【仕事がめちゃくちゃ早い人の特徴10とコツ11】早い人と遅い人の違いとは?
- なんだか、自分は仕事が遅い気がする
- 「話し方が論理的じゃない」と言われる
- 周りから「仕事ができない」と思われているのでは?
と気にしているあなた。
「仕事ができる人」とはどんな人でしょうか?
「仕事ができる」とみなされる人の特徴の1つとして「早い」ということがあります。
もちろん、丁寧に仕事することも大事ですが、早さはもっと大事。
では、仕事が早い人はどんな習慣を身に付けているのでしょうか?
そこで本記事では、仕事が早い人の特徴や習慣、考え方について詳しく解説していきます。
仕事が早い人と遅い人の違いについても解説しているので、「仕事が遅い」という悩みを抱えている人はぜひ参考にしてください。
今日からあなたのお仕事に取り入れられそうなことをぜひ1つでも見つけてくださいね。
目次
仕事が早い人10個の特徴
- 整理整頓上手
- メールやチャットのレスポンスが早いから仕事が早い
- 目標(ゴール)からの逆算思考ができる
- 仕事の優先順位が明確
- 期限を決めて仕事しているから仕事が早い
- 進捗管理が的確
- 完璧主義を捨てている
- 人間関係を崩さず仕事を断れる
- お願い上手
- 仕事全体を俯瞰して見ている
上記のとおり、仕事が早い人の特徴を10のポイントにまとめました。
「仕事が遅い、、、」という悩みを抱えている人は、まずこれらのポイントを意識して仕事をしてみてください。
ここからそれぞれの特徴について1つずつ解説していきます。
特徴①整理整頓上手
仕事が早い人は、デスクやPCのデスクトップが整理されています。
逆に、仕事が遅い人は、たいてい身の回りがごちゃごちゃしていて、いつも何かを探しています。
よく、机の上の書類トレーに山のように書類が積んであり「あの書類どこだっけ…」なんていう方はいませんか?
手元に来た書類をトレーの上に置き、見るのも一番上の書類だけ。
そして、下の方に、どんどん未処理の書類がたまっていきます。
「気がつくと机がぐちゃぐちゃになっているあなたへ」によると平均的なビジネスマンは探しものをするためだけに1年間に150時間を浪費しているそうです。
1日8時間労働だとすると、実に1か月間です。
ということは「探す時間」を減らすだけで、あなたの仕事は早くなるということですね。
また、整理ができるということは自分で整理するためのルールを作り、それを長期間にわたって継続できる人でもあります。
仕事を素早く、さらに、高い質でこなすためには仕事のルール化や仕組み化が欠かせません。
身の回りの整理をできる人は「仕組み化」が上手な人でもあるのです。
特徴②メールやチャットのレスポンスが早いから仕事が早い
仕事が遅い人は、メールやチャットが来たとき一度見て「後で返事しよう」と放置します。
そして、後になって「あ、あのメール返事してなかった…どれだっけ?」と受信BOXを探すはめになるのです。
それで、もう一度読んでようやく返事。
返事を書きながらも、「なんて返事しよう…」と
ウダウダと迷ってしまいます。
文面を迷うことに時間をかけるのは「こんなこと書いたらヘンだと思われないかな?」という「自己重要感」が枯渇しているからなのです。
仕事ができる人はメールをためずに、その場で処理できるものはその場で片づけます。
逆に、その場で返事しない人は、2倍の時間がかかっているということ。
仕事効率を高めるための管理法に「GTD」(Getting Things Done)という考え方があり、仕事のできる人はGTDに沿ったタスク管理ができているのです。
GTDについて詳しく知りたい方は、「はじめてのGTD ストレスフリーの整理術」も合わせてお読みになってみてはいがでしょうか。
特徴③目標(ゴール)からの逆算思考ができる
仕事が遅い人は自分の能力を過信しているため、ゴールから逆算し細かい行動レベルに落とし込めていません。
「何とかなる」と思っているので、計画が大ざっぱ。
