読書が最高な自己投資になる理由
「読書は最高の自己投資と聞くけどどうなんだろう?」
「読書って時間の浪費にしかならなくて、自己投資とはいえないんじゃ…」
こんなお悩みを抱えている方もいるでしょう。
読書は最高の自己投資と聞くことは多いと思いますが、実はビジネスで成功している方のほとんどが読書をしています。
ではなぜこのように読書が必要なのか、理由がわからなければ人は動きづらいものです。
当記事では読書がなぜ成功者につながる自己投資になるかを解説し、本をたくさん読む方法やおすすめの書籍を解説します。
目次
成功者になるためには読書への自己投資が必要な理由
成功者になるためには、読書への自己投資が重要である点は冒頭部分でお伝えしましたが、なぜ必要なのかという理由を深堀りしていきましょう。
具体的には次のような理由があります。
- 本は投資効果が高いツール
- 本は上質な記憶を作ってくれる
- 成功している人の本を読むと本能的にレベルアップしやすい
- 実際に成功者は読書を習慣化している
それぞれ解説していきます。
本は投資効果が高いツール
読書が自己投資になる理由の一つ目は、他の成功できるツールよりも投資効果が高いからです。
たとえば、英会話をして英語力をアップしようと考えると1ヶ月に数万円が掛かりますが、参考書と勉強方法の本を買って自分で行えばたった数千円の出費で終わります。
もちろん、人から教えてもらわなければ学べないことも多いですが、最初の一歩は本で学べることも多いです。
ですから、いきなり高額の投資をするのではなく、触りだけでも小さく本からスタートするといいでしょう。
本は上質な記憶を作ってくれる
人間は過去の経験を記憶という形で脳にインプットしています。インプットされた記憶はあなたのノウハウとして定着し、あなたはその記憶の通りの自分のイメージで人生を歩んでいくことになります。
つまり、上質な記憶を持っている人は今後も上質な人生を歩む可能性が高くなりますし、質の悪い記憶を持っている人は今後も質の悪い人生を歩む可能性が高くなります。
しかし、読書をすることで新たな知識や知恵を手に入れるとそれも一つの経験として脳にインプットされるため、本で得た情報も今後の人生に影響を与える可能性があるのです。
成功している人の本を読むと本能的にレベルアップしやすい
知識や知恵を身に付けるだけでなく、本は面白い効果を発揮します。
実は人間の脳にはミラーニューロンという特殊な機能が備わってます。
ミラーニューロンとは相手の感情がうつるという機能です。
あくびがうつったり、梅干しを食べている人を見ると自分も唾が出てしまう状態がミラーニューロンの効果です。
実はミラーニューロンは本を読んでいる時にも効果が出るため、成功した人が書いている本を読むと成功者の感情や思考がうつりやすくなるのです。
そのため、成功者が書いた本をたくさん読むと自分自身を本能的にレベルアップさせやすいということがいえるでしょう。
成功者は読書を習慣化している
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」 という格言があります。
自分自身の人生の中で得られる経験には限りがありますが、本には他者の経験(成功・失敗・知識…)が詰まっています。
それを短時間で効率的に学ぶことができるので、成功者(経営者)には読書を習慣化している人が多いのです。
マイクロソフトの創業者として有名なビル・ゲイツは、平均して一週間に1冊以上は新刊を読み、Paypalやテスラを立ち上げたイーロン・マスクは、1日30分以上は欠かさず読書の時間を設けているといいます。
成功を勝ち取った人たちは運だけではなく、運を引き寄せつかみ取るための知識やスキルを本から得ているのです。
「読書は必要ない」は嘘である
ここまで読書が必要な理由をお伝えしてきましたが、中には「読書は無駄!」や「読書なんて意味がない」と言われたことがある方もいらっしゃるでしょう。
もし、このような言葉を聞いたことがあるなら、嘘であると考えましょう。
というのも、ビジネスや何かの領域で学んでいる方のほとんどは、現在本を読んでいなくても、過去に何度も読んでいる経験があるからです。
私(田中直子)のクライアント様の中には、今はほとんど本を読んでいないという方もいらっしゃいます。
ただ、この方は小学生の頃に図書室にある偉人の伝記をすべて読破しているという経験があります。
このようにビジネスで成功している方の中で、幼少期を含めると本を読んでいる方がほとんどです。
ですから、読書が必要ないという言葉は、ほとんど嘘であり、実際には成功者のほとんどが幼少期を含めて考えると、圧倒的読書量を誇っていると考えたほうがいいでしょう。
自己投資を加速するおすすめの読書法
