コーチング資格の種類&かかる費用は?おすすめ5つの資格をまとめて紹介

 

コーチングの資格について、こんな疑問をお持ちではないですか?

  • コーチングの資格にはどんな種類があるの?
  • そもそもコーチングの資格って必要なの?必要ない?
  • 独学でコーチングの資格を取るのは可能?

この記事では実際に複数のコーチングスクールで学び、コーチング資格も取得しているライターの視点で、コーチング資格の種類、必要性、取得にかかる費用などを解説していきます。

これからコーチングの資格取得を検討している方、興味のある方はぜひ最後まで読んでみてください。

コーチングの資格種類はどれくらいある?

まず、コーチングの資格について知っておきたいのは、国家資格などの公的なコーチング資格はなく、すべて民間資格ということです。コーチングスクールを運営する企業や団体などが独自に発行しています。

コーチング資格の種類もスクールによって様々で、日本国内だけでも数十種類あります。ビジネスや子育て、健康、語学関連など分野特化型のコーチング資格もあります。

コーチングの資格を取るのにかかる費用は?

コーチングの資格取得にかかる費用も、内容によって様々ありますが、知名度が高く実績もある資格の場合はおおよそ30万円~100万円ほどです。

それでもプロのコーチを目指すのであれば、資格を取得するメリットは多くありますし、活躍次第では数ヶ月で資格取得費用の元を取ることも可能です。

逆に、現時点でプロのコーチとして活動する予定はなく、コーチングを学ぶだけの目的であれば、資格は取得せずに独学で学ぶ選択肢も検討すると良いでしょう。

詳しくは「3.コーチングの資格は必要?いらない?」で解説します。

おすすめのコーチング資格5つと比較まとめ

先程コーチング資格の種類は、数十種類あるとお伝えしましたが「具体的にどの資格がおすすめなの?」と感じたかもしれません。

結論からいうとおすすめの資格は「資格を取得してどうなりたいのか?」によって変わります。

「コーチングを通して何を実現したいのか?」「何のためにコーチング資格を取得するのか?」など、なりたい自分をできるだけ明確にした上で、コーチングスクールを探すと良いでしょう。

ここでは参考として、数あるコーチング資格の中でも特に”国内外で実績がある資格”や、専門性の高いコーチング資格を紹介します。

おすすめのコーチング資格5選

  1. 国際的に有名で通用する資格「ICF 国際コーチング連盟」
  2. 独立・ビジネス向けコーチング資格 CTIジャパン
  3. 健康指導向けコーチング資格「日本ホームヘルスコーチ協会」
  4. 人間関係・仕事・家庭など人生全般におけるコーチング資格「ライフコーチングNLPコーチング®︎ベーシックコース」
  5. 子育てママ向けのコーチング資格「マザーズコーチング」

ここから1つずつ詳しく解説していきます。

国際的に有名で通用する資格「ICF 国際コーチング連盟」

 

【コース名】 【費用】 【トレーニング時間】
アソシエート認定 約60万~
160万
60時間以上
プロフェッショナル認定 125時間以上
マスター認定 200時間以上

【公式サイト】https://icfjapan.com/

国際コーチング連盟(ICF)は、アメリカに本部がある国際的に知られたコーチング資格です。

コーチングの本場である欧米では、この資格の有無がコーチとして採用するかどうかの判断基準になっているともされ、国内はもちろん「海外でも活躍したい」という方にはおすすめの資格です。

特定のトレーニング機関はなく、ICFの資格に必要なプログラムを提供する団体で学ぶことで資格取得が可能になります。国内ではCTIジャパン、コーチエィなど、複数の団体で取得可能です。

資格の種類は、難易度によって3種類あります。

  • アソシエート認定コーチ
  • プロフェッショナル認定コーチ
  • マスター認定コーチ

難易度が一番低い「アソシエート認定コーチ」でも、60時間以上のトレーニング、セッション経験時間100時間(有料が75時間)、クライアント8名以上という取得条件があります。

資格取得までに時間も必要ですが、じっくりと実践しながらコーチング技術を身につけたい方にはおすすめです。

独立・ビジネス向けコーチング資格 CTIジャパン

【コース名】 【費用】 【取得時間】
コア・コース 79万2,000円
(一括申込)
コアコースは
最短5ヶ月
基礎コース 13万2,000円
フルフィルメント 22万円
バランス 22万円
プロセス 22万円
シナジー 22万円
上級コース 82万5,000円