仕事ができない人は「何とかなると思っているため、期限に間に合いません。
そして、「自分がやるべきこと」「人に頼むべきこと」を分けて人に頼むことは余裕を持って依頼します。
また、ガントチャート(※1) などを使い進捗が遅れてもすぐ分かるようにしています。
仕事が早い人は、自分の能力を過信せず、ある意味「ネガティブ」なのです。
(※1)ガントチャートとは、プロジェクト管理等で用いられる表で棒グラフは「横」に伸びていき作業の進捗を表します。
特徴④仕事の優先順位が明確
仕事が遅い人は「今日やらなくてもいいこと」を「心配だから」と遅い時間までやる傾向がありますが、これは「やっておかないと仕事ができないと思われるのではないか」という不安から来るもので本人の妄想にすぎません。
逆に仕事が早い人は優先度の高いものから取り組みます。
優先順位を決めるポイントは大きく二つあります。
- 重要性
- 緊急性
最も優先順位を高めなければいけないのは、重要でありかつ緊急でもあるもので、これは真っ先に取り組まなければいけません。
遅れるほどあなたの評価が下がってしまいます。
作業によっては自分の次に引き継ぐケースがあり、重要度が低いという理由で後回しにすることで仕事全体に影響が出てしまうこともあります。
仕事の早い人は、今日やるべき仕事は必ず終わらせ「今日やらなくてもいい仕事」は後回しにするというように優先順位を明確にしているのです。
特徴⑤期限を決めて仕事しているから仕事が早い
仕事が遅い人は、仕事に期限を決めていません。
人間は「やりたくないこと」「面倒なこと」を後回しにしてしまう習性があり、期限を決めないと永遠に取り組みません。
8月31日に慌てて夏休みの宿題をやる子供が良い例ですね。
かける時間の長さと、仕事の成果は比例しません。
「巧遅は拙速に如かず(こうちはせっそくにしかず)」とも言います。
速さ優先の意味です。
逆に、仕事が早い人は自分で期限を決め、それを守ろうとします。
仕事において絶対的に必要なスキルは、業務の内容や期限を計画する能力です。
計画無くして質の高い成果を生み出すことはできませんし質を高めていくこともできないのです。
特徴⑥進捗管理が的確
仕事が遅い人はタスク(課された仕事・課題)管理が甘い部分があります。
自分勝手な思い込みから「誰かがやっておいてくれるだろう」「○○さんがやってくれるだろう」と都合よく解釈し「確認」せず結果、納期に間に合わず、失敗することがあります。
仕事が早い人は、適度に「ネガティブ思考」なため、計画通りに進まないことを前提に仕事をしています。
また、関係者全員に目を配り「誰が何をどこまでやっているか」を常に把握しているのです。
今の時代は
従来の3大経営資源(ヒト・モノ・カネ)に加え「情報」も重要視されています。
そして「情報」とは、外側の情報だけではなく内側の情報も含まれます。
仕事が早い・できると言われる人は、自分を含めて仕事の進捗状況も把握し計画との誤差やリスクを想定しながら業務を進めることができる人でありそのために的確な情報収集を怠りません。
特徴⑦完璧主義を捨てている
「自分は完璧主義者です」と公言する方がいますが、多くは仕事のクオリティが高くありません。
自称完璧主義者の方は仕事のスピードも遅いのですが、理由として「自分目線の完璧主義者」であるからだと言えます。
「自分目線」で完璧に仕事したつもりでも、上司やお客様など客観的目線で判断した時「方向性が完全に間違っている」ということがあります。
そこからすべてをやり直すのは、さらに時間がかかりますよね。
仕事が早い人は6割程度の出来でも早く終えることを重視しており、上司や周りの人にとりあえず見てもらいフィードバックをもらいます。
そして、フィードバックをもとに必要な修正をしていくわけですね。
これはパソコンのアプリなどを考えてもらえれば理解できることだと思います。
多くのアプリは一度ベータ版として世に出し、市場の声を聞いて修正を行ってから正式に公表しますよね?
