コーチングの独学本4選【決定版】

コーチングの独学本4選【決定版】
 

コーチングを独学したいけど、どんな本があるのかな

おすすめの本を紹介してほしい

初級者から上級者まで段階別に独学できるといいな

こんなお悩みをお持ちの方もいるでしょう。

コーチングの独学に関する本は、いろいろな所で紹介されていますが、1冊の本を深掘りして解説したものはあまり多くありません。

そこで、私(田中直子)独自の目線で選んだ本を4冊紹介します。

目次には〇〇の方向けの本として紹介しているので、4冊すべてがあなたにおすすめできるという訳ではない点には注意してくださいね。

ひとつひとつの本のキーポイントとなるところを抜粋して詳細を解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

コーチングを独学ではじめたい方向けの本:『マンガでやさしくわかるコーチング』

マンガでやさしくわかるコーチング

引用元:Amazon

この本をおすすめしたいのは、会社でマネージャー職やリーダー職に抜擢されており、部下のマネジメントを任されている方です。

この立場の方にとって悩みの種となりやすいのが、「部下が思うほどに成長してくれない」ということではないでしょうか。

この本の主人公も同じ悩みを抱えています。

こういったマネージャー職によくあるケースを、どのようにコーチングで解決していくかをマンガ形式+文章でわかりやすく伝えてくれているます。

ですから、マネージャー職やリーダー職に就いて間もなく、コーチングを業務に使っていきたいと思う方はぜひ手にとってみてください

次の項目では、この本で学べる3つの重要なことを紹介します。

内容1.部下に動いてもらう上司になるための方法がわかる

第1章では、あなた自身が変われば周りも変わり、部下にも動いてもらいやすくなるという事例が書かれています。

ストーリーは、主人公の山吹響子が成績の低迷している営業部に配属されマネージャーとなったところから始まります

でも、マネージャーになった途端、部下が思うように動いてくれない状況に陥ります。

そんなとき、上司のすすめで主人公がコーチングを受けると、以下のことがわかりました。

  • 主人公は皆がワイワイ自律的に動けるチームを作りたいと心の中では思っている
  • 会議のときに主人公が詰問しており、部下が暗い表情をしている

部下たちは主人公の険悪な表情を見て、会議でもうまく話せず、常にビクビクしている状態です。

しかし、主人公がコーチに教えられたとおり、少し表情を明るくするだけで、これまでとは違う雰囲気が部下たちにも伝わり、会議も和やかに進みました。

主人公の目標としていた明るいムードの職場を、一時的にでも作ることに成功したのです。

このように自ら気づき行動(変化)することの大切さを主人公は学んでいきます。

ですから、もしあなたが、部下を変えたい!と思うなら、周りの変化を待つのではなく、自ら変わっていくことが大切だということですね。

内容2.信じて言葉を聞けば相手の本当にしたいことがわかる

第2章は、人を信じると相手も信頼してくれることを伝えてくれます。

第1章で主人公の態度は変化しましたが、叱りつける癖はまだまだ直りません。

そこでコーチから受けた言葉は以下でした。

  1. 叱りつけることをダメだと感じているのはとてもいい傾向
  2. コーチはそもそも人の可能性を信じて見守る仕事
  3. もし叱りつけそうになったら部下の可能性を信じてあげること

