コーチングで稼げない5つの理由と稼げるコーチになるための対処法
こんな悩みありませんか?
「数十万かけてコーチングの資格を取ったのに稼げていない」
「色んな講座やスクールでスキルを学んでいるが稼げない」
これらはコーチング資格を取得後のコーチによくある悩みです。
コーチングの資格を取ったけど、その後どうしたらよいかわからない。自分に足りないのは「コーチングスキル」ではないか?
そうやって他のコーチングスクールに通ったり、資格の数だけが増えるコーチも多くいます。
実際には、コーチングで稼ぐのにコーチングスキルや資格は重要ではありません。スキルがあるのに稼げないコーチもいれば、スキルや資格がなくても稼げるコーチもいます。
では、「稼げるコーチ」と「稼げないコーチ」の違いは何なのか?
この記事では、実際に多くのプロコーチと関わってきた当協会(一般社団法人全国コーチング普及協会)の田中直子の経験から「コーチとして稼げない5つの理由」と「稼げるコーチになるための対処法」をお伝えします。
目次
本当にコーチングでは稼げない?生計は立てられないのか?
結論から言うと「コーチングは稼げるビジネス」です。
多くのプロコーチを見てきましたが、実際に月100万~数千万を稼いでいる人はたくさんいます。ただし、全く稼げていないコーチがいるのも事実です。
では、稼げるコーチと稼げないコーチの違いは何なのか?
それは「コーチングをビジネスにする方法」を知っているかどうかの違いです。
コーチングをビジネスにする方法とは
- 集客の仕組みづくり
- マーケティング
- セールス力
- 商品づくり
- 継続してもらう工夫
などです。
これらの「コーチングをビジネスにする方法」を学び、実践している人は、コーチングで稼いでいます。
しかし、ビジネスにする方法を知らないと「何から始めたらよいかわからない」状態で立ち往生してしまいます。コーチングスクールではコーチングの技術は学べても、ビジネスにする方法や稼ぐ方法は教えてくれないからです。
つまり、コーチングビジネスは実際に稼げるビジネスではありますが、誰でも稼げるわけではなく、稼げているのは「ビジネスにする方法」を知っている人だけというのが真実です。
しかし、逆に言えば「ビジネスにする方法」さえ知ってしまえば、少資本で始められて、利益率も高いコーチングは「稼げる要素しか無い」とも言えます。
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実際のプロ・コーチはいくら稼いでいる?平均月収・年収は?
実際にプロのコーチはいくらぐらい稼いでいるのか気になりますよね。
先程挙げたように年収1000万~1億以上稼いでいる人もいれば、全く稼げていない人も多くいるので年収いくらという明確なデータはありません。
ただ、ひとつに参考になるデータがあります。
日本政策金融公庫総合研究所が起業家を対象にした月商の調査データです。
- 月商50万未満の起業家・・約58.9%
- 月商100万円以上の起業家・・15.9%
- 月商1000万円以上の起業家・・2%
(引用:2020年度起業と企業意識に関する調査より)
上記データはコーチを対象にしたものではなく、「起業家全体」に対してのものですので、あくまでも目安ではありますが、プロのコーチも上記データからそこまで大きな差はないように思います。
つまり、半数以上は月商50万未満で、月商100万円を超えるのは約15~16%前後です。これを「やっぱり厳しいよね」と感じる人もいれば、「なんだ稼げるじゃないか!」と感じる人もいると思います。
ただし、一つ言えることは「コーチングをビジネスにする方法」を学び、実践すれば「月商100万円」以上は決して難しくはないということです。
しかも、上記調査結果は「月商」のデータではありますが、コーチングの場合は自宅でオンラインセッションをすれば経費はほとんどかかりません。
ほぼ「月商=月収」といっても過言ではないでしょう。この利益率の高さが「コーチングが稼げる」といえる理由でもあります。
コーチングで稼げないよくある5つの理由とは?
