コーチング資格は必要?独学やオンライン学習での効果的なスキル習得法

 

コーチングに興味を持ち学ぶ方法を考えたとき、多くの人は、「資格」の2文字が頭に浮かぶのではないでしょうか。

  • コーチング資格ってどうやって取るの?独学でも取れる?
  • 資格を取らないと、スキルを習得するのは難しい?
  • できるだけ少ない時間やお金でスキルを習得するにはどうすればいい?

限りある時間やお金を大切に使うためにも、できることなら自分の好きなタイミングで、安く、労力をかけずに学びたいですよね。

本記事では、コーチ歴13年の私、田中直子がコーチングの資格取得や学び方について解説します。

これからコーチングを学びたいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。

コーチング資格が必要な場合は独学でも取得できる?

現時点では、コーチング資格に国家資格は存在しません。

全てのコーチング資格が民間資格になりますので、資格を発行している団体や企業に認定してもらう必要があります。
その認定資格は、独学でも取れるものなのでしょうか?

資格がないとコーチとして活動できないわけではありませんので、そもそも資格が必要なのかそうでないかの判断も必要ですね。
また、「資格を取らなくてもスキルを身に付けられるのだろうか?」という疑問がわいてくるかもしれません。

それぞれの疑問にお答えしていきます。

コーチング資格は独学でも取れるものなのか

「コーチングを学びたいけれど、スクールへ入学するのは大変!独学で資格を取ることはできないの?」と考える人は多いでしょう。

しかし、結論からお伝えすると、コーチング資格を独学で取得することは難しいです。なぜなら、ほとんどの認定資格は、資格を発行する団体や企業が開催している講座に参加しなければ取得できないためです。

知識だけを学んで試験を受け、簡単に認定資格が取れるような講座も探せばありますが、そのような資格は信頼性に欠けるため、取得してもほとんど意味がないでしょう。

資格を取るのであれば、信頼できるコーチ養成機関でそれなりの時間と費用をかけて学ぶことをおすすめします。

以下の記事では、おすすめの養成機関やコーチング資格、取得費用などについて詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

コーチング資格の種類&かかる費用は?おすすめ5つの資格をまとめて紹介

コーチング資格がいるかいらないかの判断基準

コーチングは、医師や弁護士などのように資格が必須の仕事ではないため、プロであっても資格を持っていない人もいます。

では、資格がいるのかいらないのか、どのようにして判断すればよいのでしょうか?

それは、あなたが資格を取る目的によります。

資格を取った方がいい人と、取らなくてもいい人を大まかに分けてみましたので、自分はどちらに当てはまるのか、あなたの状況に合わせて考えてみてください。

◆資格を取った方がいい人

  • コーチングスキルを極めたい人
  • コーチングスキルがあるという証明が必要な人
  • 資格取得という目標がほしい人

◆資格を取らなくてもいい人

  • 仕事や育児、パートナーシップなど日常のコミュニケーションに役立てたい人
  • コーチングを起業ネタの候補として考えている程度の人
  • 仲間と一緒にコーチングを学ぶ環境が欲しいだけの人

参考になりましたか?

私の場合は、コーチ養成機関で米国CTI認定プロフェッショナル・コーチ(CPCC)の資格を取得しましたが、起業した時は資格を持っていませんでした。

そもそも、資格を取るための試験を受けるには「有料でのコーチング経験が100時間以上」という条があったため資格を取る前に副業や起業することは当たり前の状況だったのです。

有料でコーチングを提供し、経験を積んだからこそセッションの質は上がりましたし、クライアントの満足度も高まったため、資格を取って本当によかったと思っています。

しかし、だからといって簡単に「資格を取った方がいい」とおすすめすることはできません。

実績のあるコーチ養成機関で資格を取得するためには、数十万~100万円の費用がかかり、数か月から半年、あるいはもっと長い期間が必要になります。

更に、資格を取ってスキルが身についたとしても、プロコーチとして稼げる保証はどこにもなく、マーケティングやセールスなどのビジネススキルがなければ売上はゼロなのです。

あなたはコーチングを学ぶことで、どんな未来を得たいですか?

その未来を手に入れるために資格が必要なのであれば、資格取得にチャレンジするのもよいでしょう。

しかし、あくまでも資格を取ることを目的にするのではなく、取った後でどう活用するかにフォーカスしてください。

「コーチングに興味があるので学んでみたい」という程度の方は、いきなり資格取得を目指すのではなく、まずは手軽な方法でコーチングを学んでみてはいかがでしょうか。

コーチング資格を取らなくても十分なスキル習得は可能?