【公式サイト】: https://www.thecoaches.co.jp/

CTI(Co-Active Training Institute)ジャパンは、先程挙げた国際コーチング連盟(ICF)の資格取得の為のプログラムも提供しています。

「コーアクティブコーチング」という体系化された独自のコーチングを学びたい方にはおすすめです。

資格を取得可能なコースには「コアコース」と「上級コース」の2つのコースがあります。コアコースは「基礎」「フルフィルメント」「バランス」「プロセス」「シナジー」という5つのコースがあり、コアコースを修了(1ヶ月に1つのコースで最短5ヶ月)すると、上級コースの受講が可能になります。

上級コースは有料のコーチングを実際に半年間実施し、試験(筆記・口頭)に合格することで認定資格を取得できます。

健康指導向けコーチング資格「日本ホームヘルスコーチ協会」

【公式サイト】: https://www.jhhca.org/

健康指導や運動、予防などに興味がある人におすすめなのが、一般社団法人日本ホームヘルスコーチ協会の認定資格「ホームヘルスコーチ」です。

コーチングを通じて健康上の課題解決に向けてサポートすることに特化した資格です。
必要な講座の単位を取得し、認定試験に合格すると資格取得できます。ただし、講座には一定の受講条件もあるようなので、チェックしておきましょう。

22歳以上の方で

  • 3年以上運動指導に従事、教員免許(保健体育)
  • 運動指導に関連する資格を有する者
  • 教員免許状(保健体育)を有する者
  • 医師、理学療法士、作業療法士、柔道整復師、鍼灸師、鍼灸マッサージ師、
    いずれかの国家資格を有している者
  • 上記と同等以上の能力を有すると協会が認定する者
    (引用:一般社団法人日本ホームヘルスコーチ協会

などがあります。

人間関係・仕事・家庭など人生全般におけるコーチング資格「ライフコーチングNLPコーチング®︎ベーシックコース」

【コース名】 【費用】
NLPプロフェッショナル
コーチ認定コース
※修了者対象
47万7,400円

【費用】182,600円~

【公式サイト】https://www.nlp-coaching.co.jp/seminar/nlpcoach_advance/life/

仕事や家庭の人間関係などの問題を「NLP(神経言語プログラミング)」を使ってサポートする資格を取得できるのが、一般社団法人日本NLP能力開発協会が運営する「ライフコーチングNLPコーチング®︎ベーシックコース」です。

特定の分野ではなく、人生全般の問題に対してアプローチしていくコーチングを学びたい方、NLP(神経言語プログラミング)に興味がある方にはおすすめです。

こちらは同協会のNLPプラクティショナーコースを受講していることが受講要件になっています。

子育てママ向けのコーチング資格「マザーズコーチング」

【公式サイト】:https://motherscoachingschool.com/

保育園、幼稚園・学校など子供に関わる仕事をしている方、子育てをしている父母におすすめなのが、NPO法人トラストコーチングが運営する「マザーズコーチング」です。

「こどものコミュニケーション能力は6歳までの間に大人がどう接するか?で決まる」という方針のもと、マザーズコーチングスクールの講師育成プログラムを受講することで、スクール認定講師「マザーズティーチャー」として講座の開催も可能になります。

コーチングの資格は独学で取れる?

ここまでコーチングの資格について解説してきました。

国際的に知られた実績のある資格取得となると、お伝えしたように30万~100万円ほどの費用が必要になります。

「とてもそんな金額支払えない」「独学では資格取得できないの?」という疑問も出てきたかもしれません。しかし、“コーチング技術を独学で身につけること”自体は可能ですが、資格の取得となると独学では難しいのが現状です。

というのも、資格を発行している民間企業や団体が提供するプログラムを受講しないと資格取得できないケースがほとんどだからです。

もちろんコーチング技術を自分で学ぶこと自体は可能ですので、「そもそもコーチングの資格が本当に必要なのか?」「コーチングを学びたいだけなのか?プロのコーチとして活躍する予定はあるのか?」など、なぜコーチング資格を取得しようとしているのかを明確にしておく必要があります。

次の章で「コーチング資格が必要な人・いらない人」の判断材料になる事例を紹介しますのでチェックしてみてください。

コーチングの資格は必要?いらない?

