話下手を克服したい人のための相手の話を引き出すカンタン会話術

 

職場での雑談
合コン・婚活
異業種交流会・勉強会など…

親しくない人と話す機会は意外と多いものです。

以前、ある女性が言っていました。
「ちょっとした雑談で何を話していいか分からないんですよね。
頑張って話しかけるのですが、
会話が盛り上がらずフェードアウト・・・。」

同じような悩みをお持ちの方も少なくないと思います。
実は、自称「話しベタ」の方にはある共通点があります。

それは・・・
一生懸命「話そう」としてしまうこと。

沈黙が怖かったり、盛り上げなきゃ、と思ってしまって
焦り、さらに空回りしてしまうのです。

実は、コミュニケーションが上手な人を観察していると、
自分が話すという事をあまりしません。
その代わり、「相手に話させて」いるのです。

でも相手に話させると言っても、
何をどうしたらいいか分かりませんよね。

今日はそんな方のために、
相手からどんどん話を引き出す5つのコツをお伝えします。

相手を観察し、話題を探す

相手に話してもらう為には、まず質問する必要があります。
ただし、どんな質問でも良いわけでありません。

出来れば
相手が「話したい!」と思えて会話も盛り上がるような
そんな質問を選びたいものです。

その為には、相手をよく観察し
「こだわりを持っていそうなところ」を見つけられると良いですね。

人には、大切にしている価値観があります。
そして、価値観は、相手が身に着けているものやヘアスタイル
などに「こだわり」として、何らかの形で現れています。

例えば、
・丁寧に施されたネイル
・変わったデザインのアクセサリー
・持ち歩いている手帳
等々・・

さりげなく観察し
「こだわりを持ってそうな所」をまずは探してみましょう。

ちなみに、
毎回必ず「こだわりを持ってそうな所」を見つけられるとは
限らないですよね。

「この人から学べることは何だろう?」と自分に質問する

どんな相手であれ、あなたが知らない何かを知っているはずです。
それを教えてもらうのです。

この記事をご覧になっている方は、
きっと向上心や成長意欲が高い方だと思います。

自分の知識や世界を広げられるのであれば、
話を聞くこと自体も楽しくなるハズです^^

オープンクエスチョンで質問する

「相手がこだわりをもっていそうな所」
「相手から学べそうなこと」

が見つかったら、実際に質問をしてみましょう。

ただし・・!
質問の仕方にもちょっとしたコツがあります。
質問にはクローズド・クエスチョン とオープン・クエスチョンがあります。

クローズドクエスチョンとは、
「○○さんは会社員ですか?」 というような
「はい」か「いいえ」で答えられる質問。

オープンクエスチョンとは、
「○○さんはどんな仕事をしていますか?」というような
「はい」「いいえ」では答えられない質問。

「会話が続かない…」
と思っている方は無意識的にクローズドクエスチョンを
多用しているかもしれません。

クローズドクエスチョンばかりの場合、
相手はYESかNOでしか答えられないので
そこで話が終了してしまいます。

ですので、
会話を広げていきたい時は
出来るだけオープンクエスチョンにするといいでしょう。

5W1Hを質問する

相手が答えてくれた内容を深く理解し、話を盛り上げるためにも
会話中は「5w1h」を意識しながら質問すれば
バランスよく話を聞けるはずです。

When?(いつ)
Where?(どこで)
What?(何を)
How?(どのように)
Why?(なぜ)
Who?(誰が)

例1)
あなた「素敵な手帳ですね!どちらのメーカーですか?」【What】
相手 「ありがとうございます。○○○という手帳です。」
あなた「そうなんですね!この手帳をどんな風に使ってるんですか?」【How】
相手 「日記代わりに使ってますね。毎日気づきなどを書いてるんです」
あなた 「へぇ~、毎日日記をつけているんですね!
    なぜ日記を書こうと思ったのですか?」【Why】
相手  「そうですねぇ、感じたことや気づきを記録するのは
大事だと思ってるからですね。後から読み返すと、
自分が成長しているのが分かるんですよね。」