このとき「ダメなものは叱ってもいいんですよね?」と尋ねる主人公に、コーチが「相手を信頼してみるチャンスではないの?」と答えるシーンは印象的です。

すると、部下の企画書に対して叱りつけることを主人公は自然と止めます。

以前より改善している点に着目し、まずはありのままを承認したあと、改善した方が良いポイントを伝えています

こうすることで、部下の表情が晴れやかになり自然と動ける部下になっていったのです。

ですが、本章に書かれているように、部下に無条件で全幅の信頼を置くのはとても難しいことです。

もし部下が失敗したらその責任は自分にあるわけですから当然でしょう。

そんなときは、あなた自身が成績を出すのではなく、部下に成績を出してもらうのがマネージャーの仕事であることを思い出してください

部下は失敗を経験して、次に活かす。

そして、マネージャー職のあなたは、その失敗が次に起こらない方策を打ち出していけばいいのです。

内容3.相手の決断を引き出し自走できる人を育成する方法がわかる

そして最終章では転職を決断しようとする主人公とそれを取り巻く部下たちの話が描かれています。

最終章に至るまでに、さまざまなコーチングの技術を使って部下たちとの信頼関係を育んできた主人公は、マネージャーとして営業部の成績をどんどんあげていきます。

すると、業界大手の会社からヘッドハンティングを受けて、転職しようかどうか深く悩んでしまうんですね。

そこでコーチに相談すると、「あなたが本当に大切なことはなんですか?」と聞かれたのです。

こうして主人公自身が、何をしたら自分のためになるのかを再確認し、ヘッドハンティングの面談の場で最後の決断を自ら下します

結果は、本を読んでからのお楽しみとなります。

この場面で重要なのは、コーチが主人公の決断を引き出し、その決断をもとに走り出す手助けをしているところです。

これは部下の教育においても実践できるテクニックでしょう。

あなたの部下も今自分が何をしなければならないのかを考え、自走できるようになるといいですね。

この本はとてもわかりやすくコーチングを仕事に活かす方法が書かれています。

今回の内容の他にもコーチングの基礎知識がたくさん詰まっているので、コーチング初心者の方ほど手にとっていただきたい本です。

独学でコーチングを学んで組織に活かしたい方向けの本:『コーチングのプロが教える リーダーの対話力 ベストアンサー』

コーチングのプロが教える リーダーの対話力 ベストアンサー

引用元:Amazon

この本をおすすめしたいのは、仕事に対して本格的なコーチング技術の応用を考えている方です。

マネージャー職がどうあるべきなのかを解説したのが『マンガでやさしく学ぶコーチング』とすれば、この本はリーダーがコーチング技術をどのように現場で使っていくのかを事例ごとにまとめた本といえるでしょう。

全ての質問に対して、1つの答えが用意されていて、どう行動すればいいかが書かれているので、業務にも応用が利きます。

ですから、マネージャー職やリーダー職に就いている方が、すぐに実践で使える本でもあります。

内容1.会議で部下が有意義な発言ができるようにする方法

この本では、話をする土壌を作るのがリーダーやマネージャーの役割だと言い切っています

あなたがリーダーになっている会議で、「自分以外が発言していない」と悩んだことはないでしょうか。

本書の中では、この問題点を「リーダーの発言が大半を占めている」とし、以下の解決策を提示しています。

  • リーダーの持論ばかりを展開しない
  • 持論展開ではなく部下との対話に重きを置く
  • 部下の発言を聞いたら相槌を打ち、さらに話したくなるようにする

リーダーに抜擢される方は、営業成績や勤務成績が素晴らしく自分に自信を持っている方が多いでしょう

ですから、自然と自己主張が激しくなりがちなところを、本書では対話に重きを置きなさいと伝えています。

まずは相手の考えを聞く土壌を作ることで、会議で部下が有意義な発言をできるようになるのです。

内容2.会議で部下がのびのび発言できる場を作る方法

会議の前段階からリーダーやマネージャーが何を考えるべきか、コーチングの技術を使ってどのように会議を進めるのかを中心に解説されています。

あなたの会社でも、どこか当事者意識なく会議で発言している人がいるのではないでしょうか?

そんな状況に対して、この本では以下のアドバイスを送ってくれます。

  • 部下を変える前に自らが自問して当事者意識を持つ
  • 会議の前に部下にプロジェクトを通してなりたい自分を考えてもらう
  • リーダーが問いかけ、部下が答えるというサイクルを止めない

このサイクルが回りはじめると、部内全体に活気があふれ、当事者意識のある発言が出てくるようになります。

ただし、1つだけ注意しておきたいのは、リーダー自身が部下の発言に対して、「矛盾しているじゃないか」や「前回と同じじゃないか」というブレーキフレーズを使ってしまう点です。

この言葉を使ってしまうと、今まで積極的に発言していた方も消極的になってしまうため注意しましょう。

内容3.自走できる部下が育つための方法

3つ目のポイントは、質問と詰問、そして設問の意味を知って部下を動かす方法が解説されています。

まずこの3つの用語を本書で解説されている内容をもとにまとめると以下のとおりです。

  • 質問:部下が主語で現在から未来に向かっての状態を投げかける言葉
  • 詰問:主に現在の状態になっている原因を過去に求める言葉
  • 設問:部下が自らの生き方を省みるための問いかけや言葉

まず、質問は先ほどの項目でお伝えした、あなたの部下に投げかける問いかけです。

質問と詰問の例を比較してみると、何がいけないのかがよくわかります。

  • 詰問例:売上が低迷しているが、何がネックになっているか(現在から過去)
  • 質問例:売上が低迷しているが、どんな方策が効果的だと思うか(現在から未来)

