心理カウンセラー独立開業の始め方丨必要な資格や年収の目安も解説 

 

最近は、心理カウンセラーで独立開業してみたい! 

という方が増えているようです。 

でも、どこから始めていいのかわからない、どうやったら収入が得られるのか不安…という方も多いのではないでしょうか。 

私もカウンセラーになりたいという方へのアドバイスを10年以上行っていますが、最近特にそのような方が増えている気がします。

そんな方のために、心理カウンセラーとして独立する一歩を踏み出していただけるよう、独立開業の始め方を詳しく解説しました。 

本記事を読むことで、心理カウンセラーとして独立開業する方法が分かり、最初の一歩を踏み出すことができるでしょう。

 

心理カウンセラーで独立開業するのがおすすめな理由 

 心理カウンセラーは人気がある仕事です。 

もちろん、企業や教育機関、医療機関に就職して働くのも選択肢の一つではありますが
「独立開業」もおすすめできる働き方です。 

その理由は以下の通り、次の章からご説明します。 

  • 人の悩みを扱うビジネスは人口減少の影響を受けにくい 
  • 副業から始められる 
  • 個人で始めるのに適している 

人の悩みを扱うビジネスは人口減少の影響を受けにくい 

 日本では、2008年をピークに人口が減り続けています。 

そのような社会では、人口が増えることを前提としたビジネスはとても難しくなります。 

たとえば、人が食事する量は限界がありますし、1人で何台も車を所有することは考えにくいでしょう。 

ですので、食品メーカーや自動車メーカーなどは新規参入して売上を拡大していくのは難しいのではないでしょうか。 

他にも、人口減少の影響を受けている業種は多くあります。 

一方で、心理カウンセラーのような、お悩みを扱うビジネスはどうでしょうか。 

人の悩みにはいろいろな種類があり、限界がありません。 

たとえば私たちは、人間関係の悩み、仕事の悩み、婚活の悩み、子育ての悩み、ダイエットの悩みなど、いろいろな悩みを抱えますよね。 

また、1人の人が1つの悩みしか持たない、ということもありません。 

仕事の悩みとダイエットの悩みを同時に抱えるなど、1人の人が様々な種類の悩みを持ちます。 

さらに、悩みの種類はとても細分化しています。 

たとえば、一言で「人間関係の悩み」と言ったとしても、会社の上司との人間関係、部下や後輩との人間関係、家族との人間関係などなど、いろいろな状況がありますよね。 

したがって、たとえ世の中の人口が減ったとしても、人のお悩みは尽きず、どんどんいろいろなお悩みが現れてくるのです。 

また、メンタルヘルスの重要性が、コロナ渦をきっかけに広がりを見せています。
大人だけでなく、子供の心のケアも重要視されており必要な職員・スクールカウンセラーとして現状の8割以上を「臨床心理士」が担っています。

ですから、心理カウンセラーのように人のお悩みを扱う仕事は、人口減少社会でも続けやすいビジネスと言えます。 

 

副業から始められる 

 独立開業と言うと、いきなり会社を辞め、すべてを捨てたうえで始めなければならない、というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。 

実は、まったくそんなことはありません。 

心理カウンセラーの仕事は、副業でも十分に始めることができます。 

通常業務で主に必要なことは、お客様にカウンセリングを提供することと、新規のお客様を集客することです。 

あまりにも本業が忙しすぎるのでなければ、この2つの業務を、本業と並行して行うことが可能です。 

 

どのくらい売上がほしいかにもよりますが、たとえば、週に2~3人のお客様にカウンセリングを提供したいとしましょう。 

そのくらいであれば、平日に1~2時間、週末はそれぞれ半日程度の時間を費やすことができれば、十分にやっていくことが可能です。 

むしろ、副業から始めるのはとてもお勧めです。 

会社で安定収入を得ながら心理カウンセラーの活動を行えるので、心の余裕を持つことができます。 

 