このように、少しずつ話を膨らませて会話を続けることが出来ます。

ちなみに5W1Hに沿って質問をしていけば、
先にお伝えしたような「相手のこだわり(価値観)」や
「相手から学べそうな事」も見えてくるので
少し深い話もできるようになります。

相手に合わせる

質問をする際に、1つだけ注意するポイントがあります。
それは「矢継ぎ早に質問しないこと」

質問だけ繰り返されると、相手は「詰問」に感じてしまい
逆に警戒心を強めてしまうかも知れません・・

【信頼関係の築き方】の記事でもお伝えしましたが、
人は自分に近いものに”安心感”を感じると前述しました。

ですので、相手が安心してあなたに話が出来るように
意識的に「相手に合わせる」ことをしてみてください。

合わせるポイントは大きく2つあります。

1.言葉を合わせる
2.非言語を合わせる

言葉を合わせる

1は相手の「言葉を合わせる」ことで安心感を感じてもらう方法です。

例えば相手が
「先週、親戚の結婚式で北海道に行ってきたんですよ」と言ったら
「北海道に行ってきたのですね!」と返答する。

「新しいプロジェクトの企画、採用されて嬉しい!」
「それは嬉しいですね!!」と返答する。

相手の言葉を変えずに繰り返すこと。
これを「バックトラッキング」と言います。

特に効果的なのは「嬉しい、楽しい、悲しい、寂しい」など、
感情を伝える言葉をバックトラッキングすることです。

とっても単純なようですが、バックトラッキングをするだけで、

相手は
「自分の話を聞いてくれている」
「自分の話を理解してくれている」という”安心感”を感じます。

非言語を合わせる

2は相手の言葉以外の部分である
「非言語を合わせる」ことで、安心感を感じてもらう方法です。
非言語とは“呼吸・姿勢、話すスピード”などです。

相手が低音でゆっくり話すタイプなら
あなたも落ち着いた声のトーンで、ゆっくり話す。
呼吸が浅く早口で話すタイプなら、あなたも早口で話す。

これを「ぺーシング」と言います。

あなたも経験があるかもしれませんが、
「なんだかこの人は話しやすいな」と感じる人は
自分と話すスピードや声のトーンが似ている人ではないでしょうか?

年の差が離れている、まったく自分と違うタイプの人などは
趣味や仕事などで共通点は見つかりにくい場合もあるかも知れません。

そんなときは
言葉と非言語をあわせることで
「自分と似ている」という”安心感”をより深く感じてもらうことが可能
です。
きっと相手はあなたにもっと話を聞いてもらいたくなるでしょう。

まとめ

「話下手克服!話下手な人の会話術」と題して
5つのコツをお伝えしましたが、いかがでしたが?
最後に、最も重要なポイントをお伝えします。

それは、この記事でお伝えしたようなことを
「話させてやろう」「聞いてあげよう」というスタンスで
使うのではなく

「あなたの事を知りたいですよ」という気持ちが重要ということです。

言うまでもないですが、「興味ないなぁ…」という気持ちで質問しても、
その気持ちはあなたの”表情””声のトーン””仕草”などに
必ず表れるからです・・。

あなただったら、目をキラキラさせ嬉しそうに質問されるのと、
お医者さんの問診のように淡々と質問されるのと、
どちらが話したくなりますか・・?

きっと、前者ですよね(^^)

楽しそうに話を聞いてくれたら相手は
あなたに対して好感を持つはずです。
相手の話を聴くという行為は「相手を満たす」ことにつながります。

ですので、「相手に質問し、話してもらうこと」
良好な人間関係構築にも役立ちます。

更に話を引き出すことで、
あなたが知らなかった新しい情報や考え方を得られることもあるでしょう。

相手のことも知れて、よい人間関係も築けて
新しい情報も得られる。まさに一石三鳥♪
話しベタさんこそ、ぜひ実践してみてください♪

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