このように詰問はネガティブな側面を強調していますが、質問はポジティブな未来を描き出そうとしています。

ですから、どちらの方が「建設的な答え」を出しやすいかは一目瞭然ですね。

最後の設問は、部下に自らの価値観や本当にしたいことを24時間考えてもらうためにする問いかけです。

たとえば、「あなたの思う豊かな人生とはなにか?」という問いかけですね。

この問いかけは、課題解決の方法が本当に部下がやりたいと思うことなのか、という新たな視点を生み出してくれる可能性があります。

これにより、部下が本当に心から納得してプロジェクトに取り組めば、自走できるベースが完成します。

もちろんここまで解説してきた内容は、本書のごく一部ですから、気になる方はぜひ本を手にとってみてくださいね。

コーチングを本気で独学し独立に向けて頑張りたい方向けの本

コーチングを本気で独学し独立に向けて頑張りたい方向けの本

ここまで紹介してきた本を見て、色々なところに応用できそうだなと感じた方も多いでしょう。

コーチングの仕事は本気で独学しスキルを磨けば、必ずしも資格を取らなくても独立できます。

より深くコーチングを独学するための本として2冊ピックアップしました。

それでは、さっそく解説していきますね。

コーチングを本気で独学する本①:『コーチング・バイブル(第4版)―人の潜在力を引き出す協働的コミュニケーション』

コーチング・バイブル(第4版)―人の潜在力を引き出す協働的コミュニケーション

引用元:Amazon

この本は、私(田中直子)が取得しているコーチング資格を発行するCTIの共同創業者やその他複数の著名人が執筆しています。

CTIは世界最大のコーチ養成組織といっても過言ではありません。

本書はそのコーチ育成に関する基本概念が網羅されていた英語の参考書が邦訳されたものです。

今まで紹介してきた本を読破したあと、コーチングを仕事にしようと考えるのであれば、必ず読んで内容を整理しておきましょう

また、この時点でコーチングの講座を受講して、座学での学習にこの本をプラスするのもいいでしょう。

この本は、コーチングでわからないことがあればすぐに頼れる体系的な参考書です。

さまざまなツールも掲載されており、エクセルに落とし込んだり、拡大コピーしたりしてそのまま利用できるので、コーチの強い味方です。

コーチングを本気で独学する本②:『コーチのための集客できる商品づくり術』

集客できる商品づくり術

最後に紹介する本は、コーチングを本気で独学し、「手に職をつけて独立したいな」と考えている方向けにおすすめしています。

こちらは私(田中直子)自身が書いた本です。

本書では、技術面ばかり強調されがちなコーチングをビジネスで展開していくためには、どうすればいいのかを解説しています。

その内容を以下でいくつか紹介していきますね。

内容1.あなただけのの強みを持った商品を作ればコーチングを差別化できる

同業者に真似できない、あなただけの強みを生かした商品を作ることで、他のコーチに埋もれずにコーチングのビジネスで生き残っていけます

本書の冒頭部分と第1章でお伝えしているのは以下の内容です。

  • コーチングは人口が減少してもなくならないビジネスであること
  • 参入する人が多く差別化が難しいビジネスでもあること
  • 集客ノウハウよりもまず商品があることが重要なこと

コーチングは、人の無限に湧き出る悩みに寄り添うため、人口が減少してもなくならないビジネスです。

そのため、コーチを目指す方がどんどんこの業界に参入してきています

そんな中で、認定資格の名前だけを出してコーチングするコーチはどうなるでしょうか?

答えは簡単で、他の同業者の方に埋もれてしまいます。

ですからまずは、あなただけにしか作れない商品を作ることの重要性をこの章では伝えています。

内容2.コーチングだけを商品にせず同業者が考えないことを率先すれば差別化できる

もし仮にあなたが今すぐコーチングを仕事にしようと考えると、真っ先に思いつくのがコーチングのみを商品にしようとすることでしょう。

もちろん、この考えも間違ってはいませんし、元々実績のある方でしたら圧倒的な成果を残せるかもしれません。

しかしコーチやコンサルタントといった業界は、報酬を頂いて仕事をしている経験が長いほど、サービスのレベルも上がっていくものです。

そのため、今からコーチングを始めようとすると、ほとんどの場合同業者に負けてしまいます。

ですが、先ほどお伝えしたあなただけの強みを活かして、コーチだけでなくコンサルタントとしての役割も持ち合わせると、同業者では開拓できなかったあなただけのお客様を見つけ出せます

その実際の例を次の項目でお伝えしますね。

コーチング業界で圧倒的な成果を収める商品の設計例

もしあなたが、商品設計するなら以下のポイントを考えてあなた独自の強みを出していきましょう。

  1. コーチングだけでなくコンサルティングも行う
  2. 人生経験を棚卸ししてあなただからこそできることを考える
  3. 成果を出すためのサポート方法をとことん考える

