転職の成功と失敗を分ける転職活動で気をつけるべき「落とし穴」とは

 

転職活動が成功したのか、失敗したのかは
内定が取れる、不採用になる段階ではなく、
むしろ、転職して新しい職場に出勤した時にはっきりします。

さらにいえば、実は転職を考え始めた瞬間から勝負は始まっています。

転職活動は面接や書類選考の段階にだけ気をつければよいものではなく、
今の会社で仕事を
しているとき、
さらには日常生活の過ごし方まで含めて考える必要があります。

「転職するんじゃなかった!」と後で嘆くことがないように、
転職活動でついハマってしまいやすい「落とし穴」を明確にして
回避できる方法をお伝えします。

転職する意味をはっきりさせる

希望している会社か、そうでない会社かという以前に
あなたが転職する「理由の棚卸し」をしてください。
まず、下記の質問を自分自身にして回答していきます。

①「転職して環境を変化させることができれば何をしたいですか?」

転職を考えているということは、現職の職場やキャリアに何か不満や問題、
変えたい点があるはずです。
もし、その問題を解決することができたら何がやりたいか明確にします。

次に

②やりたいことができる会社が求人案件に出てきたとして
「その会社の魅力」を明確にしてください。

やりたいことが明確になったところで
本当に、今の職場では実現できないのかを考えます。

③今の段階でもできることを明確にしてください。

この3段階で考えることで
志望動機をある程度固めることができます。

しっかりと固めておかないと、面接の場で採用担当者から
本当に転職が必要なのかを何度も
問われるうちに、
転職に関して確信が持てなくなってしまう可能性があります。

まだ転職をするべきタイミングではないのに転職してしまうと
転職回数が無駄に増えてし
まうことになり
長い目でキャリアを見つめたときに不利になってしまいます。

転職せずに解決できる問題であるならば
転職しない方が得策です。

先々まで給料の金額をシュミレーションしておく

現状の問題を解決したいために転職したことによって
給料が下がってしまえば
転職に成功したとは言い難い状況になります。

給料は年収のトータルで考える方がより正確に判断することができます。
年収に大きく関係するのは賞与の金額になります。

賞与の金額は読みにくいですが、転職で失敗しないためには
避けては通れない問題です。
賞与は会社によれば「基本給の3か月分」という
形で明確にされているケースもありますが
「業績が良ければ支給」「業績に応じて金額を決定」という形で支給されるか
どうかも確定していないという場合もあります

その場合は、賞与を考慮に入れない月給で現状より上がるか・下がるかを
判断すべきです。

昇給の見通しに関しても確認しておく必要があります。
転職後の昇給の見通しが立たない場合は、入社するときにできる限り
年収が高くなるように
交渉しておくべきです。

早く内定が欲しいばかりに、給料が安い状態で入社を決めてしまうと
後悔し続けることになってしまいます。

自分の「強み」を細かく把握しておく

求人要綱にマネージメント経験があることを記載してあり
あなたが現職で部下を持って指導する立場にあるとしても
必要な経験の条件を満たしている」といって
求人案件に飛びついてはいけません。

「マネージメント能力」と一口で言っても
トップダウンで命令して引っ張っていく方法
部下のモチベーションをあげつつ、部下が自発的に動けるように持っていく
ボトムアップ型のマネージメントであったり
チームの他のメンバーと同じ目線で、自らも業務を推進していく
共同推進型のマネージメント方法等、いくつもパターンが存在します。

もし、得意とするマネージメント方法が共同推進型で、
チームのムードを保ちながら業績を上げていく形であった場合
実は企業が求めているマネージメント能力がトップダウン型だった、
というようなミスマッチが発生する可能性もあります。

自分の強みが活かせると考えて転職したのに
実は能力の半分も発揮できなかったとなれば、企業と求職者にとって
双方不幸な結果になってしまいます。

自分の強みを可能な限り細分化してみて、企業が求めるスキル・特徴と
ミスマッチを発生させないようにする必要があります。

求人が出された本当の理由を把握しておく

転職に失敗するのは
自分のスキル・能力の確認不足が原因とは限らないのです。
自分自身の分析と合わせて行っておきたいのが、求人自体の分析です。

どういうことかといいますと、
そもそも何故、求人が出されるに至ったのか、その背景をしっかりと
把握しておく必要があります。

欠員である場合は、抜けた人の穴を埋めるべくしっかりと職務をこなす
必要がありますので、実務経験があることに重点をおいている可能性が
あります。

組織拡大による増員の場合は、これまで処理してきた業務以外にプラスして
新たな職務の経験がある人が欲しい人材である可能性が高くなります。

例えば、株式上場により管理部門の業務が大幅に増えることがあります。
総務部門であれば、株主総会を主催した経験者を求めていたり、
経理部門でも監査法人の財務監査を経験していることが
重要な要素になります。

欠員での採用の場合には、なぜ欠員になるに至ったのかの理由
探れるののであれば、はっきりさせておいた方が良いです。

営業部門であれば、売上増強のための増員や中途採用で入社したものの
結果を出せないために去っていく可能性もあるので
どうしても一定数は欠員補充の形を取りますが
管理部門の部署では、そう頻繁に欠員が出ることは考えにくくなります。

結婚や出産など、仕事以外の理由での欠員が続いている場合は
給与等の待遇面に問題があって他社へ移っているのか、あるいは、
人間関係の面でトラブルが発生しやすい職場ということも考えられます。

たまたま退職した人が職場に合わなかったということもありうる話ですが
管理系部門で同じ案件で慢性的に求人が出ている場合
長時間労働や職場の人間関係に問題が無いかも確認しておいた方が無難です。

特別な事情が無いに越したことはないのですが、内定を取っても
スキル以外の理由で転職した会社を辞めざるを得ないというのは
極力避けたいものです。

勤務予定地に実際に足を運んでみる

本社機関での採用では問題になりませんが
営業所や事業所での採用の場合、面接地と勤務予定地が
異なる
ことがあります

本社は綺麗な自社ビルでも、勤務予定地の事業所は老朽化していたり
駅から遠いということも十分にありえる話です。

これは実体験なのですが3社目の転職先で、面接を受けた本社は駅から
徒歩圏内で、建物も築3年ほどでした。
社員数の多い会社に転職できたと
思っていたら、内定をもらった事業所は駅からバス通勤で
徒歩での通勤は非現実的な状況でした。

規模や設備のスペックだけで考えると、会社の規模ダウンの転職に
なってしまったことがあります。
地図で見るのと、
実際に自分の足で訪れてみるのとでは全く状況が異なります。

最終選考が近くなり、内定に手が届きそうな段階まで来たら、
勤務予定地にも足を運んでみることをお勧めします。

まとめ

いかがだったでしょうか?

転職活動を成功・失敗の明暗を分ける要因
面接や書類作成のテクニックだけとは限りません。

しっかり自分自身と求人を出している企業の分析を
怠らないことが重要です。

取ることができる情報は漏れなく収集して
「転職成功しました」という吉報をお待ちしています。

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