コーチングセッションとは?全体像を知りクライアントを幸せに導こう
- コーチングビジネスの仕事をしているけど、思うようにクライアントの獲得ができない。
- クライアント獲得のため「セッション」が重要なのはわかるがクライアントに何を話せばいいのかわからない・・・。
このように悩んでいませんか?
コーチングセッションはクライアントの潜在的な悩みや希望を「コーチからの質問」によって引き出し、クライアント自ら悩み解決・希望を叶えられるよう導く手法です。
コーチングビジネスの成功は「コーチングセッションスキル」の高さで決まるとも言えます。
コーチングセッションスキルが高くなればなるほど、多くのクライアントを獲得できるのです。
そこで、今回の記事ではコーチングセッションについてお話しします。
また、コーチングセッションでNGな行動についても解説していきますので最後までお読みください。
目次
コーチングセッションとは
コーチングセッションとは、クライアントの悩み解決や希望を叶えるための会話です。
会話と言っても雑談するわけではなく、クライアントが自らの力で悩み解決のきっかけや希望を叶えるための方法を見つけられるよう導いていく「戦術的な対話」と言えます。
コーチングセッションによって、クライアントは潜在的な気づきを得られ喜びやモチベーションがアップし思考や行動が変わります。
コーチはセッションという「戦術的対話」を用いクライアントの思考と行動を変え、希望の未来へ導くのが使命なのです。
コーチングビジネスはクライアントの存在が不可欠であり、クライアントから満足してもらえなければ、ビジネスとして成り立ちません。
また、コーチングビジネスのコアは「コーチングセッション」であると言っても過言ではないくらい重要でありコーチングセッションスキルが高いほどクライアントの満足度も高くなります。
コーチングセッションの「核」である対話を身に着け、多くのクライアントとの対話に臨みましょう。
コーチングセッションの料金相場
コーチングセッションの料金に、特に決まりはなく、コーチにより変わり料金設定は時間制になっており1時間単位の固定料金が多くなっています。
コーチングセッションの料金相場は1時間あたり、1万円~1.5万円くらいになっていますが、この料金はセッション内容により変動します。
例えば初回セッション割引や体験セッション等は2,000円~3,000円で設定しているコーチもおり、場合によって「体験セッション」は無料というケースもあります。
しかし、逆に大きな実績があるコーチのセッションは対象がトップクラスのパーソンであれば1時間10万円前後ということもありますし、長期で期間を決めて月額契約を結び長期でサポートするコーチもいます。
コーチングセッションはコーチの実績やセッションを受ける対象によっても大きく料金も変わるのが特徴と言えるでしょう。
コーチングセッションは怪しい?
コーチングの本場はアメリカであり、日本に普及したのはわずか25年前で、比較的新しいビジネススタイルです。
日本にまだまだ浸透しておらず、コーチングって何?自己啓発のようなもの?と感じている人もおり「対話メインのビジネス」が怪しいと思われる原因と言えます。
話をするだけで5,000円、10,000円の料金で、マンツーマンのコーチングでは数十万円の費用が必要になることから「コーチングの価値」を理解しにくいことも怪しさの起因とも言えるでしょう。
世の中には確かに怪しいコーチングやセミナーも存在していますが、アメリカでは一般的なビジネスであり、多くのプロコーチの場合、初回体験や初心者向けの入門セミナーなども開催しているところがほとどんです。
コーチングセッションを深く理解しスキルをマスターし正しい認識で「お客様のどんな悩みを解決できる価値ある手段なのか」を広めていくのもコーチとしての役目なのです。
コーチングテーマを決めよう
コーチングセッションを実践する前にコーチング「テーマ」を決める必要があります。
コーチングテーマが曖昧であり、誰の何の悩みを解決するのか目的がぼやけてしまうとコーチングはまったく意味のないものになってしまいます。
そして、セッション内容により、クライアントからもコーチングセッションは意味がなかった、時間のムダであったと思われ、あなたのコーチングビジネスも成功から遠ざかってしまうのです。
【コーチングテーマの具体例】
- 子育て
- 仕事
- 恋愛
- 人間関係
- 健康
- 人生設計
コーチングテーマは人の悩みの数だけ存在していると言っても過言ではありません。
しかし、まったく経験のないテーマでコーチングを開始してもクライアントが満足するセッションをできない可能性もあります。
