成功者の朝の過ごし方
あなたは毎朝どのように過ごしているでしょうか?
- 出勤時間ギリギリまで布団に入っているという人
- のんびりと朝食を楽しんでいる人
- 日によってゆっくりしている時と慌てている時がバラバラな人
さまざまだと思います。
しかし、成功者を目指すのであれば朝時間を有効活用することをおすすめします。
朝は1日の中で最もフレッシュな時間帯で、朝時間をどのように過ごすかによってその日のクオリティーに影響を及ぼすといっても過言ではありません。
この記事では成功者を目指す人におすすめの朝時間の過ごし方を具体的に紹介し、早起きについての最新の研究結果や朝を有効活用している成功者の具体例を紹介します。
目次
成功者を目指す人におすすめの朝の過ごし方
もしもあなたが成功者を目指すのであれば、どのような朝時間がおすすめなのでしょうか?
有意義な朝時間の過ごし方は成功者によってもまちまちです。
人によって趣味嗜好や考え方、性格や体力が違うので、朝時間の過ごし方も十人十色といえるでしょう。
そこで今回は、成功者が実践していることが多い朝時間の過ごし方の中で、誰でもすぐに実践できる方法を紹介します。
具体的には次の4つです。
- 坐禅
- ウォーキングやジョギング
- クリエイティブな仕事
- ポジティブトーク
それぞれ解説していきます。
坐禅
坐禅は朝に限らずいつしても良いのですが、1日のスタートである朝に行うことによって仕事や作業がはかどるので朝時間の活用法としておすすめです。
坐禅は脳内からセロトニンという物質が分泌されるので抑うつ効果があります。
また、これらを行うと集中力がアップするので、仕事や作業のはかどり具合も変わってくるでしょう。
具体的な坐禅の方法は、場を整え、呼吸を整え、心を整えるという順番で行うと効果的です。
姿勢を正して、ゆっくりと呼吸をし何も考えないように自分を落ち着かせます。
ウォーキングやジョギング
ウォーキングやジョギングも朝時間におすすめです。
朝時間に外にでると太陽の光を浴びます。
日光は脳内にセロトニンを分泌させてくれる要因の1つなので夜よりも朝に行うことがいいでしょう。
また、脳への作用という面でもウォーキングやジョギングはおすすめです。
歩くという行動は脳の前頭葉という場所を活発にし、脳活動全体を活性化します。
・ジャック・ドーシー(Twitter創業者)
クリエイティブな仕事
クリエイティブな仕事も朝時間が最適です。
この理由は、朝は脳が整理整頓されている時間帯だからです。
脳は日中さまざまな情報がインプット・アウトプットされていて、睡眠中にこれらの情報が整理整頓され、疲労も回復します。
そのため、朝起きた瞬間が最も脳疲労が少なく、今まで脳内に蓄積してきた情報が整理されている状態なのでクリエイティブな仕事に向いた時間といえるでしょう。
・ティム・クック(AppleCEO)
ポジティブトーク
ポジティブトークとは、前向きな発言のことを指します。
脳の思考は言語で行っているため日々使っている言語は思考に影響を与えます。
思考が行動に影響を与えることを考えると、なるべく普段から前向きな言葉を使うように心がけることが重要です。
とくに朝時間や睡眠前のリラックスした時間帯は、これらのトークが脳に働きかけやすいので、意識的にポジティブトークを行うことがおすすめです。
たとえば「今日はツイてる!」というような言葉を投げかけると、本当にツイてる気がしてくるかも知れません。
ツイてる気がしたら脳はツイている情報を探し出しますので、結果的に本当にツイてくる確率が上がるはずです。
朝の過ごし方と成功者の例
ここまで朝の過ごし方でおすすめの方法をお伝えしてきましたが、成功者の事例も確認しておきましょう。
紹介する成功者の例は次のとおりです。
- ハワード・シュルツ
- ティム・クック
- ロバート・アイガー
- ビル・ゲイツ
- 村上春樹
それぞれ詳しく解説します。
ハワード・シュルツ(スターバックスCEO)
スターバックスのCEOであるハワード・シュルツは朝4時30分に起きます。
早朝から犬の散歩に出かけているとのことで、脳に良い朝活をしているようです。
ティム・クック(AppleCEO)
ティム・クックはAppleのCEOでありながら、2005年よりナイキの社外取締役も務めています。
朝4時30分に部下にメールを送った後は、出社時間まで趣味の時間を過ごしているそうです。
ロバート・アイガー(ウォルト・ディズニー・カンパニーCEO)
ロバート・アイガーも朝4時30分に起床し、運動したあと新聞やメールチェック、ネットサーフィンやテレビ視聴を行っています。
驚くべきことにこれらを同時に行っているそうで、朝から大量の情報をインプットしていることがわかります。
ビル・ゲイツ(Microsoft創業者)
Microsoftの創業者の1人であるビル・ゲイツは、毎朝自分のジムで1時間ほど、DVDを見ながらランニングマシンなどを使った有酸素運動で体を動かすといいます。
こうした活動的な朝を過ごすために、1日7時間の睡眠を心がけているようです。
村上春樹(小説家・翻訳家)
『ねじまき鳥クロニクル』、『海辺のカフカ』など多くの著作をもつ小説家・村上春樹は、起床後すぐに執筆活動に取りかかります。
執筆活動後はランニングか水泳を行って、午後からを自由時間として過ごすそうです。
オンとオフの切り替えを大事にしているのですね。
成功者の朝の過ごし方の本質とは?