仕事も「アプリ」同様、まずはベータ版として提出する必要があります。
もちろんベータ版だからと言って質を落としてはいけませんが、どちらにしても修正が入るのであれば、まずは、作り上げて提出し上司や利用者の声を聞いてから完成を目指す方が効率的です。
また、上司としても必要に応じて細かく報告をしてくれる部下は安心できますから「仕事のベータ版」を提出する作業は上司との良い関係を構築するのにも役立ちます。
特徴⑧人間関係を崩さず仕事を断れる
仕事の遅い人は「キャパシティ」(収容能力)を考えず、頼まれた仕事をすべて引き受けてしまいます。
仕事の遅い人は内心「ツライな」と思っていても「断ると嫌われる」と思っているので断りません。
なぜなら、そういう人頭の中は「断る」→「雰囲気を壊す」→「嫌われる」という公式があるからですね。
嫌われるのが嫌だという気持ちで、多くの仕事を引き受けた結果、キャパシティオーバーに陥ってしまうのです。
一方、仕事の早い人は「やること」「やらないこと」を決めており「やらないこと」を頼まれた時の、上手な断り方も知っています。
相手の機嫌を損ねない上手な仕事の断り方の例として「できません」の一点張りではなく「今の仕事が終わったら」「一週間後の納品で良いのなら」といった条件を付けたり「引き受けたい気持ちはあるのですが」と前向きな気持ちを添えて断るとよいでしょう。
特徴⑨お願い上手
もし、仕事を断る相手が「上司」ならば、仕事の優先度を訪ねてみるのも良い方法と言えます。
仕事が遅い人は「仕事を抱え込む」傾向がありますが、逆に仕事の早い人は「仕事」を上手に人に頼むことができます。
仕事の遅い人は仕事ができる人間と思われたい願望から、「仕事を頼む」=「『こんなこともできないのか?』と思われる」と妄想し、多くの仕事を受け、人に頼むこともできず処理しきれなくなってしまいます。
仕事は一人で完結するものでは無く、組織として取り組むものが殆どです。
そして、1+1から生まれる成果を5にも10にもしていかなければいけません。
そのためには適材適所で仕事をこなし、そして、最大限の成果を生み出していく必要があるのです。
ですから、必要に応じて他の人に仕事を依頼し、全体を見て最も効率的な仕事の進め方を身に着けていきましょう。
特徴⑩仕事全体を俯瞰して見ている
【仕事が早い人が俯瞰して見ていること】
- 何のためにやってるのか
- いつまでにやるのか
- 何をやるのか
- 誰のためにやるのか
これらが明確で、仕事全体を把握したうえで「今何をすべきか」が分かっているのです。
逆に、仕事が遅い人は「目の前のこと」だけにとらわれます。
仕事の遅い人は「仕事全体」で見ると、それほど重要ではない作業に時間をかけたり、逆に第三者との確認作業が必要であるにもかかわらず自分勝手に仕事を進め、周りの人に迷惑をかけることになります。
仕事全体を俯瞰するには、常に新しい情報を仕入れる必要があります。
本・新聞・ニュースを見る、人との会話から率先的に情報を仕入れるのも良いですね。
様々な情報収集により自分と異なる仕事の仕方を学べますので、徐々に視野が広がり「仕事全体」を俯瞰しながら仕事ができるようになるのです。
ただし、スキルが無いまま全体だけを見ても頭でっかちになってしまいますからスキルを身に着けることも忘れないようにしましょう。
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ここからそれぞれの特徴について1つずつ解説していきます。
コツ①ロジカル(合理的)思考
仕事が早い人は論理的思考、つまり、ロジカルシンキングなため話す内容も理路整然としており、話がわかりやすく伝わるのが早く仕事の進みも早いのです。
一方、仕事が遅い人はロジカルに考えられず、まとまりがなく話す内容も支離滅裂なのです。