心理カウンセラーのような形がないサービスは、目に見えないので売りづらく、売上を増やしていくのに時間がかかります。 

今お勤めをされている方は、まずは副業から始め、軌道に乗って売上が増えてきたら独立開業する、という順番で考えてみると安心です。 

また、副業から始める場合は、会社の兼業規定をチェックしておくこともおすすめします。 

 

個人で始めるのに適している 

 心理カウンセラーの仕事は、基本的に1対1でお客様の相談に乗る仕事です。 

ですので、個人で始めるのに非常に適しています。 

先ほどお伝えしたように、人の悩みは無限に種類があります。 

ということはつまり、細分化された様々なお悩みの相談に乗る人も必要だということです。 

お客様の細分化されたお悩みに応えるには、個人の心理カウンセラーはとても有利です。 

 

英会話の勉強に例えて解説しますね。 

グループレッスンを受ける場合と、個人レッスンを受ける場合を想像してみましょう。 

グループレッスンの場合は、他の生徒さんも一緒に受けますので、1人1人のニーズにはなかなか応えられないかもしれません。 

あなたは文法を学びたいと思っているのに、レッスンでは発音練習ばかりかもしれません。 

教材も決まったものを使うでしょう。 

他の生徒が話している間は聞いていないといけませんので、練習の時間も短くなってしまいます。 

でも、個人レッスンであれば、あなたのニーズに合わせたレッスンをしてもらえるでしょう。 

あなたのリクエストに応じた教材を使えるかもしれませんし、会話の時間も十分に取れるでしょう。 

 

同様に、心理カウンセラーの仕事は、1対1でお客様のリクエストを聞き、お悩みを一緒に解決する仕事です。 

一度に多くのお客様を相手にするものではありません。 

ですから、1人ずつのお客様のニーズを聞ける、個人で行う形式が非常に適していると言えます。 

 

心理カウンセラーで独立することのメリット 

 一言で独立開業と言っても、いろいろな職業があります。 

その中でも特に心理カウンセラーには、メリットが多いです。 

そのうちの3つをご紹介します。 

 

お客様に直接喜んでもらえる 

心理カウンセラーは、1対1でお客様のお悩みを扱う仕事。 

ですから、お客様が目の前で喜び、感謝してくださるお仕事です。 

ときには、涙を流して感謝してくださることもあります。 

 

これは、企業でお勤めしていると、なかなか味わえないことではないでしょうか。 

もちろん、どんな会社にもお客様はいますが、特に大きな会社の場合は、直接、面と向かってお客様のお話を聞ける人は限られているでしょう。 

たとえば、事務系や間接部門のお仕事をしていると、ご自分のお仕事がどのようにお客様に貢献しているのか、見えづらいと思います。 

その点、心理カウンセラーのお仕事であれば、ご自身が直接お客様に関わるので、お客様の変化も見えやすいです。 

お客様が喜んでくださるのはもちろん、カウンセラーの側も、貢献する喜びを感じることができます。 

そういう意味では、非常にやりがいのある仕事と言えるでしょう。 

 

もちろん、楽しいことばかりではなくて、相談内容によってはお客様の人生を左右するような重いテーマを扱うこともあります。 

たとえば、会社を辞めようか悩んでいる、離婚を考えている、など。 

そういった重いお悩みを扱う場合にも、怯まずにしっかりとお客様に向き合う覚悟がカウンセラーには必要です。 

そして、お客様が難しいお悩みを乗り越えることができれば、さらにカウンセラーへの感謝は大きいものになります。 

 

初期投資が少なくてすむ 

 先ほど、心理カウンセラーは個人で始めるのに適している、というお話をしました。 

これはつまり、非常に少ない初期投資で始められる、ということでもあります。 

 