この章ではプロのコーチが「コーチングで稼げていない理由」を5つ紹介します。プロのコーチとして活動する方は、これから挙げる5つに当てはまっていないかチェックしてみてください。
- コーチング「スキル」があれば売れると思い込んでいる
- 「マーケティング」「集客」の視点が抜けている」
- コーチングで生計は立てられないと諦めてしまっている
- コーチングでお客様の「何」を解決できるのか言語化できていない
- 自分オリジナルの高額商品がない
コーチング「スキル」があれば売れると思い込んでいる
「もっとコーチングのスキルがあれば、稼げるのになぁ」と思い込んでいるコーチは結構多いです。
しかし、コーチングのスキルと収入は必ずしも比例しません。この事実を理解しておかないと、なかなか抜けられない「悪循環」にハマってしまいます。
プロコーチがハマってしまう「悪循環」が以下の流れです。
- 「もっとスキルがあれば自信がつくはず・・」
- 「◯◯な資格を取得すれば、契約も取れるはず」
他の高額資格を取得したり、様々な講座に参加して勉強し続ける
- 投資額だけ増えて1円も入ってこない
- お金が底を尽きるも、まだ自信がないし・・・
- 低価格の講座に参加し続ける
実際に、資格取得時に基本的なコーチングスキルを学んだにも関わらず、他のスクールで学び続けるコーチはたくさんいます。
しかし、コーチングで稼ぐのに重要なのは、コーチングのスキルや資格ではなく「稼ぐための行動」をしているかどうかです。
実際に資格取得前のコーチであっても月に数十万の売上をあげている人もいます。
誤解してほしくないのですが、スキルが必要ないという訳ではありません。ここでお伝えしたいのは基礎的なスキルを学んだら、すぐに稼ぐための行動をするということです。
行動をして実践するからこそ、スキルが身につくということです。
そして実際にクライアントを獲得できるようになったら、その時に必要な分野にピンポイントで投資すると良いでしょう。
具体的には以下の流れです。
- スキルを身につける
- クライアントを獲得する為の行動をする
- 学んだスキルを実践する
- 売上があがったら、スキルアップに充てる
コーチングの資格を取得し基本的なスキルを学んだら、コーチングをビジネスにする為の行動をしましょう。
「マーケティング」「集客」の視点が抜けている
プロのコーチとして稼げていない理由の2つ目は「マーケティング」「集客」の視点が抜けてしまっていることです。
先程の「1.コーチングスキルがあれば売れると思い込んでいる」と重なりますが、どんなに高いスキルがあっても、存在を知ってもらえないと稼げません。
しかし、マーケティングや集客の視点が抜けた状態でPRしても、ほとんど効果はありません。
飲食店であれば看板とメニューだけでも、通りがかりの人がふらっと来店するかもしれませんが、コーチングは一般的な知名度も低いです。
「コーチング」という単語さえ聞いたことが無い人もいるでしょう。
そんな状況で「コーチングやってます」「コーチングはじめました」「◯◯コーチング」とPRしたところで、問い合わせはきません。
また、インターネット上でPRする場合は、全国(世界)にいる無数のコーチが比較対象になるので、かなり厳しい競争の中に放り込まれます。
そこで重要になるのが「マーケティング」や「集客」の視点です。
マーケティングとは、お客様に自分の存在を知ってもらい、サービスや商品を購入してもらうまでの一連の流れを設計する活動のことです。
具体的には
- あなたのコーチングを受けるとどんなメリットがあるのか?
- どんな悩みを解決できるのか?
- なぜ、あなたじゃなきゃいけないのか?
などを明確にしていきましょう。
【関連記事】
集客力をアップさせる方法10選!アイデア・考え方・事例の徹底解説
コーチングで生計は立てられないと諦めてしまっている
プロのコーチとして稼げない理由の3つ目は、「コーチングでは生計は立てられない」と思い込んでしまっていることです。
周りに稼いでいるコーチが誰もいない場合、「コーチングは稼げない」と思ってしまうのも無理もないかもしれません。
しかし、実際に稼いでいるコーチが存在しているのも事実です。人の悩みを解決して希望を与える存在のコーチが「稼ぐのは無理」「コーチングで生計を立てられない」と諦めてしまうのは、少し残念ではありますよね。
そこで、可能な限り稼いでいるコーチの周りに身を置くことをおすすめします。その方が、個別コーチングを受け付けているなら、コーチングを依頼するのも良いでしょう。稼いでいるコーチが実践している行動を徹底的に真似して行動しましょう。
