足で、
「伝わる」ができて初めて相手満足となる
とのことです。
仕事はもちろんのこと、日常生活で自己満足にそつなく仕事をしている人は
多いのですが、成功する人は相手満足まで追求しています。

仮に同じノウハウやスキルを持っていたとしても、
目線をどこに置いているかによって、
成功への推進力は大きく変わるでしょう。

成功する人は偶然のチャンスを引き寄せる力を信じている

よく「自分は運がなかったからダメだった」
「あいつはラッキーなだけだ」と、自分よりも実績をあげた人に
対して愚痴めいた発言をしている人を見かけますが、
実は昔からいわれているように「運も実力のうち」なのです。

もっと正確にいうと「運は実力」だと思います。

脳科学の造語としてセレンディピティという言葉があります。
これはセレンディップの3人の王子という童話から出来た造語で、
偶然のチャンスをモノにする力の教訓としてよく引用されています。

気づく力・行動力・受け入れる力の3つがあると、
偶然の幸運をしっかりと捕まえやすくなるとされているので、
同じ境遇でもこれがあるのとないのとでは大きな差となるでしょう。

成功する人は、偶然のチャンスを運で片付けるのではなく、
自分でしっかりと引き寄せるものであることを知っているのです。

成功する人の行動の特徴

ここまで成功する人の考え方を紹介して来ましたが、
これらの考え方をベースに実際の行動に落とし込む場合、
一体どういう行動を心がければ良いのでしょうか?

今日から使える実践的な行動について解説したいと思います。

成功する人は物事をリアルタイムに消化するのが得意

成功する人は、リアルタイムに物事を消化するのが得意です。
たとえば今あなたが先送りしていることはありませんか?

取引先にメールをしようと思いつつまだしていない。
アポイントの電話をしようと思っていて後回しにしているなど、
大きなことから細かいものまでいくつもあるのではないでしょうか?

しかし、成功する人は物事を先送りしない傾向にあります。
人間の脳の効率という意味においても
先送りをしない方が仕事の効率が上ります。
人間の脳は後ほどしなければならないことにも意識を置いているので、
先送りしたことと今していることを同時に意識していることになります。

簡単にいうと脳の力を分散させていることになりますので、
なるべくリアルタイムに、1つずつ物事を処理していくと効果的です。

成功する人は相手のペースに合わせるのが得意

成功する人は相手のペースに合わせることが得意です。

相手のペースに合わせるとは心理学ではペーシングいいます。
たとえば話すスピードを合わせたり、仕草を合わせたり、
歩くスピードを合わせたりする方法です。

会話の中でも相手の使う単語や口癖を真似することにより、
相手にとってあなたの好感度が上がる傾向
あります。
ペーシングがうまく行ってラポール(信頼)を得ることができると、
あなたが相手をリード
(リーディング)しやすくなりますので、
相手のペースに合わせるのが上手い人ほど、
相手をリードしやすいということがいえます。

成功する人は傾聴が得意

人間には承認欲求という欲求があります。
これは自分が認められたいと思う欲求のことです。

くの人がこの欲求をどうやって満たしているかというと
「話す」ことです。

「話しを聞いてもらう」ことによって承認欲求を満たしているのです。

ということは、相手の話しに耳を傾けて聴くことができれば、
相手の欲求を満たしてあげることができるので、
相手にとってあなたの好感度があがります。

その結果、あなたが相手に求めていることも通りやすくなりますので、
まわりまわってあなたが得をする確率が上がるのです。
自分の話しばかりする人のことをアイマンといいますが、
決してアイマンにならずに
聞き上手」になりましょう。

成功する人は反論が得意

成功する人は反論が得意です。反論が得意というのは
自己主張が強いという意味ではありません。
相手の感情に配慮しながら自分の主張を上手にできるという意味です。

人間は感情の生き物といわれていますが、人間の脳は感情を司る部分が大きく、
論理的な会話よりも感情が優先されるという特徴があります。
そのため、相手の感情を不快にせずに自己主張ができると
相手が聞き入れてくれやすくなります。

その方法は、会話の中で反論したい時に「イエスバット」使うと
良いでしょう。
イエスバットとは、「なるほど、そういう意見もありますね」という風に
まず相手の意見に賛同や理解を示す発言をして、一旦相手を認めた上で
「ただ、私はこう思う」と主張する方法です。

いきなり否定してしまうと、相手が心を閉ざす
(具体的には脳の扁桃核が不快になる)ので、イエスバットの活用が
おすすめです。慣れてくれば最後にもう一度イエスで終わると完璧です。

脳は最後の記憶を最もしっかりと記憶しますので、
イエスバット・イエスが最もおすすめの方法なのです。

まとめ

成功する人は基本的にプラス思考の人が多く、
仮にピンチや逆境などでマイナスの環境となったとしても、
本人は前向きに過ごしているという特徴があります。

無謀な楽観思考ではなく、地に足が付いた論理的なプラス思考が
成功する人の考え方
だといえるでしょう。

これらの考え方をベースに具体的な行動を実践することで
些細なことから変化が出て来るかと思います。
ぜひ実践していただき、その効果を実感していただければと思います。

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