ここまで読んで「自分には資格は必要なさそうだ」と感じた人も多いかもしれません。

ただ、「そうはいっても、自己流で学んでもスキルが身につかないのでは?」と不安になる人もいるでしょう。

資格を取らずにコーチングスキルが習得できるのかというと、どの程度のレベルを望むのかにもよりますが、やり方次第で有効なスキルを身につけることは十分可能です。

何でもそうですがスキル習得のコツは「学びと実践を何度も繰り返すこと」。

どれほどよい知識を得ても、実践しなければ当然スキルが身に付くことはありません。

しかし、逆に独学であってもコーチングスキルの基本をしっかり学び、何度も実践して改善を繰り返せば、スキルを磨いていくことはできます。

次の章から、どのように知識を得て実践していけばよいのか、具体的な方法をご紹介していきますね。

コーチングを独学やオンラインで安く効果的に学ぶ方法7選

以下は、コーチ養成機関に通わずにできるだけ安い費用で効果的にコーチングの知識を得るための、7つの方法です。

    1. YouTube動画
    2. ブログやメルマガ
    3. 通信講座
    4. オンライン講座(リアルタイム)
    5. 体験セッションやワークショップ
    6. オンラインサロン

それぞれの学び方に、メリットとデメリットがありますので、自分に合った方法を選び、組み合わせて学んでみてください。

本で学ぶ

本で学ぶ大きなメリットは、やはり安い費用で自分の好きな時間に学べることです。

また、入門書から専門書まで種類が豊富なので、目的に合わせて選び、いつでも見返せるのも嬉しいですね。

ただ、本での学びは自由度が高い反面、モチベーションを保つことが難しく、疑問があっても質問することができないため、学び続けることが難しいというデメリットもあります。

通勤時間などの決まった時間に読む習慣を付けるなど、続けられるよう工夫することと、質問ができるような学び方と組み合わせることが効果的に学ぶコツです。

以下の記事では、コーチングの独学に役立つ、おすすめの本について紹介していますので、よろしければ、コーチングの独学本4選!【決定版】を参考にしてください。

YouTube動画で学ぶ

YouTube動画での学習は、無料で好きな時間に学べるうえ、映像とわかりやすい説明によって短時間でも理解しやすいとがメリットです。

プロのコーチングセッションの様子を見ることができたり、コーチングスキルを習得するポイントなども具体的に解説されているため、コーチングについて理解するにはとても有効でしょう。

ただし、つい必要のないものまで見てしまったり、無料で利用すると広告が出てくるので、気が散って集中できないというデメリットもあります。

隙間時間に視聴するなど、ダラダラ見てしまわないよう注意し、うまく活用できるとよいですね。

ブログやメルマガで学ぶ

コーチ養成機関やプロコーチが発信しているブログやメルマガは、情報が更新されていくため旬の情報を知ることができたり、新たな気付きを得られるという面で優れています。

集客などコーチングスキル以外のことも学べたり、有料級のメルマガ登録特典がもらえることもあるでしょう。

しかし、興味のない情報もたくさん送られてくることや、情報の質の高さにバラツキがあること、よほど印象的な内容でない限り記憶に残らないことなどを考えると、やみくもに登録して読んでも時間の無駄になってしまいます。

自分に合ったものを選び、目的を持って読むことや、気づきがあれば書き留めておくなどの工夫ができると効果的に学べるでしょう。

通信講座で学ぶ

好きな時間に学べることはもちろん、基礎から応用まで体系的に学べ、復習しやすいこと、また質問ができることが、通信講座で学ぶメリットです。

無料情報や本よりも費用はかかりますが、送られてきたテキストなどを学び、疑問があれば聞けばよいので安心感がありますね。

ただし、質問してもすぐに返事をもらえるとは限りませんし、課題がこなせず負担に感じたり、モチベーションが保てないなど、途中で続けられなくなってしまう人も多いのです。

決められた内容をコツコツ学び、課題を提出することが苦にならない人、わからないことを質問できる環境がほしい人には向いている学習法です。

オンライン講座(リアルタイム)で学ぶ

ここに挙げた7つの方法の中で、一番スクールに通うのと似た形式で学べるのがリアルタイムのオンライン講座です。

直接コミュニケーションできるので、知識を得るだけではなく実践トレーニングができることが大きなメリットです。

同じような目標を持った仲間と繋がることができるため、モチベーションも保ちやすくなります。

しかし、リアルタイムの講座は予定が合わないと参加できませんし、本や通信講座と比べるとどうしても費用が高くなることは、覚悟しなければなりません。

スクールに通うよりは費用を抑えることができ、行き帰りの時間も節約することができるため、しっかりと講義を受けて学びたい人、コミュニティの中で仲間と一緒に学び、実践する場もほしいという人にはおすすめです。

体験セッションやワークショップに参加する

実際にコーチングを体験することができ、無料または安価で気軽に参加できるのが、体験セッションやワークショップの魅力です。

「実際にコーチングを受けてみる」あるいは「知らない相手に提供する練習をしてみる」という体験は貴重ですので、機会があれば参加してみるのもよいでしょう。

ただし、ほとんどの体験セッションやワークショップは、主催者の商品やサービスを紹介したり販売するために開催されているため、そのことを理解した上で参加することが必要です。