ここまで成功者の朝の過ごし方をお伝えしてきて、朝活=成功者への道と考えるのは普通ですが、実は本質とはズレています。
というのも、成功者のほとんどは朝「起きた瞬間」から、すぐに大量のインプットを行ったり、クリエイティブな仕事を行ったりしているからです。
職業上どうしても、仕事の時間が遅くうまく朝活ができないと考えていた人でも、起床後すぐを意識すれば成功者への一歩となるわけです。
ですから、朝活=成功者ではなく、起床後すぐ2〜3時間に全力を出せるかがキーポイントとなります。
※ただし、イギリスのオックスフォード大学の名誉研究員であるポールケリー博士のレポート(2015)によると、極度の早起きはメタボや高血圧、糖尿病といったリスクを高めるようです。
成功者になるための朝の過ごし方が与えるメリット
とはいえ、成功者といわれる多くの方は「十分な睡眠を取った上」で朝の時間を有効活用していることがほとんどです。
そうすると、朝に活動している=朝に何かしらのメリットがあるといえるでしょう。
そこで、以下では成功者になるための朝の過ごし方が与えるメリットを紹介していきます。
ビジネスで最高のパフォーマンスを出せる
成功者になるための朝の過ごし方が与えるメリットの一つ目は、ビジネスのスタートにあわせられる点です。
というのも、多くの企業は朝の9時や10時から朝礼がスタートし動き始めるからです。
これは、海外の企業も含めて共通しています。
ですから、一斉送信するメールの文面を考えたり、部下に出す指示事項をメモに残したりといったクリエイティブさを求められる活動を朝時間に行っておけば、仕事開始時点で最高のパフォーマンスを発揮できるでしょう。
日光を浴びることで体内時計がリセットされる
また朝時間に日光を浴びることもメリットの一つです。
日光はセロトニンを発生させるだけでなく、人にとって重要な体内時計をリセットする役割があります。
体内時計が狂ってしまうと、頭がぼんやりしてしまったり、食欲不振や生活習慣病にもつながったりします。
ビジネスで成功する前に健康状態が悪化すれば、そもそも働くことすらままなりません。
ですから、太陽光における体内時計のリセットは広く認められているため、多くの成功者が朝から活動を開始します。
朝は「脳のゴールデンタイム」を有効活用できる
朝に活動するメリットは脳科学でも実証されています。
朝、目覚めてからの2~3時間は脳が最も効率的に働く「脳のゴールデンタイム」と呼ばれています。
この時間帯は運動能力や記憶力が上がりやすいため、トレーニングや学習を定着させるのには最適といえるでしょう。
また、朝は仕事や学校に出かけなければいけないという「締め切り」が決まっていることも重要なポイントです。
こうしたタイムプレッシャー(時間制限)は、時間が限られていることで脳が集中して物事に取り組むのに有効です。
成功者になるために早起きをするコツ
先ほどまで成功者がなぜ朝に早く起きるのか、その現実的なメリットをお伝えしてきましたが、そもそも早起きをするコツを知っておく必要があるでしょう。
具体的なコツは次のとおりです。
- 早く寝る
- 夜遅くに食事を摂らない
- 適度な運動をする
ありきたりなアドバイスかもしれませんが、社会人になるとついつい忘れがちなことなので、再確認しておきましょう。
早く寝る
成功者になるためには朝の早い時間帯から起きる必要があります。
これを徹底するためには、人は平均的に8時間程度の睡眠を取らなければならないので、逆算して朝に活動したい時間帯の8時間前には寝るようにしましょう。
たとえば、朝9時に朝礼がスタートする場合、7時頃から朝の活動を開始します。
となると、朝食や準備の時間を含めて6時頃に起きることになるので夜の22時には就寝します。
残業なども含めて21時頃には帰宅しておく必要がありますね。
このように、早く寝るためには仕事をどのように行っていかなければならないのかを逆算して考えるようにしましょう。
夜遅くに食事を摂らない
また夜遅くに食事を摂らないようにも気をつけてください。