他の様々なビジネスと比較してみましょう。 

たとえば、飲食店などの店舗ビジネスはどうでしょうか。 

店舗の敷金や礼金、内装、キッチンの設備など、お店を開くだけでも膨大なお金がかかりますよね。 

しかも、店舗の家賃や光熱費が毎月かかります。 

食材の仕入れコストもかかります。 

介護事業所や美容室なども、同様に膨大な開業資金と維持費用がかかるでしょう。 

物販はいかがでしょうか。 

たとえば、洋服の販売をするとしたら、先に「仕入れ」が必要ですよね。 

また、仕入れたとしても売れるかどうかわかりません。 

 

それに対して、心理カウンセラーのビジネスは、そういった設備投資や仕入れは一切必要ありません。 

立派なカウンセリングルームを作る必要もありません。 

Zoomなどのオンラインツールを使って十分にカウンセリングはできますし、どうしてもお客様と対面でお話しする必要があれば、その時だけ会議室を借りるのでも間に合います。 

 

このように、ほとんど初期投資がなく始められる心理カウンセラーですが、始めるにあたって一切お金はかからないのでしょうか? 

もちろん設備投資などは不要ですが、事前にカウンセリングスキルの勉強はしておくことをおすすめします。 

必ずしも大学院に行ったり、資格を取ったりする必要はありませんが、最低限の知識とスキルは身につけておきましょう。 

そのため、カウンセリングスクールに通うなどの投資は必要になるかと思います。 

 

経験を積めば積むほどサービスの質が上がる 

 心理カウンセラーはお客様のお悩みを扱う仕事ですから、いろいろなお悩み相談にのり、経験値が増えれば増えるほど、サービスの質が上がっていきます。 

また、カウンセリング以外にもいろいろな人生経験を積んでいれば、さらなる付加価値としてお客様に提供することが可能です。 

カウンセラー自身の人生経験が、そのまま商品価値になります。 

そうすると、サービス単価も上げていくことが可能でしょう。 

 

他のビジネスと比較してみましょう。 

たとえば、フランチャイズでコンビニの経営を始めた場合はいかがでしょうか。 

何年間コンビニの経営を続けたとしても、販売しているモノの値段がそう上がるわけではありません。 

おにぎりやサンドイッチの値段が倍になるということはないでしょう。 

商品の売上が増えれば手取りは増えるかもしれませんが、何倍にもなるとは想像しにくいですよね。 

 

それに対して、心理カウンセラーのビジネスは、経験を積んでカウンセリングの質を上げていけば、売上をどんどん増やすことが可能です。 

最初のころの売上の数十倍にしていくこともできます。 

 カウンセラーで独立することのデメリット

いいことづくめのように見える心理カウンセラーの独立開業ですが、もちろんデメリットもあります。 

これから独立をお考えの方は、メリットと両方検討するようにしてくださいね。 

 

競争過多になりつつある 

 先ほど、カウンセラーのビジネスでは初期投資が少なくて済む、ということをお伝えしました。 

逆に言うと、参入障壁が低く、誰でも気軽に始められるということです。 

お医者さんや、弁護士などの士業のように、特別な国家資格も必要ありません。 

自分で「心理カウンセラーです」と名乗れば始められてしまいます。 

お勤めの方で、会社のお給料だけでは不安なので、手軽にできるカウンセラーを副業で始めたい、という方も多くいます。 

 

そうすると、同じように「心理カウンセラー」を名乗る人たちが大勢世の中にあふれることになります。 

その人たちがSNSなどでアピールをしていても、はたから見ると同じように見えてしまい、見込み客からすると違いがわかりません。 

試しにSNSで「カウンセラー」と検索してみると、実に多くの人が出てくると思います。 

単に「カウンセラーです」と言うだけでは埋もれてしまいますから、独自性を出していく必要があります。 

 