ここまで読書が必要ないという言葉には嘘がある点をお伝えしてきましたが、続いては自己投資を加速させるおすすめの読書法をお伝えしていきます。
具体的には次のとおりです。
- 速読法を習得する
- タイトルや目次から知りたい情報を意識しながら読む
- 無理にすべてを読もうとしない
- 大切なところを熟読する
- 今日からスタートする習慣を考え・実行する
それぞれ解説します。
速読法を習得する
本をたくさん読むための手法として、さまざまな速読法が提案されています。
それらのノウハウを得るために、最初は速読に関する本を読んでもいいでしょう。
すると今後、数多くの本を読む時に最初から効率よく読むことが可能です。
ただし、速読法の活用は内容の理解のためではなく、読みたい本を選ぶ場合に活用することをおすすめします。
なぜなら、速読法を活用しても内容を深く理解することは難しく、あくまでも全体像を理解するためのものだからです。
カリフォルニア大学の心理学者であるKeith Rayner氏は、速読では理解度が深まらないことを科学的に証明しています。
そのため速読は、概要を知りたい場合や読みたい本を選ぶ際に速読を活用しましょう。
タイトルや目次から知りたい情報を意識しながら読む
読みたい本を選ぶときや、急ぎで読まなければならない本がある場合におすすめの方法は、自分の知りたい情報をピンポイントで収集する読書法です。
タイトルや目次を見ながら、自分がその本から得たい情報を意識し、その後で読むと、速読をしたとしても必要な情報が頭に入ってきます。
人間の脳にはRAS(網様賦活系)というシステムがあり、脳が必要と判断した情報のみを入手する傾向があります。
不必要な情報はふるいにかけて遮断されるため必要な情報を意識しておくと、効率的な読書が可能となります。
無理に全てを読もうとしない
几帳面な人の中には、一度読み始めた本は最後まで読まなければ本の代金がもったいないと思う人もいらっしゃるでしょう。
しかし、途中で読みたくないと感じた本を読んでいると時間のほうがもったいないので、そんな時は思い切って途中でやめましょう。
ひょっとするとその時間に他の本を読むと、より有益な情報を得られるかも知れません。
本を自分への投資という位置づけをしていると、無駄な本を読んでいることが無益であることが分かるはずです。
ですから、途中で投げ出すことも読書のうちだと考えておきましょう。
大切なところは熟読する
自分にとって大切だと思う所はしっかりと時間をかけて読みましょう。
自分の中に知識が定着するまで繰り返し読んでもいいでしょう。
不要なところは効率化を図り、必要なことはじっくり読むというメリハリを付けることで、数多くの本を読むことができるようになります。
今日からスタートする習慣を考え・実行する
読書をしたらその本に書かれていることの中で実行できることを、チェックリスト形式にして習慣化していきましょう。
たとえば、ノウハウ系の本を読んだら、今日から何をするのか明確化します。
これをアウトプットといいますが、習慣になるまで行っていくといいでしょう。
また〇〇しないという習慣ではなく、〇〇するといった言い方に変えて「行動目標」にすると達成しやすいです。
本を読みたいけど読む時間がない?読書を習慣化する方法とは
ここまで、読書の有用性や効果的な読書法について解説してきました。
しかし中には「本を読みたいけど読む時間がない…」「本を買ったけれど結局読むのを先延ばしにして積ん読(つんどく)になってしまっている」という人もいるでしょう。
実際は読む時間がないのではなく
- スキマ時間をうまく活用できていない(本よりスマホを触ってしまうなど)
- 習慣化できないうちに飽きてしまう
ことがほとんどです。
そこで本項では読書を習慣化するための方法をご紹介します。
具体的には以下の4つです。
- 目標を1か月単位ではなく1日単位で決める
- まずは簡単に読み切れそうな本を選ぶのもアリ
- 読書に集中できる環境をつくる・決める
- 手持ちのスマホやiPadで電子書籍を読む
目標を1か月単位ではなく1日単位で決める
無理なく習慣化するためには「1日のこの時間は本を読む」「必ず1日何ページ読む」など細かい目標を設定しましょう。
物事の習慣化が苦手な人は、大体初めの一歩が重いです。
最初は「1ヶ月でこれだけやるぞ」「今年の目標はこれ!」と意気込んでも、先延ばしにしたり無理な目標設定をしたりして三日坊主に終わってしまいがちです。
読書の場合は読み始めるまでの腰が重いことが多いので、毎日達成できそうな目標を細切れに設定する方が継続できます。
一度読み始めてしまえば意外とサクサク読み進められるという人が多いです。
まずは簡単に読み切れそうな本を選ぶのもアリ
なるべくスキルアップにつながりそうな本を読もうと、最初からボリュームのある分厚い自己啓発本を選んではいませんか?