というのも、寝る前の食事となると胃腸の動きを活性化させ、脳に負担を掛けるからです。
息を吸ったり、食べ物を食べたりといった行動すべてが脳の司令をもとに行われます。
この状況下でいい睡眠にするためには、脳の司令はできるだけ少なくする必要がありますよね。
ですから、夜遅くの食事、とくに寝る直前の食事はできるかぎり避けましょう。
適度な運動をする
ただどうしてもベッドに入っても眠気が襲ってこないということもあるでしょう。
そんなときはお風呂に入る前に、適度な運動をして体に疲労を溜めると効果を発揮します。
そのあと、すぐにシャワーを浴び、お風呂に入ってじんわりと体中の体温をあげていきます。
すると、お風呂から出たあとから徐々に体の深部体温が下がっていき、眠気が訪れます。
ポイントは体の体温をじんわりあげて、じんわり下げること。
どうしても眠れないときは試してみてください。
成功者の朝の習慣を取り入れるために参考にしたい書籍
成功者になるための朝の習慣をもっと知りたいという方には、いくつかおすすめの書籍を紹介します。
- スタンフォード式 最高の睡眠.西野精治
- 朝時間が自分に革命をおこす 人生を変えるモーニングメソッド.ハル・エルロッド著(著)/鹿田 昌美(訳)
- 「朝1時間」ですべてが変わるモーニングルーティン.池田千恵
それぞれのおすすめポイントを確認していきます。
スタンフォード式 最高の睡眠.西野精治
朝を活動的に過ごすためには良質な睡眠をとることが不可欠です。
この本では、睡眠研究に特化したスタンフォード大学の最新研究をもとに、睡眠の質を高めるための夜の過ごし方や、仕事のパフォーマンスをあげるための睡眠との向き合い方を解説しています。
また、睡眠だけでなく起床後のベストな行動についても紹介しています。
良質な睡眠をとって活動的に過ごすために、「取り組みやすい生活改善方法を知りたい!」という方におすすめです。
朝時間が自分に革命をおこす 人生を変えるモーニングメソッド.ハル・エルロッド著(著)/鹿田 昌美(訳)
朝活はしたいけれどどうしても朝が苦手で起きられない…とお悩みの方は多いと思います。
そんな方におすすめなのが、こちらの『朝時間が自分に革命をおこす 人生を変えるモーニングメソッド』です。
交通事故で生死の境をさまよい、その後生活苦とうつを経験した著者が「朝を変えることで人生が変わる」ことを実感した6つのモーニングメソッドを解説しています。
また早起きをはじめとする習慣を、誰でも30日間で身につけられる方法・考え方も紹介しています。
早起きを無理なく習慣にしたい人はぜひ読んでみてください。
「朝1時間」ですべてが変わるモーニングルーティン.池田千恵
より朝活そのものにスポットをあてたい人は、『「朝1時間」ですべてが変わるモーニングルーティン』がおすすめです。
この本では、朝の1時間でタスクに優先順位をつけて集中するというメソッドを紹介しています。
ポイントは1時間のうち前半の30分で1日のタスクリストを作り、後半の30分でその中から理想の自分を実現するためのタスクを選んで実践することです。
朝を有効活用することで、1日全体のやる気向上に繋がることを教えてくれます。
朝起きてもどう時間を有効活用すればいいか分からないという方や、毎朝違うことをして活動的に過ごしたいという方は参考になるはずです。
成功者の朝の過ごし方は効率的
今回の記事では成功者の朝の過ごし方をお伝えしてきました。
朝の過ごし方といっても、成功者の方が朝に活動するのは、起床後すぐのほうがクリエイティビティを発揮しやすく集中力も高まるからです。
しかし、その反面短い時間を有効活用するためには、仕事の調整や朝時間に何をするかを決めておく必要もあります。
そうはいっても、「私って時間の使い方が下手だしな…」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
もし、まずは時間の使い方から見直さなくちゃ!という方がいれば、次の記事を参考にしてみてください。