また、稼いでいるコーチの近くにいると、自然に「コーチングは稼げるんだな」「スキルはそこまで重要じゃないんだな」と理解できるようにもなるはずです。
コーチングでお客様の「何」を解決できるのか言語化できていない
コーチとして稼げていない理由の4つ目は、コーチングでお客様の「何」を解決できるのかを言語化できていないことです。
コーチングで「何」を解決できるのか?ではなく、コーチングという手法自体を売ってしまうと失敗してしまいます。
「コーチなのだからコーチングを売るのは当たり前では?」と思うかも知れませんが、ほとんどの見込み客はコーチングが何なのかも知りませんし、コーチングについて知ろうとはしていません。
見込み客が知りたいのはコーチングを通して「どんな悩みを解決してくれるの?どう変われるの?」という部分です。
コーチングという手法を伝えるのではなく、「お客様のどんな悩みを解決できるのか?」を言語化する必要があります。
言語化したら、それを「誰に」「どこで」「どのように」発信していくかも重要です。このあたりは前述したコーチ向けの「マーケティング」や「集客」を学ぶことで解決します。
自分オリジナルの高額商品がない
コーチとして稼げていない理由の5つ目は、自分オリジナルの高額商品がないことです。
コーチングをするには、クライアントとのセッションの時間が必要になります。その際にセッション単価が安いと、いくらクライアントを獲得しても、いずれ時間的な限界がきます。
例えば1回のセッションを3,000円で行った場合、月商30万を目指すなら、1ヶ月に100セッション行う必要があります。これでは時間的な余裕も無いですし、毎月多くの新規クライアントを集客する必要があるので、ビジネスとしても安定もしません。
そこで必要になるのが「自分オリジナルの高額商品」です。
仮に30万円のコーチングパッケージを作った場合、月に一人だけ新規クライアントを獲得すれば、それだけで月商30万円になります。
たくさんのクライアントを獲得する必要がないので、時間の余裕も生まれます。その時間をスキルアップの時間に充てれば、良い循環に入れますね。
ただし、高額商品を作るとなると
「自信をもってセールスできない」
「価格に見合うコーチングができるか自信がない」
などの声も聞こえてきそうです。
その気持はわかりますが、実は単価アップはコーチ、クライアント双方にメリットがあります。安い投資だとクライアントも真剣に取り組まない場合も多いですし、そこまで変わる気が無いのに申し込んできたりします。
これが高い投資となると、「絶対に変わりたい」という本気の人だけが集まってきます。コーチ側も今まで以上に結果にコミットするはずです。実際、高額のコーチング商品の方が目標達成率も、満足度も高い傾向があるのです。
自分オリジナルの高額商品を検討してみましょう。
コーチとして「稼げる」ようになるためには?今すぐ取り組める5つの対処法
コーチとして稼げるようになるためには、コーチングをビジネスとして成立させる為の仕組みやマインドが必要になります。
この章では、今すぐ取り組める5つの対処法をお伝えします。
- 集客・マーケティングの勉強と取り組みが必要
- セールストークの練習をする
- コーチングは「問題解決手段の一つ」であることを自覚する
- お金のマインドブロックを外す
- 自分にしかできない「オリジナル性の高いコーチングサービス」を作る
集客・マーケティングの勉強と取り組みが必要
コーチとして稼ぐための取り組みの1つ目は、「集客」や「マーケティング」の取り組みです。
具体的には
- USPを明確にする
- ブログやSNSでの情報発信
- 同業者との差別化・ポジショニング
- 価値を伝える為のキャッチコピー
- ターゲットを明確にして絞る
などです。
マーケティング、集客の仕組みを作れれば、あなたのコーチングの価値が伝わりやすくなり、見込み客が向こうからやってきます。
「もう契約は決めています」「あなたみたいな人を探してました!」と喜ばれながら契約することも可能です。
今すぐできる取り組みとして、最低限、以下の質問には答えられるようにしておきましょう。
- クライアント候補は誰なのか?
- クライアント候補はどこにいるのか?
- 自分の強みは何なのか?
- コーチングを通してどんな悩みを解決できるのか?
- 他のコーチやサービスとは何が違うのか?
- なぜ、あなたのコーチングじゃなきゃだめなのか?