タイミングがよければ、公的なイベントや大学の公開講座など、セールス色が強くないものも存在しますので、探してみるといいかもしれません。

オンラインサロンに入会する

オンラインサロンは、本来なら遠い存在の著名人やプロと、近い距離で学んだり交流したりできるのがメリットです。

内容も費用も様々ですが、それぞれのサロンに特徴がありますので、スキルアップしたいのか交流したいのかなどの目的を明確にして選ぶことが大切です。

ただし、クローズドなコミュニティなだけに、自分が望んでいる環境なのかどうかは入ってみないとわかりません。

尊敬するコーチが決まっていて、その人がオンラインサロンを開いている場合や、コーチングに興味のある仲間と繋がりたい人は試してみてもよいでしょう。

コーチングを学んだらすぐ実践してスキルアップしよう

コーチングはコミュニケーション技術であるという特性上、知識を学ぶだけの学習では不十分です。

学んだら忘れないうちに実践し、繰り返してスキルアップを目指しましょう。

実践の機会は、日常生活の中にたくさんありますので、ぜひ身近な人を対象にやってみてください。

セルフコーチングする

セルフコーチングとは、自分自身をコーチングすることです。

自らがコーチとなって自分自身の感情を敏感にキャッチし、自己対話を重ね、目標達成に向かう行動を選択できるよう導いてみましょう。

セルフコーチングでは、クライアント側とコーチ側の両方の視点を体感することができ、学んだスキルをすぐに実践できるという点では、とても良い実践法と言えます。

最初は上手くいかないかもしれませんが、相手は自分なので、失敗したところで誰にも迷惑はかけません。

何度もやっていくうちに効果を感じられるようになれば、自分のコーチングは有効だという自信もついてくるはずです。

子供にコーチングする

お子さんがいらっしゃる人は、育児にコーチングを取り入れてみるのもよいでしょう。

難しく考えずに「話を聴く」「承認する」「質問する」というコーチングスキルの基本を意識して会話するだけでも、お子さんの自己肯定感や自分で考える力を育む効果があります。

ただし、質問しすぎるとお子さんは嫌気がさしてしまう可能性が高いです。

「わからない」としか答えてくれない、話を聞いてくれない、ということもよくあるパターンです。

まずは、話をじっくり聴くことと承認することを中心に実践して、お子さんに変化があるかどうか観察してみるといいですね。

部下にコーチングする

本来、コーチとクライアントは対等な関係でなければうまくいきませんので、もともと上下関係にある上司と部下の間にコーチングを取り入れることは、非常に難易度が高いです。

しかし、仕事で成果を出してもらうために部下をコーチングするのではなく、お互いがよりよい関係を築いて力を発揮するためにコーチングを意識して対話を重ねることは、それほど難しいことではありません。

上司としてではなく、素の自分で相手を尊重しながら話してみると意外に相手も素直に応じてくれるかもしれません。

信頼関係が築けていなければ、そもそもコーチングは機能しませんので、まずはほんの少しでもよい関係を築くことを目標に学んだことを実践してみてはいかがでしょうか。

有料でコーチングを提供する

自分や家族、仕事での実践に慣れてきたら、ぜひ有料でのコーチングにもチャレンジしてみてください。

経験も資格もないのに、有料でコーチングを提供するのは非常に勇気がいることだと思いますが、たとえ数百円であっても「お金をもらって提供する」という意識が大きなスキルアップにつながります。

無料だとクライアント側もあまり価値を感じられず、コーチングが機能しにくくなってしまうことも事実なのです。

どうしてもお金をもらうことに抵抗があるのであれば、最初はカフェでお茶を奢ってもらうなど、お金に代わるものでもよいでしょう。

プロコーチとして活動するには

コーチングスキルを高めることは、プロコーチとしてとても大切なことですが、

いくら素晴らしいスキルがあっても「商品作り」「マーケティング」「セールス」の力がなければプロとしてビジネスを成り立たせることはできません。

本気でプロとして成功したいのであれば、コーチングスキルだけではなく、ビジネススキルも磨いてください。

汎用的な内容ではなく、コーチングビジネスに特化した内容を学ぶことが、成功への近道です。

もし、あなたがプロコーチとして成功するために必要なことを学びたいのなら、私(田中直子)が発信しているこちらのメルマガへの登録をおすすめします。

どうすればコーチングビジネスで成功できるのか、私の具体的な失敗談も含め、リアルな情報をお伝えしています。

まとめ:コーチング資格の有無にこだわるより、まずは一歩踏み出すこと

コーチング資格やコーチングスキルの習得方法についてお伝えしましたが、いかがでしたか?

資格取得は学ぶために有効な手段ではありますが、まずは資格にこだわらず、小さなチャレンジから始めてみてはいかがでしょうか。

コーチングという非常にパワフルなコミュニケーション技術で、あなたが更に充実した人生を送れることを願っています。

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