コーチングテーマの決め方のおススメは「自分の経験」「自分の持つスキル・強み」を生かすことですね。
例えば、主婦の方なら「子育て」の経験があれば「子育てコーチング」が最適であり、需要もとても高くコーチングセッションもスムーズに進み、クライアントの問題解決に大きな助けとなるはずです。
クライアントの悩みを解決し問題解決へ導くため、しっかりとコーチングのテーマを決めましょう。
コーチングセッションの全体4部構成
コーチングセッションでは何を話せばいいのかわからない、このように思っているかもしれません。
しかし、コーチングセッションにはクライアントの問題解決のためのセオリーがあります。
コーチングセッションの全体像は4部構成です。
4つのうち、どれか一つでも欠けてしまえばクライアントが望む世界へと導くことはできません。
コーチとクライアントの信頼関係が深ければ深いほど、クライアントが目標(悩み解決・希望を叶える)達成できる確率が高くなります。
しかし、コーチングセッション全体の組み立て方で、クライアントとの信頼関係構築や目標達成ができるかどうかが決まってしまうのです。
コーチングセッションの全体像を理解し、クライアント目標達成のためのフレームワーク作りから始めてみましょう。
課題抽出|クライアントの頭と心の中を引き出す
コーチングセッション開始にあたり、クライアントが現時点で悩んでいる、問題だと感じていることを取り上げることから始めます。
「課題抽出」のステップでは、クライアントが本当に悩んでいることに主眼を置きます。
コーチのスキル「傾聴」や「質問」を用いクライアントの頭の中や心の中にある潜在的な悩みや問題を引き出していくわけです。
【コーチング質問の具体例】
- 今の生活や仕事で悩んでいることは何ですか?
- 悩んでいる原因は何ですか?
- その原因が悩みを生む理由は何だと思いますか?
悩みに対して掘り下げていくことで、クライアントは「自分はこんな理由で悩んでいたのか」と気づき、本当の悩み「課題抽出」へつながっていきます。
コーチングセッション開始時、クライアントは自分の悩みの原因がどこにあるのか不透明なことも多く、悩む現状に対し不満や苦しみを訴えることに終始するでしょう。
そこで、いきなり質問から入るのではなく、クライアントの感情やどんな気持ちを感じているのか、言語化できないモヤモヤを吐き出してもらうことから始めてみましょう。
ゴール設定|問題解決へのイメージを設定させる
ゴール設定とはクライアントに問題解決へのイメージを設定させ、どのような未来・結果を望むのかを対話から明らかにしていきます。
クライアントは悩み解決や叶えたい希望に対して、ぼんやりとイメージしていることが多いため「明確なゴール(結果)」をイメージさせることが大切なのです。
【ゴール設定の際の質問具体例】
- 具体的にどのような結果を望みますか?
- どのような状況になれば問題解決したことになりますか?
クライアントはゴールをイメージすると、悩み解決後の未来に希望を持ちモチベーションも大きくアップします。
クライアントが望むゴールへの最終地点まで、クリアしなければならない問題や課題が多くありますので、対話に時間をかけ「小さなゴール」設定から始めると良いですよ。
そして、ゴール達成ごとにクライアントの頑張りを称え、次のゴール設定に入ります。
コーチの役目はクライアントが小さなゴールを達成するためにセッションを交え、自信をつけてあげ、モチベーションアップも含めサポートすることなのです。
ゴールへのプロセス設定|問題解決方法を考えさせる
課題とゴールの設定ができれば、次のセッションでは「ゴールへ到達」するためのプロセスを設定します。
「目標達成し自分が望む未来」を手にいれるには、具体的に何をすれば良いかをクライアント自身に考えてもらいます。
【ゴールプロセス設定の質問具体例】
- 問題解決や希望を叶えるため、何をすることができますか?
- 今の自分にできる最善の方法は何ですか?
- 悩み解決には何が最も効果があると思いますか?
悩みを解決し、希望を叶えるために「自分は何をしたらいいのか」と考えさせることで、クライアントは気づきを感じるようになるのです。
クライアントの「気づき」が全ての悩み解決、希望を叶えるためのキーワードとなります。
コーチはクライアントが自ら問題解決への糸口をつかめるようじっくり向き合う必要があるのです。
問題解決への行動を促す
コーチングセッションに必要な4つの構成の中で最後は「問題解決への行動の促し」です。
クライアントは課題抽出・ゴール設定・ゴールへのプロセス設定のステップを経て、自分は何をすればいいのかが、ある程度明確になっているはずです。
【行動を促す質問の具体例】
・いつまでにそれをやりますか?