また、日本では日常的にカウンセリングを受けるのはあまり一般的ではないので、カウンセリングを受けたいと最初から思っている人は少数派です。 

そうすると、数少ない見込み客を多くのカウンセラーで奪い合うことにもなりかねません。 

カウンセラーを始めたからと言って、すぐに売れるようになるわけではなく、多くの同業者たちと差別化していくことが必要です。 

始めるのが簡単な分、脱落する人も多い 

 先ほどお伝えしたように、心理カウンセラーのビジネスは参入障壁が低いので、気軽に始める人も多いです。 

その分、やってみてもうまくいかずに「やっぱりやめた」と脱落する人も多くなります。 

 

たとえば、設備投資をして飲食店を始めたとしたら、なかなかお客様が入らないからと、1か月で辞める人はあまりいないと思います。 

それでは大損をしてしまいますよね。 

お客様を呼び込むため、少なくとも半年間くらいは努力するのではないでしょうか。 

 

ですが、心理カウンセラーのビジネスは、始めるのも簡単なら、辞めるのも簡単です。 

1ヶ月とか3か月とかで辞めてしまう人もいます。 

カウンセリングは目に見えないサービスですから、価値が伝わりにくく、売りづらいです。 

しっかりと売上を増やして軌道に乗せ、独立できるようになるには、時間がかかります。 

目安は、短い人で1年、長い人で3年以上です。 

多くの方は、軌道に乗るまでに「思ったより大変だった」「やっぱり私には向いていない」などと言って辞めてしまうのです。 

逆に言えば、成功するまでやり続ければ成功するビジネスでもあります。 

ですので、始めるにあたっては、「できるまでやる」という決意も必要となります。 

 

カウンセリング以外の業務もやらなければならない

 

心理カウンセラーで独立開業したい方は、カウンセリング自体がとても好きな方も多いと思います。 

お客様のお話を聞き、喜んでもらうことにとてもやりがいを感じると思います。 

ですから、「独立開業したら、大好きなカウンセリングに集中できる!」 

と期待している方も多いのではないでしょうか。 

実際には、カウンセラーに限らずですが、独立して行うには多くの付随業務が発生します。 

新規のお客様の集客、事務作業、確定申告などの経理業務、などなど。 

 

特に多くの時間を占めるのは、新規のお客様の集客です。 

新規の方に来てもらわないことには、カウンセリングができませんので、新規の方は常に集め続ける必要があります。 

 

先ほど、気軽に始められる分、気軽に脱落する人も多いという話をしました。 

脱落する人はなぜそうなるかと言うと、新規のお客様を集められず、売上があがらないからです。 

したがって、カウンセリングで独立開業するには、集客業務もセットで付いてくるということです。 

これはカウンセリングに限らない話です。 

 

もしかすると苦手意識をお持ちの方もいらっしゃるかもしれないですが、集客業務は、未来のお客様に出会うための大切なプロセスです。 

そう思うと集客にもやりがいが出てくるはずですから、しっかり行いましょう。 

では、具体的にどんなステップが必要なのか、次のパートで詳しくご説明しますね。 

 カウンセラーで独立するための具体的なステップ

心理カウンセラーとして独立開業するには、具体的に何をすればいいのでしょうか? 

ゼロから始める方にやってほしいステップを一つずつ解説します。 

 

自分はプロのカウンセラーだと決める 

 心理カウンセラーは、特に国家資格がなくても「カウンセラーです」と名乗れば始められてしまうビジネスです。 

また、何かカウンセラーの資格を持っていたとしても、お客様が来る保証はまったくありません。(カウンセラーの資格はいろいろありますが、後述します) 

ですので、まずはご自身が「自分はプロの心理カウンセラーだ」と明確に心に決めることが必要です。 

そして、360度どこから見られても「プロのカウンセラー」として振舞うようにしましょう。 

 

最初のうちは実績がなかったりして、「こんな私がカウンセラーを名乗っていいのかな」と不安になったり、自信がなくなったりするかもしれません。 

それでも、「自分はプロのカウンセラーだ」という決意をぶらさないことが重要です。 

そもそも最初から自信がある人なんていませんし、経験のないうちから自信があったら、その方があぶないですよね。 

お客様を持ち、一生懸命カウンセリングをしているうちに、自信は徐々に付いてきますので、まずは「決意」をしましょう。 

 