この方法を実践して成功された方に石原恵子さんがいらっしゃいます

先ほどの項目に照らし合わせて石原さんが行っているコーチングを分解してみると以下のようにまとめられます。

  1. ダイエットのコーチングに合わせてアドバイス(コンサルティング)も行う
  2. 元々栄養士の資格を持っていたことを活かした
  3. 毎日3回の食事を報告してもらい、都度アドバイスを送っている

他にも差別化されていますが、そちらは本書を手にとって確認してみてください。

このように、石原さんは見事に同業者の方がやらないであろうビジネスモデルを構築し活躍なさっています。

彼女のコーチングは50万円ほどしますが、お客様は行列を作っているそうです。

ですから、誰もやったことのない、あなただけの価値を提供すると一般的に高いといわれる値段でもお客様は求めてくれるということですね。

内容3.会社員だからこそできる起業のネタを知って成功する

ただの事務職だからという理由や、会社で言われた仕事しかやってこなかったから強みがないといわれる方も多いです。

これは私(田中直子)の起業当初もそうでした。

ですが、30年・40年と真剣に生きてきた方なら、何かしらの強みを持っていることの方が多いです。

たとえば、こちらのページで紹介している伊藤篤人さんのように、製薬会社での経験をもとにコーチングとコンサルティングをして報酬を受け取っていらっしゃる方もいます。

このように長い人生を一生懸命生きてきたら、あなたにしか届けられないオリジナルの知識や経験があるはずです。

その他にも、石原さんの例のようにオリジナルのコーチング商品を作って成功されている方も、本書では紹介しているので、ぜひ手にとって見てみてください。

独学でコーチングを学べる本を読むメリットとは

独学でコーチングを学べる本を読むメリットとは

ここまで4つの本を紹介する中で、コーチングは独学でも学べるところがたくさんあるとお伝えしてきました。

とはいえ、何かメリットがなければ人は動けないものです。

そこで私(田中直子)が考える、本を読んでコーチングを独学するメリットを3つお伝えします。

  1. 今からでもキャリアアップを目指せる
  2. セカンドキャリアを目指せる
  3. あなたのやりたいことを仕事にできる

それでは、この3点を深掘りしていきます。

メリット1.今からでもキャリアアップを目指せる

調べによると40代女性の年収平均値は300万円を下回る程度です。

令和元年平均賃金構造

引用元:令和元年賃金構造基本統計調査の概況

一生懸命働きながら子育てが一段落しても、会社でキャリアアップするのは難しいのが日本の現状といえるでしょう。

というのも女性の場合、一般的に子育てが終わる年代でもある45歳〜49歳と比べて、50歳代になっても賃金の伸びは4万円程度しかありません。

一方男性は、同じ年代でも30万円の伸びを「平均して」達成しているのは、現状の社会構造がそうなってしまっているからでしょう。

ですから、もしあなたが今まで一生懸命働いてきた仕事や、生きてきた人生を活かして専門性を身につけたいなら、コーチングを独学して技術を身につけることは、今からでもできるキャリアアップにつながります

メリット2.セカンドキャリアを目指せる

先ほどの平均賃金表を見て、「私はもっと稼げているから大丈夫」と考えている女性の方もいらっしゃるでしょう。

でも、あなたの中にはもしかすると、人の人生に寄り添って助けてあげたいという思いもあるかもしれません。

そんな方にも、コーチングはとてもおすすめな仕事です。

というのも、今まで本業で培ったハイレベルなスキルや経験を求めているお客様がいるからです。

しかも、コーチングは週末起業もできるので、本業のお休みを活かしてセカンドキャリア形成を自らの手で行えます。

メリット3.あなたのやりたいことを仕事にできる

先ほど挙げた4冊目でコーチング技術を伝えるのとは違う本を紹介したのには、理由があります。

コーチングはリーダー職やマネージャー職に求められているだけでなく、あらゆる人に必要とされる、ビジネスとしての側面も持っているからです。

もしあなたがコーチとして副業や独立を考えているなら、市場にはたくさんの人にその価値を提供できるビジネスチャンスが整っているので、挑戦してみてはどうでしょうか。

コーチングを独学できる本で未来を感じたら

コーチングを独学できる本で未来を感じたら

コーチングは独学でも十分に技術は身につきますし、そこから独立や副業で仕事にするのも可能です。

しかし、技術だけ学んでいても集客をしなければ契約にはつながりません

もちろん集客する前には、あなたの独自性を生かした売れる商品設計が重要な点はお伝えしましたね。

仮に私(田中直子)の著書を参考に売れる商品を作れても、そこからの集客はまた別です。

もし、本気でコーチングの集客を学びたいならこちらのメルマガがおすすめなので、ぜひ登録してみてください。

ここでは、私の失敗談も含めてリアルなコーチングの集客をお伝えしています。

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