・〇月〇日までにそれをやるのですね?
コーチングセッションの最終局面として、クライアントが主体的に動くよう背中を押し、行動を促し、行動した結果をセッションで報告してもらい軌道修正しながらゴールへ導くことができればコーチングビジネスは成功と言えます。
クライアントに感謝され、コーチとして使命を果たせた喜びを実感するためコーチングセッションスキルをしっかりと身につけましょう。
コーチングとコーチングセッションの違いは?
コーチングとコーチングセッションは同じではありません。
コーチング | クライアントとの関係全体を言い、対話する時間以外のサポートを含み、目標達成のため二人三脚で常に寄り添う業務のことです。 |
コーチング・ セッション | クライアントの目標達成のための対話時間のことで1セッション(60分程度)の対話をコーチングセッションと言います。 |
コーチングは常時継続している業務である一方、コーチングセッションとはコーチング業務の一部である対話を指していると認識してくださいね。
コーチングセッションはオンライン個人セッションがおすすめ
コーチングセッションには実際に会う対面とオンラインの二種類がありますが、おススメは「オンラインセッション」です。
オンラインセッションの中でも個人セッションはコーチとクライアントのみで行いますので、コミュニケーションが取りやすく、お互いの信頼感を高めるには最適な環境と言えます。
実際に会う対面セッションは安心感もありますが、セッション場所により集中力が散漫になるケースや時間的制約、社会的状況により延期や中止になる可能性も否定できません。
コーチとクライアントのスケジュールに合わせ、場所を問わず行えるオンラインを中心に「コーチングセッション」を計画してみましょう。
コーチングセッションに必要な会話術やスキル
コーチングセッションに必要なスキルは傾聴・聞くなどのコミュニケーションスキル中心ですが、クライアントを問題解決へと導かないとなりませんので、傾聴・聞くスキル以外に様々なスキルが重要になります。
コーチングセッションにさらに必要なスキルは「会話術(主に質問力)」で、このスキルが備わっているかどうかで、クライアントがゴールへとたどり着けるかどうかが決まってしまいます。
クライアントを問題解決へ導き、幸せの未来へゴールできるようコーチングセッションに必要な会話スキルを習得しましょう。
コーチングセッションでのNG行動
コーチングセッションには、やってはいけないNG行動があります。
コーチがセッションでやっていけないことは「コーチの主観でクライアントの悩み解決の答えを言うこと」です。
「その答えはこうではありませんか?」
「このように考えていたのではありませんか?」
※クライアントの考えをまとめてあげる場合は別です。
これは、コーチが考える答えに誘導する質問になり、クライアントの主体性を失わせてしまう行為です。
クライアントの悩み解決・問題解決・希望を叶えるための思考や行動は全てクライアント主導でやらないと「クライアント自ら導き出した答え」にはならないわけですね。
コーチとしての経験から、クライアントの悩みの答えや、どのように行動して良いのかもある程度予測できる場合がありますが、そこは堪え、クライアントが自分で答えを導けるようサポートすることに専念してくださいね。
まとめ:コーチングセッションスキルをマスターし多くのクライアントを幸せに導こう
コーチングビジネスはコーチ、クライアントともに幸せになれる素晴らしい職業です。
そして、その架け橋となるのが「コーチングセッション」による対話なのです。
クライアントは自分の持つ悩みの原因がどこにあるのか追求するより、悩みによる現状に苦しみ絶望しています。
また、何をすれば悩みを解決し希望を実現できるのかさえわからない状態です。
コーチはクライアントの悩みや苦しみを解決するため、長い時間をかけ対話で少しずつクライアントの心の中に希望に光を灯し、もう二度と悩まぬようにクライアント自身が問題(悩み)を解決できるように導くのがコーチとしての使命なのです。
コーチングセッションはコーチとしての仕事の充実感とクライアントの悩みや問題解決・希望を叶えるための最高のスキルと言えます。
コーチングセッションスキルをマスターし、多くのクライアントを幸せに導きましょう!
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