開業届を出す 

 決意ができたら、税務署に書類を提出しましょう。 

個人事業主で開業する場合、必要なのは以下2点です。 

  • 個人事業の開業届出書 
  • 青色申告承認申請書 

 

もしかすると「青色申告」という言葉は耳慣れないかもしれませんね。 

これは、簡単に言うと、簿記の仕訳をきちんとすることで、税制の優遇を受けられるというもの。 

確定申告の際に所得控除を受けるなどができるので、出しておくことをおすすめします。 

 

基本的に、税務関係で最初にやる手続きはこれだけです。 

記入も難しくありません。 

 

会社を辞めて独立開業する場合には、その他に社会保険などの手続きも必要となります。

詳しくはこちらの記事にまとめましたので、参考にされてください。

モニターを作る

いよいよお客様を作る段階です。

実績が少ないうちは、なかなかお客様が現れませんので、まずは「有料モニター」という形でお客様を募るのがおすすめです。

モニターという形にして見込み客さんから見たハードルを低くし、少しでも多くの方にあなたのカウンセリングを受けてもらうことを目的としています。

 

モニターさんは最低でも5名程度、単発のカウンセリングではなく、継続して複数回受けていただく方がいいです。 

一度だけのカウンセリングでは、お客様がどのようにお悩みを解決したのかが見えにくいです。 

ですので、継続して受けていただくことで、お悩みが軽くなったり解決したりすることを体感していただきましょう。 

 

そして、無料ではなく有料で受けていただくようにしましょう。 

無料ですと、モニターさんもカウンセラーも「無料だからこのくらいでいいかな」と思ってしまい、なかなか本気になれません。 

お金をかけることでモニターさんも真剣に取り組みますし、カウンセラーも「お金をいただいたからしっかりやろう」と思うことができます。 

結果、モニターさんに喜んでいただくことができます。 

 

では、具体的にはどのようにしてモニターさんを募ったらよいのでしょうか? 

単に、SNS等で「カウンセリングのモニターさんを募集しています」と書くだけでは、なかなか人は集まりません。 

ですから、個別に連絡し、お願いするのがもっとも早くて確実です。 

それでも、相手の方に「時間とお金を使ってモニターになろう」と思っていただくには、工夫が必要です。 

あなたがカウンセリングを真剣に仕事としてやっていること、モニターになるとどんなメリットがあるのか、等を伝えましょう。 

そして、1人ずつ時間を取ってしっかり説明をしたうえで、納得してモニターになってもらうようにしましょう。 

 

モニターになってもらえたら、あなたのカウンセリングを受けての感想を書いていただくようにしましょう。 

どんな気づきがあったか、どんな風に行動が変わったか、実際にどのような成果を感じているか、などを、毎回カウンセリングのたびに書いてもらいましょう。 

毎回書いていただくことで、モニターさんも成果を実感できますし、あなたは今後どんなお客様にどんなカウンセリングを提供したらよいのかヒントを得ることができます。 

そして、モニターさんに許可をいただくことで、いただいた感想を「お客様の声」としてブログやウェブサイトでご紹介することも可能です。 

 

誰のどんなお悩みを解決するのかを決める  

 モニターさんに継続してカウンセリングを提供していくと、徐々に、どんな方をお客様にしたらよいのかが見えてきます。 

そこで、どういうお悩みの方に絞っていくのかを決めましょう。 

マーケティング用語で言う「ターゲッティング」です。 

 

お客様を絞るにあたっては、いろいろな要素を考えていく必要があります。 

世の中や同業者の動向、お客様の傾向、あなた自身の情熱や強みなどです。 

以下、実際に考えてみていただきたい質問をいくつか挙げておきます。 

  • モニターさんには、どんなお悩みの方が多いでしょうか? 
  • どんなお悩みの方が、より変化を感じたり、喜んでくれたりしているでしょうか? 
  • あなたが「こういう方のためならがんばりたい」と思えるのはどんな方でしょうか? 
  • どんな方が、より多くのお金を払ってくれているでしょうか? 