話の相手から「何が言いたいの?」「結論は?」と言われることもしばしばで、会話に余計な時間がかかることになります。
仕事を早くするために、ひとつひとつ整理しながら作業をしていき、不明な部分を残さず確実に結果を出すことで自然とロジカルシンキングが身に付いていくはずです。
ロジカルに物事を考える時の基本は
- ロジックツリーを意識すること
- MECEに物事を考えること
です。
どんなに仕事ができる人でも、話を聞いた瞬間に一つ目の閃きで答えに行きつく人はいません。
もし、いたとしたら本物の天才であり、そこに再現性はありません。
そこで大切になるのがロジックツリーを作り上げていくことです。
問題が発生した時に、たった一つの道筋を通って正確な答えに行きつける人もそう多くはありません。
殆どの場合は、一つの問題に対していくつかの考えられる解決案が想定されその解決案にまた、問題点といくつかの解決案を生みながらベストと思われる答えを選択しているものです。
つまりAという問題に対してB、Cという回答案が考え出され、それら回答案から生まれた問題に対して、またB-1、B-2、C-1という答えが生み出されていく、という考え方です。
この展開方法が木の枝のようなのでロジックツリーと呼ばれます。
思考が絡まる原因として多いのが、考えている内容とは別の角度から物事を考えてしまい、先に考えていることと後で閃いたことの関連性が分からなくなり、結果的に思考が停止してしまうというパターンです。
ただし、ロジックツリーで考える時に注意しなければいけないのが想定しきれなかったり思考が前後してこんがらがったりしてしまうことです。
ただし、ロジックツリーで考える時に注意しなければいけないのが想定外・思考の前後による混乱が起こることです。
これを避けるために必要なのが、MECEなのです。
MECEとは、一般に「モレなく・ダブりなく」という言葉で紹介されることが多い考え方です。
ロジックツリーで考えを整理する際に、想定すべきことや考えなければいけないことに漏れがあると、判断に正確性を欠いてしまい、必要な論理が抜けてしまうため会話に説得力を持たせられなくなってしまいます。
さらに、論理にダブりがあると思考が二度手間になったり関連性がありそうな事柄を相互に考えたりしてしまうため思考が絡まってしまう可能性があります。
そうした思考の混乱を防ぐために思考のモレやダブりを無くしていくことが必要になるのです。
ロジックツリーやMECEで物事を考えられるようになると圧倒的に仕事が早くなるだけではなく、話に説得力を持たせられるようになります。
いきなり頭の中だけでロジックツリーやMECEを実践するのは難しいですから、まずは紙に書きながら質を高めていきましょう。
コツ②段取り上手
仕事の早い人は「段取り上手」であり、段取りとは「先を見通す」ことを言います。
仕事は結論となるゴールを定めゴールへ向かい必要なことを詰めていき、ロジカル思考でいけばうまくいくものです
ひとつの仕事を完遂するためにはクモの巣のように行動や思考を張り巡らせ、ゴールまでの道筋を整え、あらゆることを想定して対策を取るという段取りが大切です。
コツ③「ゴール」を決める(目的と意義)
段取りをするために欠かせないのが到達地点、つまり、ゴールです。
・何のためにそれを行うのか
・どんな意義があるのか
・仕上がりはどのようなものなのか
明確に、正確に把握することが大切です。
仕事のゴールがないと、どこに向かえばいいのかがわかりません。ゴールは、仕事の終わりを知るポイントでもあります。
ゴールなしで進める仕事はどこが終わりなのかがわからないため、ゴールから逆算していくのが段取りのコツであり、どうしても必要なものなのです。
ゴールが異なれば、行動も異なります。
ゴールが異なると、イメージするやるべきことも変わってきませんか?