本当に読みたい本ならばそれでいいですが、「おすすめされたから」「これがいいと聞いたから」などの外的理由で選んだ場合、読み切るまでモチベーションを保つのは難しいです。
1冊読み切ったという達成感を次のモチベーションに繋げる意味でも、最初は簡単に読み切れそうなページ数・自身が興味を持って読み進められそうな内容の本を選ぶのがいいでしょう。
このあとの項目で内容的・分量的におすすめできる本をたくさん紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
読書に集中できる環境をつくる・決める
図書館だと読書に集中できる、という人は多いと思います。
図書館はそのための場所なので当然ですが、「ここは本を読む場所である」というバイアスがより本に集中させる効果を生んでいるともいえます。
そこで自宅で読書をする場合も、その間は机の上に本以外置かない・スマホの電源を切るなど、その空間を本を読む場所として認識させると効果的です。
何もない環境だと逆に気が散るという人は、お気に入りのBGMをかけたり好きな飲み物をお供にしたりするのもいいでしょう。
もちろん図書館やカフェといった場所を自身の読書スポットに決めてもOKです。
手持ちのスマホやiPadで電子書籍を読む
紙の本が好き・これだけ読んだという実感が視覚的に欲しい方は別ですが、よく手に取るスマホやiPadに電子書籍をダウンロードして読むのもアリです。
通勤時間やスキマ時間に本を読む場合、スマホやiPadで読むほうがサッと手に取りやすく読む習慣につながります。
わざわざ店舗に出向いて購入する必要もなく、発売日前の本をあらかじめ購入しておけば発売されてすぐに読み始められますよ。
新刊で読むなら紙媒体よりも電子書籍の方が安価なので、コストを抑えたい人にもおすすめです。
【読書】自己投資におすすめの本
効率のいい読書方法がわかったところで、自己投資におすすめの本を紹介していきます。
具体的には次のとおりです。
- 成功者の自伝・伝記
- 道は開ける.カーネギー
- Full Power.ベンジャミン・ハーディー
これらの本は自己投資初心者向けの本なので電子書籍や書籍問わず、今から購入して読んでみることをおすすめします。
成功者の自伝・伝記
もっとも取り組みやすいのは成功者の自伝・伝記です。
冒頭部分でもお伝えしましたが、ミラーニューロンによって成功者の人生を追体験することで、考え方や行動を真似できるようになります。
成功者の自伝や伝記でおすすめなのは次のとおりです。
- 戦国武将系列の伝記(マネジメントを学ぶ・ビジネスを学ぶ)
- 本多静六(節約や投資を学ぶ)
- エジソン(失敗を学ぶ)
- 三国志(自分にあった人物を追体験する)
最初はこのあたりからスタートすると、多くの伝記を読みたいと感じるようになるでしょう。
読書が苦手という場合には、漫画から入って面白そうな人物がいれば、どんどん書籍に移れば大丈夫です。
道は開ける.カーネギー
少しずつ本で学べるようになってきたら、Dカーネギーの『道は開ける』を読んでみましょう。
ポイントは次のとおりです。
- 今日一日を全力で生きること
- 起こり得る最悪の事態を想定して行動する
- 悩みを断ち切る方法
- 精神状態を養う方法
とくに新卒から脂が乗ってくる30代までに読んでおいてほしいポイントをまとめました。
社会人になって2年目・3年目となってくると惰性で生きてしまったり、悩み続けた結果精神状態に異常をきたしたりすることもあります。
ですから、まずはどう生きればいいのかをこの本で学んでみてください。
Full Power.ベンジャミン・ハーディー
Dカーネギーの著書は昔から名著といわれていますが、直近の本で自己投資になるおすすめの本としては、『Full Power』があります。
この本のポイントは、環境の力がどれだけ人生にいい影響を与えるかを伝えてくれるところです。