冒頭でもお伝えしたように、コーチングの資格が必要かどうか?は何を目指すのかによって変わります。

以下に参考になる判断材料を挙げますので、ご自身でチェックしてみてください。

■資格が必要な人

    1. プロのコーチとしての活動を考えている人 
    2. コーチング技術を所有しているという「証明」が必要な人
    3. プロのコーチは目指していないが、明確な目標が欲しい人

1.プロのコーチとしての活動を考えている人

プロのコーチとして活動する場合でも、コーチングの資格は必須ではありません。
「コーチです」と名乗りさえすれば、活動自体は可能なのが現状です。

ただし、プロのコーチを目指すのであれば資格を取得して損になることはあまりないでしょう。見ず知らずのクライアントと契約をする場合、コーチング技術を証明できる資格の有無は信頼に繋がります。

また、コーチングスクールによってはコーチングの技術はもちろん、クライアントとのセッションで使うツールを使えたり、営業の仕方や契約方法まで学べるスクールもあるので、そういった意味でもスクールに通う価値はあるでしょう。

資格取得には数十万円かかるので決して安い投資ではないですが、資格取得後すぐにクライアントを獲得することで、資格にかけた金額を回収しているコーチもたくさんいます。

2.コーチング技術を所有しているという「証明」が必要

もしプロコーチを目指していない場合でも、資格があることで昇進や昇級にプラスに働くのであれば、チャレンジするのも良いでしょう。

3.プロのコーチは目指していないが、明確な目標が欲しい人

プロのコーチとして活動予定はないものの「コーチングを学びたい。でも資格取得という目に見える証明がないとモチベーションが続かない」という人も資格取得にチャレンジするのもありです。

ただし、決して安い投資額ではありません。同じ金額の投資であれば、本などは何十冊と読めますし、講座なども複数参加可能です。

何のためにコーチングを学ぶのかを明確にし、資格を取ること自体が目的となってしまわないよう注意する必要があります。

資格がいらない人

  • 人間関係やマネジメントに困っている
  • コーチングの技術を学べれば良い人
  • なんとなくコーチングの興味がある人

実際にコーチング資格取得のプログラムに参加していた際に「マネージャー職で部下のマネジメントに困ってる」「職場の人間関係に悩んでいるので参加した」という、プロのコーチには興味がなく自分自身を変えるために資格を取るという方も多くいました。

しかし、そういった学び仲間の後日談として、コーチングを仕事に活かせているものの「別に資格を取る必要は無かったかなぁ」という後悔の声もよく耳にします。

「自分の悩みは書籍や教材などでは解決できないのか?」「望むゴールに対して費用と時間を投入しても資格取得すべきか?」をしっかり考えておくことをおすすめします。

コーチングは非常に強力なコミュニケーション技術なので、書籍に書いてあるような基本的な技術でも、反復して実践すれば職場・プライベートでも充分な効果が見込める可能性があります。

また、単発の講座であれば数千円~数万円のコーチング講座・勉強会なども多くあります。それらに参加すれば、資格が本当に必要かどうかもみえてきますし、「プロのコーチとして活動したい」と思えるようになったら、自分のゴールと合いそうな資格取得にチャレンジするという選択肢でも良いでしょう。

コーチングの資格を取るにあたってよくあるQ&A

取得するのに、どれくらい時間がかかる?

コーチング資格取得までにかかる時間は、費用同様に各団体によって大きく異なります。

数時間、数日間の講座で資格取得できるスクールもありますし「有料でクライアントと◯時間以上コーチングする」などの条件がある資格もあります。

コーチング技術をしっかり習得する事を目的にしている場合、数ヶ月~半年ほどかけて取得していくものが多いでしょう。

資格があれば、独立開業して成功しやすい?