これが段取りにも影響するのです。
もし、ゴールがどのようなものかの見極めを誤ると間違った段取りや行動をしてしまい、どれだけ頑張ったとしても行き着くべき地点や手に入れたいことに到達できません。だから、段取りをするための最初のステップは「ゴールを決める」ことなのです。
ゴールに到達するまでの道筋を整えていく必要があります。
到達までに必要な行動を考え、それぞれの行動の要所を捉えて具体的にしていきます。
その際、5W1Hを使うと考えやすくなるでしょう。
- What 何を(内容)
- When いつ(時間や期日・期限)
- Who 誰が(個人、複数)
- Where どこで(場所)
- Why なぜ(目的)
- How どうやって・どのくらい(方法・手段・程度)
ゴールまでの流れを5W1Hに当てはめると、自分の行動や思考が確認でき、自信と確信を持って行動できるようになるでしょう。
仕事の段取りの際に心がけたいのがゴールを「見える形」にするということです。
では、ゴールの見える化とは、どういうものを指すのでしょうか。もちろん、図でも文字でも書き出してみることも含まれますがキーとなるのは「自分や関わる他のメンバーの誰もがビジュアルでイメージできる」、つまり、想像しやすいようにゴールを表現するということです。
ここで意識したいのが具体性です。
たとえば、
- 顧客を増やす!ではなく、何人増やすのかと数値でより明確にする
- アプローチを増やす!ではなく、何を使ってどの範囲までと明文化する。
イメージが鮮明であるほど、段取りの精度も高めることができます。
こちらのほうが効果が高そう、これは入れ替えたほうが早いかも?と、きっといろんな思考が巡るようになると思います。
抜けや重複、具体性の足りない部分にも気付きやすくなるでしょう。
そして、仕事のゴールは最短距離を狙いましょう。
ゴールの最短距離は時間効率の意識を欠かすことができません。
仕事のゴールへの最短距離を実現するためには、どのようなポイントを押さえておくべきでしょうか?
ゴールへの最短距離実現に大切なのは「時間」「締切(期限)」の管理が最も重要になるのです。
コツ④時間・締切がすべてにおいて優先
どんな仕事であっても、かかる時間と締め切りを強く意識してください。
なぜなら、時間と締切ナシでは、段取りどころか仕事までも立ち行かなくなるからです。
行き当たりばったりでは、混乱する可能性も高くなってしまうでしょう。
仕事としての大きな括りとしての時間や期限だけでなくその仕事に必要となる一つ一つのタスクや作業についても同じです。
時間・締切は「仕事全体」という大きな単位と「作業」という小さな単位、それぞれの起点と終点を決める重要な要素となります。
仕事の締切を設定せず進めてしまうと、完成度を高めるため多くの時間を費やすことになり、逆に時間があると見込み、完成を先延ばしする可能性も高くなります。
つまり、仕事に時間や締切を設定しないと「時間」への意識が薄れてしまい、いつまで経っても未完了な仕事となり致命的なデメリットやリスクを負うことになるのです。
仕事の締切を設定せず進めてしまうと、完成度を高めるため多くの時間を費やすことになり、逆に時間があると見込み、完成を先延ばしする可能性も高くなります。
仕事は決めた時間通りに進まないこともありますが、時間や締切の設定なしでは「まともな仕事」ができないというのも事実なのです。
コツ⑤トラブルを見込んだスケジューリングで破綻回避
仕事の行動をスケジュール(日程)に落とし込む時、不測のトラブルが起こることも考慮しましょう。
順調に進むことだけを考えたスケジュールで、ゴールまで突っ走るのは危険です。
仕事は計画通りに進まないことが普通と捉えるくらいがちょうどいいのです。
トラブルの発生によって、ある作業が遅れたとき、それが不意なものであるほど連鎖して次の作業も遅れてしまう可能性が高まります。
連鎖を止めるタイミングを掴めず、そのまま最終期限に間に合わないということにもなりかねません。
計画の中にある一つ一つの作業は少しきつめの時間を割り当て、仕事の全体の中間地点に「余白」を設け、ひとかたまりの作業が完了したとき、その余白を調整するようにしてみてください。
仕事のスケジュールを計画する際、ぎゅうぎゅう詰めは禁物です。