 

4番目の質問にあるとおり、個人で独立開業するにあたっては、お金を払ってくださる方をお客様にするのも非常に大事です。 

「悩んでいる方」と「お金を払ってくださる方」は必ずしも一致しないので、両方に当てはまる方をお客様にしていきましょう。 

たとえカウンセリングを必要とする方であっても、お金を払ってくださらない限り、あなたが独立を維持することはできません。 

企業や公的機関、医療機関などに就職してカウンセリングを提供する場合は、この部分は考える必要がありません。 

ですが、ご自身で独立開業するにあたっては、欠かせない視点となります。 

 

差別化されたオリジナルの商品を作る 

 世の中にカウンセラーを名乗る人は大勢います。 

参入障壁が低いですから、これからカウンセラーとして活動を始める方も、どんどん増えていくでしょう。 

見込み客から見ると、カウンセラーが大勢いて、誰を選んだらいいかわからない状態です。 

ですので、他のカウンセラーと比べられても選ばれるような「オリジナルのサービス」を作ることが必要です。 

 

単に「私の商品はカウンセリングです」だけですと、見込み客からは同業者との違いがわかりません。 

結果、料金だけで比べられたり、お客様がもっと実績のあるカウンセラーのところに行ってしまったり、ということが起こります。 

ですから、あなたの強みや経験を活かした、あなただけが提供できるオリジナル商品を作ることが大事です。 

必要に応じて、カウンセリングに独自の付加価値を加えましょう。 

先ほどお話ししたように、モニターさんにカウンセリングを提供しながら、「どんなお客様にどんなサービスを提供したらいいのかな」と考えていきます。 

そして、具体的にどんなカウンセリングをするのか、どんな付加価値を提供するのか、初めて見たお客様にわかるよう、明文化しましょう。 

あなたにしか提供できない商品を作れば、同業者と比べられることもなく「ぜひ、あなたにお願いします」と言ってもらうことが可能です。 

 

ブログ、メルマガ、公式LINE等で発信を始める 

 ここまでできたら、ウェブでの発信もやってみましょう。 

逆に言うと、お客様がいない、ターゲット層も決まっていない、オリジナルのサービスを考えられていないという段階では、ウェブで発信してもあまり意味がありません。 

なぜなら、ウェブでの集客は同業者に埋もれやすく、時間をかけて緻密に考える必要があるからです。 

ウェブでは、多くの同業者が同じように「私のカウンセリングを受けませんか?」とアピールしている状況です。 

まだお客様がいない段階でブログ等での発信を始めても、差別化が難しく、なかなか見込み客の目に留まらないのです。 

お客様がいて、ある程度オリジナルの商品ができてきたら、ブログ、メルマガ、公式LINEなどの発信をやってみましょう。 

では、発信の際は何を書いたらよいのでしょうか? 

「発信しようと思ってもネタがありません」というご相談も非常によくいただきます。 

発信のコツやネタの探し方はいろいろありますが、1つ挙げると、「お客様からよく相談されることを一般化して書く」というのがおすすめです。 

発信の目的は、あなたのお客様を増やすことですから、見込み客が「このカウンセラーに相談すると悩みが解決しそう」と思っていただくことが重要です。 

そのためには、見込み客のお悩み解決のヒントを書き、「これは私のことだ」と思ってもらうことが必要です。 

ですから、これまでモニターさんを含めたお客様からよく相談されることと、そのお悩みに対するアドバイスを書いてみましょう。 

そうすると、これまでのお客様と似たお悩みを持つ読者が、あなたのカウンセリングに興味を持つ可能性が出てきます。 

また、カウンセラーにはお客様の秘密を守る必要がありますので、特定のお客様のことを無断でブログ等で開示してはいけません。 

あくまでも一般化して書くことが必要です。 

独立するためにカウンセラーの資格は必要なのか

 「カウンセラーで独立開業するのに資格は必要ですか?」とよく聞かれます。 

医療機関や教育機関等に就職を希望する場合は、資格が必要とされる場合が多いですが、独立開業する場合は事情が異なります。 

 