プロのコーチとして独立開業を目指す場合、資格があって損になることはあまりありません。ただし、「資格があれば独立開業しても成功しやすいか?」というと、そんなことはないです。

コーチングの資格を取得するのと、コーチングをビジネスとして成立させるのは全くの別物です。

実際、プロのコーチを目指す人には、コーチング資格を取得後に以下のような悩みをもつケースが非常に多いです。

  • どのようにクライアントを見つければいいかわからない
  • 営業が苦手で有料コーチングをオファーできない
  • オファーしても「今は大丈夫」と断られてしまう
  • 契約したクライアントがリピートしない
  • 他のコーチとの差別化が難しく「他も試してみます」と言われてしまう

実際に著名なコーチング資格を持ち、コーチング技術もあるのに”売れないコーチ”もいれば、資格がないのに続々と売上を作る”売れるコーチ”もいます。

売れるコーチと売れないコーチの違いは、コーチングをビジネスとして成立する為の「商品づくり」「営業力」「マーケティング力」といったビジネススキルがあるかどうかです。

これらのスキルはコーチングスクールでは学べないことも多いので、資格取得後に立ち往生してしまうコーチが非常に多いのが現状です。

プロのコーチとして活躍することを目指すのであれば、「商品づくり」「営業力」「マーケティング力」などを学んでおくこともおすすめします。

独学なら、どんな書籍や教材がおすすめ?

独学でコーチングを学ぶ際に、おすすめの書籍や教材を紹介します。

1. 独学でコーチングスキルを身につけるのに役立つ書籍

マンガでやさしくわかるコーチング

コーチング関連の書籍はたくさんありますが、コーチングの基本をマンガ付きでやさしく学べる初心者におすすめの一冊です。

職場の人間関係や、子育てにも活かせる考え方やテクニックが紹介されています。何度も読み返して実践をすることでコーチングの基本を身につけることは可能です。

2. コーチングで独立開業して稼ぐために独学で役立つ書籍・教材 

プロのコーチとして活躍するには、資格の中身よりも重要になるのが

  • 集客できる商品づくり術
  • セールス術
  • マーケティング術

です。

この3つのスキルがあれば、仮に実績がなかったとしても、クライアントを獲得することは可能です。この3つのスキルを学べるのが以下の教材です。

■「コーチ、カウンセラー専門ビジネス術」シリーズ第1巻

集客できる商品づくり術:オンライン時代のコーチ、カウンセラー、コンサルタント専用: 実績がなくてもあなたの人生経験と強みを活かして「あなただからお願いしたい」と言われる方法 コーチ、カウンセラー専門ビジネス術

せっかく認定資格を取ったのに、差別化が難しいというコーチに向けて、どのような商品づくりをすればよいのかを学べます。

読者プレゼントとして、「商品づくりワークシート」、セミナー動画「自分ならではの商品づくり」、コーチのためのステップメール講座などの特典もついています。

■「コーチ、カウンセラー専門ビジネス術」シリーズ第2巻

自然に売れるセールス術:オンライン時代のコーチ、カウンセラー、コンサルタント専用: 売ることは怖くない! 10年以上のコーチングセールス経験から編み出した、売り込み感なく「お願いします」と言ってもらえる「買わない理由が消える」トークの作りかた コーチ、カウンセラー専門ビジネス術

コーチとして成功したいけど、セールスが苦手、有料の契約がとれないという方に向けた教材です。

コーチとして資格取得後、実際にクライアントを獲得していく「セールス活動」が必要になりますが、セールスが苦手、有料でコーチングできないというコーチは多いです。

コーチングに特化したセールスの方法が書かれています。

■「コーチ、カウンセラー専門ビジネス術」シリーズ第3巻

12年間売上を伸ばし続けるコーチが教える 同業者から頭ひとつ抜けるためのマーケティング術: 結果を出したいコーチ、カウンセラー、コンサルタントに 最初に読んでほしいマーケティング本:ノウハウ迷子にならないで! コーチ、カウンセラー専門ビジネス術

コーチとしてどのように売り出していくのか?同業者とどのように差別化していくのか?

理想のお客様像や、同業者から頭ひとつ抜けるポジショニング、コーチングの価値を伝える技術を学べます。

まとめ: 資格はコーチとして活躍するための手段の一つ

この記事では、コーチングの資格についての種類やおすすめ、必要性などについて紹介しました。

記事中でお伝えしたように、コーチングの資格はプロのコーチとして活躍するのであれば持っておくと便利です。

ただし、資格はあくまでも活躍するための手段の一つです。

資格を取ることが目的とならないように「自分が望むゴールに対して、なぜコーチングの資格が必要なのか?」「具体的にどうなりたいのか?」を明確にしておきましょう。

その結果として、必要であれば資格を取得する。もし現時点では不要であれば、まずは書籍や講座などでコーチングを学び、実践してみることをおすすめします。

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