たとえば、次のような話が本書では記されています。
- 意志の力はただの精神論であること
- 環境に投資することの大切さ
- 背水の陣で挑める環境を作ることの重要性
ちなみにこれらの言葉は、成功している経営者の方々が常に言ってらっしゃることです。
そのため、ここに書かれている内容を一つずつ習慣化することでも、成功者への第一歩になるでしょう。
20代におすすめの自己投資につながる本
前項では自己投資初心者向けの本を3つ、紹介しました。
ここからは、環境変化に直面する20代に向けておすすめしたい、自己投資につながる本をピックアップしました。
- チーズはどこへ消えた?.スペンサー・ジョンソン
- 嫌われる勇気.岸見一郎/古賀史健
- 夢をかなえるゾウ.水野敬也
チーズはどこへ消えた?.スペンサー・ジョンソン
日々変化していく世の中を生き抜くヒントが欲しい、そんな人に読んでほしいのがスペンサー・ジョンソンの『チーズはどこへ消えた?』です。
チーズを「人生の中で私たちが追い求めるもの」のシンボルとして描き、常に変化する状況の中でいかに考え、対応し、行動を起こすことが大切かを説いた作品です。
この本のポイントは、チーズを探し求めるネズミと小人の物語を読み進める中で、以下のような「変化に対する心構え」を学べるところです。
- 未来を予測して素早く行動すること
- 変化を受け入れ適応すること
- 試行錯誤を繰り返すこと
シンプルで分かりやすく、短時間で読めるので、本が苦手・継続的に時間が取れないという人が自己啓発のつかみとして読むのにおすすめの本です。
嫌われる勇気.岸見一郎/古賀史健
職場の同僚や友人との人間関係に悩む人も多いでしょう。
そんな人はぜひ岸見一郎/古賀史健の『嫌われる勇気』を読んでみてください。
この本はアドラー心理学について解説し、実践していく方法を紹介した書籍です。
「自己と他者の課題の分離」「目的論」などの専門知識を、哲学者と青年の対話という形で解説し
- 他社の期待を満たすために生きない
- 承認欲求を捨て劣等感をコントロールする
- 自己に執着せず共同体の一部として生きる
といった、「自由で幸せな人生を生きるため」の考え方を教えてくれます。
加速するSNS社会の中で自分らしく生きたい20代におすすめしたい1冊です。
夢をかなえるゾウ.水野敬也
現在第5弾まで出版されている水野敬也の「夢をかなえるゾウ」シリーズも、ぜひ20代に読んでみてほしい本です。
自己啓発本を読んでもモチベーションが続かず三日坊主になってしまう…そんな人はいませんか?
この本はそんな主人公の前に関西弁のゾウの神様・ガネーシャが現れて、小さな課題を1つずつクリアしていく中でお金・幸せ・成功とは何かについて考えていきます。
ゆるくて親しみやすい雰囲気なのに、以下のようなシンプルで説得力のある名言にも出会える作品です。
- 本気で変わろ思たら、意識やのうて「具体的な何か」を変えなあかん
- 成功するために一番大事なことは「小さな勇気」やねん
- 完璧じゃないことを許せることが、本当の意味で完璧なんやで
(ガネーシャが教えを授けたという)さまざまな偉人の考え方にも触れられます。
「何かを変えたい、でも変えられない」と悩んで一歩踏み出せない人は、ぜひ読んでみてください。
読書は最高の自己投資
成功者に近づくためには本をたくさん読むことをおすすめします。
本は手ごろな金額でプラスの影響をたくさん与えてくれるツールで投資効果は絶大です。
本記事で何度もお伝えしているように、読書で自己投資したらアウトプットし習慣化することで、どんどんあなたは成長していきます。
誰もが第一歩として取り組めるのが読書という自己投資なので、あなたも今日からスタートしてみるといいでしょう。
ただもし、あなたが自己投資をする前に働きたくないと感じているようなら、次の記事を読んでみると参考になるかもしれません。