資格よりも集客力 

 もちろん資格を持っているに越したことはないのですが、資格を持っていることと、集客できることはまったく別です。 

これはカウンセラーに限ったことではありませんが、難しい資格を取っても、その後集客できずに苦労する人は多いです。 

ですので、資格も大事ですが、独立開業するには「集客力」の方が大事と言えます。 

 

また、カウンセラーは資格がないと独立開業できないわけではなく、「カウンセラーです」と名乗れば始められる仕事です。 

「資格を取ってからお客様を取ろう」と思っていると、いつまでもお客様に出会えないことにもなります。 

ただ、何の勉強もせずに始めていいかと言うと、そうでもありません。 

お客様の心を扱う重要な仕事ですから、最低限の勉強はして、スキルを身に付けておくべきでしょう。 

まずは基礎的な勉強をしてモニターを作り、徐々に実績を積みながら、必要に応じて資格を取る、という流れがおすすめです。 

 

カウンセラー資格の選び方 

 心理カウンセラーの資格はいろいろあり、いろいろな団体が様々に発行しています。 

いったいどの資格を取ったらいいか迷うかもしれません。 

企業や学校、医療機関で働く人に向いているものも多いです。 

ですので、独立開業を目指すのであれば、「その資格を取った人で実際に独立開業をしている人がいるかどうか」で選んでみるといいでしょう。 

 

代表的なカウンセラー資格 

 心理カウンセラーの資格は非常に多くの種類があります。 

ここでは代表的な資格を5つ紹介します。 

 

  • 公認心理師 

2017年に誕生した、心理職として初の国家資格です。 

受験資格を満たすには、大学院で指定の科目を履修していることや、2年以上の実務経験が必要になります。 

 

  • 臨床心理士 

知名度が高く、非常に人気のある資格です。 

基本的に指定大学院や専門職大学院を修了している必要があるため、取得のハードルは高いと言えます。 

また、終身資格ではなく、5年ごとに更新が義務付けられています。 

 

  • 産業カウンセラー 

働く人が抱える悩みを自ら解決できるよう支援する専門家です。 

メンタルヘルス対策、キャリア開発、職場の人間関係改善等の援助を行います。 

満20歳以上であれば、一般社団法人日本産業カウンセラー協会による養成講座を修了することで受験資格が得られます。 

 

  • キャリアコンサルタント 

2016年に国家資格となりました。 

就職や転職に悩む方が、興味や適性、経験に基づき、よりよいキャリアを作れるように支援する専門家です。 

一般社団法人日本産業カウンセラー協会の講習を修了すると、受験資格を得られます。 

資格は5年ごとの更新が必要です。 

 

  • 交流分析士 

交流分析士の資格は、日本交流分析学会が認定するものと、日本交流分析協会が認定するものの2種類があります。 

より初学者を対象にしているのは日本交流分析協会の方の認定資格です。 

自己理解を深めながら、よりよい人間関係を築き、より楽に生きることを目指すものです。 

 心理カウンセラーで独立開業したときの年収の目安は?

 企業や医療機関で勤めるのと違い、独立開業であれば自分で収入を決めることができます。 

お勤めの場合、一般的に心理カウンセラーの年収は300万~400万程度と言われていますが、独立開業の場合はまちまちなので一概には言えません。 

限りなくゼロに近い方もいれば、年収500万や1千万を超える方もいます。 

ご本人がどのくらいの年収を目指してどのくらい行動するか、どのくらいの実力があるかによります。 

 

では、独立開業して年収を上げていくにはどうしたらいいのでしょうか? 

