30歳過ぎると資格なしでは転職は難しいのか?

「転職するには資格がないと不利になりますか?」

転職活動の際の資格の必要性に関してよく質問をいただきます。
答えは、イエスでもあり、ノーでもあります。

「資格によります」というのが一番適切な回答だと思います。

保育士や看護師、美容師といった資格は職業と資格がセットになっていて
分けることができないものです。

また、通信講座やスクールに通って資格だけを取得するというもの
ではなく
専門学校の中で実習があり、学校を卒業することが
条件に課せられることもあります。

つまり、社会に出るときにその職業に就くことを決めて学生生活を
修了してはじめて職業に就けるタイプの
資格が該当します。

資格が必要ない転職への道

一方で、ファイナンシャルプランナーや社会保険労務士、公認会計士等、
独立開業して業務を行う際には資
格が必要になるものの
会社に勤めて一担当者として仕事をする分には
必ずしも資格が必要ではない職業もあります。

TOEICのように一定の英語力を有していることを試験の合否ではなく、
スコアとして証明するものもあります。

「転職」というカテゴリーで言う資格は
知識・技能を持っていることを採用担当者に証明するためのもの
ということになります。

知識・技能があることがアピールできれば資格は要らない

求人が出ているポジションの業務をこなすのに
必要な能力があることを採用担当者に証明することができれ

資格はなくても問題ないということになります。

資格のように見える形で経験値を示すことができないのであれば
数字で実績をアピールしていくことで

資格
を持っていないハンデを克服することができます。

例えば、営業成績が1位という実績があった場合も
全国で営業マンが何人いる中で1位を取ることができた
のかによって
インパクトが違ってきます。

中小企業で100人の営業マンの中で1位なのか
大企業で1,000人の中で1位というので受ける印象は大きく変
わります。

営業成績の順位だけではなく
実際に販売することができた商品数でもPR材料になります。
例えば、不動産業界であれば、最低でも月に1棟住宅を3年間販売し続けて
いるというのも立派な実績になり
ます。

ただし、小売業と不動産では数字の概念が違うように
業界によっては、「1」という数字が小さく感じら
れることもあります。
ですので、社長賞を受賞したとかの受賞歴、全国の営業の中で何位だった
という情報も合わせてアピールする方が望
ましいです。

管理部門であれば人事職の業務でいうと
採用難な業界で何人採用することができて、離職率が何パーセン
ト下げる
ことができたという形で実績を数字で示すことで
資格以上にインパクトのあるアピールをすることができます。

採用担当者のハートに刺さる書類を提出する

履歴書に資格を列挙するのも確かにインパクトがありますが
資格が無い場合は、履歴書・職務経歴書とい
った選考書類自体を
充実させること
で十分巻き返しをはかることができます。

履歴書では必要最低限の内容を列挙し、異動暦など余計なことを
書かないのがポイントです。

履歴書は縦に長くなると転職回数が多いように見られてしまいます。
転職回数の多い人こそ、可能な限りシンプルに仕上げることを
心がけることが必要です。

職務経歴書は、資格記載欄がなくて寂しくなる分
経験してきた業務に関してボリュームを持たせて書いていきます。

履歴書の内容は短期間では変わりませんが
職務経歴書の内容は常に最新版にしておき、提出する企業ごとに
カスタマイズする必要があります。

くれぐれも同じ内容の書類を複数の企業で使いまわすことは避けてください。

「ストーリー」を語ってカバーする

資格を持っていると、スキルの説明をしなくて済みますが、
資格をもっていない状態で採用担当者の記憶に残るようにするには
「ストーリー」の力を借りることが効果的です。

たとえば、現職で今まで全く成果を上げることができていなかった
部署を立て直すべく、
あなたがプロジェ
クトリーダーとして抜擢されたとします。

今までリストラ候補だった部署のメンバーを励ましながら
マネージメントして社内でも1・2を争うくらい収
益のある部署に
生まれ変わらせることができたという実績を作った経験がある。

そんなドラマのようなストーリー形式でアピールすることにより、
聞いている採用担当者の記憶に残りやす
くします。
記憶に残れば、資格がないハンデを跳ね返すことも十分に可能です。

ただし、誇張しすぎるのは経歴詐称につながってしまうこともありますので
気をつけてください。

キャリアの一貫性で勝負する

難関である資格試験を突破するために膨大な時間をかけて勉強することで
得られる知識も確かに価値があり
ますが
何年、何十年と積み上げてきた実務経験には叶わないのが現実です。

つまり、資格がなくても一貫性を持って積み上げてきた実務経験を
持っていることでも十分に内定を獲得
することができます。

例えば、人事職の人事部長のポストでの採用試験で2人の候補者が
集まりました。

Aさんは、営業経験20年のベテランで、苦学の末に合格率7%の
社会保険労務士試験に合格しました。

Bさんは、人事一筋20年で、人事評価制度の構築から、人員削減の交渉まで
豊富な人事職としてのキャリア
を持っています。

実際の採用の現場では、人事部長としてのポテンシャルの高いBさんの方が
採用されやすいのです。

職務の経験年数の長さで一貫性をアピールするのが難しい場合は
志望動機と今までの業務経験、勤めてきた企業の規模感など
複数の要素を絡ませて一貫性を出していくとアピール材料になります。

5年後・10年後のビジョンを語れるようにしておく

資格以上に採用担当者が求めているのが、将来のキャリアプランです。

特に30歳以上の人材を中途採用する場合には、受身で仕事をするだけでなく
ビジョンを持って自主的に職
務をこなしていく人材の方が求められます。

面接官から聞かれない場合も、自己PRの時間に自分が描いている
キャリアプランを語るのも効果的です。

仕事を請け負うような受身の姿勢の有資格者と
キャリアプランを語ることができる資格を持っていない人
を比較した場合、
資格を持っていなくても
将来のビジョンを語ることで採用される可能性が出てきます。

結婚するタイミングでキャリアアップに挑戦してみる

現職の年収では不満があり、給料アップを狙って転職するには
結婚するタイミングはベストです。

年収は高いに越したことはありませんが
ただ単に年収を上げたいというだけでは志望動機として弱くなり
ます。

私も結婚のタイミングで転職して、年収を上げることに成功した経験が
あります。日本人はお金の話をするのを避ける傾向があり、
面接の際に収入面の話を切り出すタイミングは難しくなり
ます。

結婚の話が絡むことで、収入の話につなげやすく
場合によれば面接官の方から話が出るようなこともあり
えます。

結婚するタイミングで、やりがいのある仕事と希望する年収を得たい
ということでアピールすると、スキル
や能力以外の部分で
志望動機に説得力を持たせることができます。

当然ですが、転職活動の度に使える方法ではないので、
結婚するタイミングを志望動機に使えるというのは
ある面では資格に相当する武器になります。

人生の節目のタイミングで、
転職活動で大きく勝負に出ることを考慮に入れてみるのも良いです。

まとめ


いかがだったでしょうか?

「資格なし」というのは転職活動で一見不利のようですが
実際のビジネスの現場では実務経験の豊富さと、経験・志望動機の一貫性
十分アピールできることが分ったと思います。

職務経歴書などの書類、人生のターニングポイントのエピソード、
仕事の実績まで使えるものは、全て総動員して
資格がないハンデを跳ね返して希望の仕事で内定を勝ち取ってください。


実は転職を考え始めた瞬間から勝負は始まっています。
転職活動は面接や書類選考の段階にだけ気をつければよいものではなく、
今の会社で仕事をしているとき、さらには日常生活の過ごし方まで
含めて考える必要があります。