またマーケティングや集客についての基本を知るために、書籍や教材などで学ぶのもオススメです。以下の書籍ではコーチ向けのマーケティング術を紹介しています。
■12年間売上を伸ばし続けるコーチが教える 同業者から頭ひとつ抜けるためのマーケティング術
セールストークの練習をする
コーチとして稼ぐための取り組みの2つ目は、セールストークを練習することです。
前述したマーケティングと集客の仕組みがしっかり出来ていれば、セールスはかなり楽になります。
見ず知らずの人にセールスするのと、マーケティング・集客活動で既にあなたを知っている人にセールスするのでは、成約率も大きく変わります。
しかし、マーケティングの仕組みができていたとしても、ある程度のセール術は必要です。セールス術を身につけるために今すぐ出来ることとしては「セールストーク」を作成し、何度も反復練習=ロールプレイングすることです。
反復練習をして体に染み込ませておけば、商談時に緊張して自分でも何を言っているのかわからない状態になったり、予想外の質問にタジタジになるといったことを防げます。営業マンも新人研修などで、セールストークの練習を徹底的に行なっていたりするものです。
反復練習をする際は営業経験者や、稼いでいるコーチなどに付き合ってもらい、フィードバックをもらうのが一番ですが、一人で行うことも可能です。
目の前に見込み客がいることを具体的にイメージしながら、口に出して反復練習します。見込み客に質問されそうな事もピックアップしておきましょう。
「売るのが苦手、売り込んで断られるのが怖い」という人もいると思いますが、個人でビジネスをするならセールスは必須です。
まずは練習から始めて「ここまでやったのだから大丈夫」という自信をつけると心持ちも変わり、相手からの信頼にも繋がります。
売れるセールストークの作り方などは以下の書籍がおすすめです。
コーチングは「問題解決手段の一つ」であることを自覚する
コーチとして稼ぐための取り組み3つ目は、コーチングは「問題解決の手段の一つ」と自覚することです。
たまに「コーチングなんだから質問しなきゃ」「コーチングなんだからアドバイスしちゃ駄目」と思い込んでる人もいますが、重要なのはお客様の問題解決のサポートをすることです。
クライアントはコーチングを受けたい訳ではなく「悩みを解決したい」ということを自覚しましょう。
特に資格取得後のコーチは「せっかく学んだのだから」とコーチングに固執しがちです。その気持はわかりますが、コーチングはあくまでも「問題解決手段の一つ」と自覚することで、よりクライアントに合った対応ができるようになり、成果も出やすくなります。
お金のマインドブロックを外す
コーチとして稼ぐための取り組み4つ目は、お金のマインドブロックを外すことです。
人をサポートするコーチという職業には、優しく人間的に素敵な方も多いです。しかし、それが裏目に出て、つい、ボランティアでコーチングをしてしまったり、高額商品をセールスできないというコーチも多く見てきました。
コーチングで稼ぐ際に、スキル同様に重要なのが「マインド」です。マインドとはその人の内面にある価値観や信念の部分です。
例えば
「お金をもらうのは悪いから無料でコーチングを行う」
「コーチングに自信がないから安い金額を設定する」
「お金をもらうのは悪いこと」
「稼ぐのはよくない」
といったマインドブロックができてしまっている状態です。こういった価値観や信念があると、稼ぐのがなかなか厳しくなってしまいます。
実際、お金を頂くことは決して悪いことではありません。悩みが解決できるのであれば、クライアントは喜んでお金を支払いますし、悩みが強ければ強いほど、多くの金額を投資します。
とはいえ、どうしても踏み出せない場合は、まずは安い金額から始めてクライアントが集まるようになったら、今までより1割だけ料金をあげてみる。それに慣れたらまた1割あげていく事を繰り返すという方法もおすすめです。
自分にしかできない「オリジナル性の高いコーチングサービス」を作る
ネット上には「コーチ」を名乗る人がたくさんいます。その中で選ばれるためには、自分の強みを分析し、自分にしかできないオリジナル性の高いコーチングサービスを作る必要があります。
オリジナル性の高いコーチングサービスを作れば、他のコーチとの価格競争に巻き込まれる心配もありません。自分自身が欲しいと思う金額で、自分自身が役に立ちたいクライアントだけに時間を使うことが可能になります。
オリジナルコーチングサービスを作る為には、まず「お客さんのどんな悩みを解決して、どう幸せにするのか?」というゴールを明確にします。そしてそのゴールを達成するために、どんなサービスを提供する必要があるか?を逆算します。
具体的な商品の作り方、売り方に関しては、以下の書籍がおすすめです。
【関連記事】
「高額商品の売り方|【コーチ向け】売る・買う側の心理を徹底解説」
まとめ: コーチングで稼げない理由を解消しましょう!
コーチングで稼げない5つの理由と稼げるコーチになるための対処法に関して、紹介しました。
初期投資がほとんど必要ないコーチングビジネスは、利益率も高いので稼げるビジネスと言って良いでしょう。
コーチングビジネスで稼ぐためには、スキルや資格よりも「コーチングをビジネスにする方法」を知り、実践することが重要です。
プロコーチとして活動予定のある方は、今回紹介した稼げるコーチになる為の対処法を参考にしてみてください。
「コーチングを仕事にして成功する方法を無料で学べるメールセミナー」がございます。
これからコーチングで独立したいと考えている方