もちろんカウンセリングのスキルを上げることは大事ですが、それ以上に、ビジネスの力が大事になります。 

オリジナルの商品づくり、セールスやマーケティングのスキルです。 

お客様に出会えないと収入にならないからです。 

 

「カウンセリングのスキルを磨けばいつかお客様が表れるはず」と、一生懸命勉強を重ねたり、カウンセリングの練習をしたりという方も多いと思います。 

それ自体はダメなことではありませんが、実際にはスキルを磨いたからといってお客様が来るわけではありません。 

心理カウンセラー独立開業に関するQ&A

 その他、心理カウンセラーで独立開業を希望する方からよくいただく疑問についてお答えします。 

 

1回のカウンセリング料金はいくらにすべき? 

 カウンセリング料金をどのくらいにするのかは迷うところですね。 

あなたがどの程度の収入がほしいかを決め、そこから逆算することをおすすめします。 

たとえば、月の手取りで30万円ほしいとします。 

個人事業主の場合、諸々の経費や税金、社会保険料の支払いが必要になりますので、売上の額がそのまま手取りにはなりません。 

 

仮に、30万円の手取りを得るため、50万円の売上が必要だとしましょう。 

(経費や税金、社会保険料の額は人によって異なるため、あくまでも仮の数字です) 

1回のカウンセリング料金1万円だとすると、月に50回カウンセリングを提供することが必要です。 

1回5千円であれば、月に100回必要ですね。 

毎月毎月、100回のカウンセリングを行うことを想像すると、かなり大変そうな気がしますよね。 

週5回行うとして、1日に5件必要です。 

それだけ新規のお客様を集めるのも大変です。 

 

ですので、独立開業してカウンセリングの収入で生活することを目指すのであれば、できれば1回1万円以上いただけるといいと思います。 

最初からこの料金にするのは難しいかもしれませんが、実績を積みながら工夫していけば可能です。 

それには、あなただけのオリジナルのサービスを作ること、1回ごとの料金設定ではなく、「〇か月で〇〇円」「〇回セットで〇〇円」など、最初にある程度まとめて支払っていただくようなことも考えてみましょう。 

 

心理カウンセラーで独立開業するのにかかる費用は? 

 心理カウンセラーの仕事は、店舗などがなくてもできますので、初期投資は少なくて済みます。 

メルマガ等で発信する場合は配信システムの料金がかかりますが、安いものなら月額3000円程度から使えます。 

独自のウェブサイトを持つ場合は、ドメインやサーバーの料金がかかりますが、安ければ両方で年間1万円程度です。 

ただ、最初のうちは独自のウェブサイトは不要で、無料ブログ等でも問題ありません。 

 

最初にもっともお金がかかるのは、カウンセリングスキルの勉強でしょう。 

スキル習得にかかるお金は、それぞれの講座等によって異なりますが、数万円~数百万円とかなり開きがあります。 

 

また、商品づくりやセールス、マーケティングなど、ビジネスの勉強をしたり、コンサルタントを付けたりしてアドバイスをもらうことも必要です。 

誰からもアドバイスをもらわずに1人で見よう見まねでやろうとすると、ご自分の課題がわからず、行動しても結果が出ないことが多いです。 

ビジネスの講座やコンサルタントなども、実績のある人に頼むと数十万円はかかることが多いです。 

まとめ:心理カウンセラーで独立開業を目指そう

 心理カウンセラーは、これからとても有望な職業です。 

独立開業には、カウンセリングのスキルのみでなく、セールスやマーケティングが求められるため、難しそうと思う方もいらっしゃるかもしれません。 

ですが、独立開業には、お勤めでは得られない喜びがあります。 

好きなお客様だけに囲まれ、「あなたのおかげで人生が変わりました」と直接喜んでもらえる、とても素晴らしい働き方です。 

やる気のある方はぜひ挑戦してみてくださいね。 

応援しています。 

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