スケジュールの余白はトラブルが起きた時に心の余裕をキープするための大切なポイントです。
コツ⑥「つらいか・楽しいか」は考えない
仕事をスケジュールに組み込むときはすべて時間基準で埋め込んでいきましょう。
個々の仕事や作業について、所要時間を把握しておく必要があります。
かかる時間を把握し30分や1時間のコマにして管理してみてください。
避けたいのは、「楽しそう」「つらそう」「好き」「嫌」など精神的な負荷の程度を基準にして優先順位や日程を決めてしまうことです。
時間基準でもっとも効率の良い日程に組み込んで行けば仕事はサクサクと進みます。
コツ⑦心とスケジュールに「空白」を作る(段取り八分・仕事二分)
心とスケジュールには、いつも「空白」を設けるようにしておきましょう。
いつも締切や、やらなければならないことに追われているときより、心にもスケジュールにも適度な余裕があるほうが「いい仕事」「早い仕事」ができます。
そのために段取りの段階で空白を意識することが大切です。
「いい仕事」「早い仕事」をするたの空白確保の段取りといっても過言ではありません。
コツ⑧なるべく「ボール」を持たない
仕事は複数の人の流れで進んでいき、完了までに大小様々な依頼や連絡のやり取りがありますが自分担当作業はできるだけストップさせず、早めに次へ渡すよう心がけましょう。
【自分担当作業をストップ(ボールを持たない)させない行動例】
- メールが来たらタイムリーに目を通し、できるだけ早く返す
- 頼まれごとがあれば、完成度が低くても早い段階で途中報告をしながら返す
- 長く保持してしまうことが予測されれば、その段階では引き受けない、または、締切を必ず確認して優先順位を確認する
ある程度自分に求められることを満たした段階で返すことが大事です。
自分のところで多くの時間を取ったあと、はじめからやり直し!となるとさらに長い時間がかかりますよね。
自分にとっても負担は大きいですし、相手を待たせることにもなりますので、アウトプットの精度を高めるためにもボールを持たないことは、実は有効なやり取りの方法の一つなのです。
コツ⑨「ルーティン」化できる仕事・そうでない仕事に分ける
仕事には依頼者や案件の条件は違っていても「やることは同じ」ものが多いため、同じものであればルーティンを作り出しておけば作業も早く進めることができます。
しかし、決まった「ルーティン・ベース」があると、いちいち判断・決定・選択する必要がなくなるのです。
その分、時間も思考の負担も少なくなるでしょう。
ルーティン仕事は退屈でつまらないもののように思えるかもしれません。
仕事をルーティン化すればアイデアや改善点も浮かびやすく、しっかり思考する余裕ができ、比較も可能になるため不足・不良にも気付きやすくなるでしょう。
実はルーティンを繰り返すことが質の高い仕事を生み出す秘訣でもあるのです。
コツ⑩必ずトラブルは起きると想定して行動する(先手必勝)
仕事をしていると様々な事柄、変化が起きます。
人間は予想外のことがあると戸惑ったり、手間取ったりするものです。
あなたは思い通りに進まないことに、ストレスを感じることはありませんか?
しかし、これはもったいないストレスなのです。
このストレスが、仕事の進行を遅らせるもとになることも少なくありません。
仕事のトラブルは必ず起こるものだと認識すれば、もったいないストレスは「空白」に転換できます。「トラブルは起こり得るかも」と思い、その発生の確率を見て、先回りし対策を取っておけば、その分だけ心にも余裕が生まれるはずです。
万一、何かが起こってしまっても備えがあれば、そのあとの仕事を進める時間も確保できるでしょう。
コツ⑪ゴールまでチームで動く
ほとんどの仕事は、複数の人が関わり合って進められていくはずです。
一人では長くかかりそうなことも、難しく感じられることも実現できるのがチームであり、チームで進めるからこそ、早くて質の高い仕事が完了できるのです。
「チームでゴール達成を目指している」という意識を持つことがとても大切なため、個人の段取りをすり合わせながら、チームとしての段取りも必要になります。
チームで動いていくときに必要となるものは自分とチームメンバーをよく知ることです。
- 自分は何ができてメンバーは何が得意なのか
- 各々が何を考え、どんな要求や希望を持っているか。
本音で向き合うことができれば、的を射た意見やフィードバックも得やすくなりすし、上司やクライアントからのOKをもらうまでのスピードも早まるはずです。
本音を語り合い、意見を交わせる環境がないと、メンバーについて把握できません。
メンバー同士が本音を出せる雰囲気がないと仕事を進行している随所で滞りも起きやすくなり、個々の持ち味を最大限に活かした効率的なチームの段取りができません。
また、相手やチームについての情報が少ないと、自分の持ち分の段取りしにくくなりますので、自分を伝え、相手を知るために積極的にコミュニケーションを取ることが大切です。
チームで仕事を進めるときに、それぞれが同じ方向を向いていることが重要です。
チーム全体で仕事を完遂させるためには、メンバー全員に伝わる言葉や表現で「仕事」の目的や意義に対する認識を一致させる必要があります。
チームは異なる個性の集まりですから、自分には難しくて時間がかかりそうなことも、他のメンバーがカバーしてくれることもあるでしょう。
メンバー同士、補完し合って協力していけるのもチームの良いところですが、チームにはもっとすごいパワーが秘められています。
チームはメンバー同士がまだ持たない能力を生み出すことも可能にしてくれます。
つまり、足し算ではなく掛け算の力で仕事が進められるということなのです。
ですから、思考やアイデアなど些細な事でもチームメンバー同士で共有すれば思いもよらない方法や結果に結びついたりします。
自分のいいところだけでなく、すべてを持ち寄れるような関係が築けると仕事はさらに進めやすくなるはずです。
仕事の早い人は周りからどう思われている?Q&A一問一答
Q1.仕事の早い人はどんな性格?
A.仕事の早い人の性格はおおよそ5つの特徴を持っています。
- 【決断力がある】
- 【集中力がある】
- 【マイペース】
- 【物事を客観的に見る】
- 【無駄を嫌う】
仕事の早い人は即断即決型で、何事も迷わず即決できるため作業の進みが早くなります。
また、仕事に対し集中力が高く何事にも振り回されることなくマイペースで仕事のできる人も「仕事の早い人の性格」と言えるでしょう。
さらに、仕事の早い人は「作業」を客観的に見ているため作業完了のゴールから逆算し時間や優先順位を決定し、確実に作業を進めていけるため効率が高くなり仕事の完了が誰よりも早くなります。
合理的で無駄を嫌い「最短距離」でゴールへ向かうのも仕事の早い人の性格と言えます。
仕事を最短・最高の結果にするために不必要な会話、打ち合わせ等を省き、本当に必要なことだけを拾い上げゴールへ向かう人は驚くほどのスピードで仕事を完了してしまうのです。
Q2.「仕事が早い人は嫌われる?」
A.仕事が早い人でも、確かに、嫌われる人はいます。
それは「仕事が早い」「自分は仕事ができる」ことを自慢する人ですね。
仕事が早いことに、自分より仕事の遅い人を見下す人がいることは確かですが、このような人は周りから嫌われる傾向にあり、誰もサポートしてくれなくなるので長い目で見ると仕事が上手に処理できなくなります。
仕事が本当に早い人は、余力を残しながら仕事を進めるので、手が空いた時に他の人をサポートします。
結果、周囲からの信頼が厚く、快くサポートしてもらえる人と言え「好かれ信頼される」のではないでしょうか。
まとめ:仕事が早い人の特徴は「いつまでに・誰が・何をやるのか」が具体的で明確である
自分の仕事ぶりを振り返ろうとしている時点であなたは「仕事が早い人」への第一歩を踏み出しています。
まずは机の上やデスクトップを整理整頓しましょう。
そして、あなたの普段のお仕事を振り返り
- 何のためにやっているのか?
- いつまでにやるのか?
- 本当に自分がやるべきか?それとも人に頼むべきか?
を考えてみましょう。
このように考えるクセを付けるだけでもあなたの仕事のスピードは上がるはずですよ。
仕事に対する思考を変えるだけで、自然と行動も変わり、比例し周りの人からの評価も高くなります。
仕事を完璧にやり遂げるまでには時間がかかりますが、焦らず少しずつでも良いので一日のご自分の行動から見直していきましょう。