独立を目指すなら必ず知っておくべき、仕事の種類と生まれるリスク

 

大企業でさえも倒産や買収の可能性がある今の時代、
会社員として働くよりも
独立して生きていく事を選ぶ方が増えております。

ですが、独立する際に自分に合わない業界や仕事の種類を選んでしまうと、
頑張っても収益が上がらなかったり、場合によっては
倒産というリスクを負ったりする可能性があります。

だからこそ、独立をする前に
改めて自分が参入する業界や仕事について理解しておくことが大切です。

そこで今回は、業界や仕事の種類別に特徴やリスクをご紹介します。

独立を目指すならまずは自身の棚卸から!あなたは何屋さんですか?

独立を目指す際、まず初めに考えるべきことは
どのような業界に参入するのかという事ですが、
その前に
自分はどのようなスキルや人脈を持っていて、何を得意とし
何を苦手としているのかを
振り返ってみましょ

独立するという事は、世の中に対して自分はこういったスキルや商品を
提供しますよと宣言するという事です。

ですから、自分が世の中に対して提供できるものは何があるのか、
また、それを世の中に広めていく際に何が障害になりそうなのかを
知っておくことで、よりスムーズに独立できます。

「己を知りうる者は賢者なり」という言葉もあります。

まずは自分を知ることが、よりよい独立の第一歩と言えるのです。

在庫は持つ?持たない?利益とリスクに直結する在庫ビジネスと無在庫ビジネス

次に考えておきたいのが、在庫を持つのか持たないのかという事です。
独立をするという事はリスクを背負うという事ですが、
その中でも分かりやすくリスクとなり得るのが在庫です。

あなた自身がどのようなスキルを持っているかにもよりますが、
やはり最初はリスクを抑えたいもの。

ですから、よほどの理由がないかぎり
できるだけ在庫を持たないビジネスを選ぶようにすると
よいでしょう。

ですが、在庫を持つことにもメリットはあります。
それは、目に見えるものがあるために利用者がイメージしやすい事、
また、すぐに提供できるために顧客満足度を高めやすい事です。

更に自分で商品を生み出す事ができれば
仕入れのリスクは小さくなりますし、また独自の商品ですので、
新たな価値を市場に提供することにもつながります。
また、リスクがある分、他の人たちが参入しにくいビジネスモデルでも
ありますから、独自性を生み出すことができれば
安定的に売り上げを出せる可能性は高まります。

大切なことは
自分が持っているスキルを理解し、そしてリスクとリターンを踏まえた
うえで判断をしていく、
ということです。

個人向け?法人向け?顧客は誰かを決めることが起業の種類を選ぶ第一歩

もう一つ独立を考える際に検討しておきたいのが、
誰をお客さんとするのかという事です。

世の中の仕事は、個人向け法人向けに分かれます。
もちろん両方を兼ねた仕事も存在しますが、
基本的には個人向けなのか法人向けなのかで、
商材の細かい仕様やマーケティング手法が大きく異なるものです。

双方を追いかけようとするとどちらも中途半端になりやすいですから、
始めは、どちらかに決めた方が効率的です。

また、一般的に法人向けの仕事は契約までの壁が大きくなる代わりに
一度契約してしまえば大きな対価を得られるか、
もしくは継続的に収益を上げやすいのが特徴です。

逆に個人向けは、契約までの壁が小さくなる代わりに対価は少なめで、
リピーターとしてつなぎとめておくための取り組みが必要になる
ことが多くなります。

これはどちらがよいかというものではありませんので、
自分がもつ知識やスキルはどちらに特化したものなのか、
もしくは、どちらの方が参入しやすいのかを
踏まえて判断していく
とよいでしょう。

それではここからは、法人向けと個人向けの仕事に分けて
それぞれの特徴やリスクをご紹介してまいります。

法人を顧客に選ぶ場合にオススメしたい仕事の種類とそのリスクとは?

法人を顧客とする場合、システムエンジニアやデザイナーといった
IT系の仕事がまず浮かびます。
これらの仕事はスキルが勝負の世界ですから
他の人よりも優れたスキルを持っていたり、
あまり保有者がいないスキルを持っていたりするのであれば、
会社員よりもはるかに高い収入を得ることも夢ではありません。

また、最近は在宅でできる仕事も増えてきておりますから
自分のスケジュールで仕事を進めることが可能です。

ですが、注意も必要です。
商品を売るにしてもスキルを提供するにしても
基本的には同業者が数多くいますし、あなたと同等、
もしくはそれ以上にスキルを持っている人も存在します。

ですから、場合によっては安く買いたたかれ
自分が得る対価が少なくなってしまうという事が起こってしまいます。

それを避けるために意識したいのが、需要と供給のバランスです。
経済は求める側と提供する側のバランスで成り立っており、
求める側に対して提供する側が多ければ価格は下がってしまいますし、
逆の場合は価格が上がります。

ですから、
自分が持っているスキルを求めている企業はどの程度あるのか、
また、自分と同等以上のスキルを提供している同業者は
どの程度いるのかを知っておくと、
独立後にこんなはずじゃなかったというリスクを避ける事ができます。

個人を顧客に選ぶ場合にオススメしたい仕事の種類とそのリスクとは?

個人を顧客にした仕事の種類は非常に多岐にわたりますし、
アイディア次第で無限に広がるものです。

ですから全てを挙げる事ができませんが
ここで意識したいのは市場ニーズです。

これも需要と供給のバランスに通じるものがあるのですが、
個人の場合はより需要を意識すると良いでしょう。

済大国となった日本には、あらゆるモノが溢れかえっておりますから、
基本的には提供過多と呼べる状況にあるのです。

また、国内外問わず大企業と呼ばれる会社が
市場の大半を占めておりますから、

個人がそこに割って入るのは非常に困難と言えます。

そこで意識をしたいのが、俗にニッチ市場と呼ばれる一部の人だけが
価値を感じる市場を狙う
という事です。
企業が狙わないような小さい市場を狙い、そして収益を生むのです。

数年前に話題になったランチェスター戦略という戦略がありますが、
この著書の中でも、まずは勝てる市場で勝ちなさいと謳っています。

リアル店舗なのであれば、周囲にニーズは存在しているのか、
そして同業者はどの程度いるのかを調べる必要がありますし、
インターネットを活用するのであれば検索キーワードを入力した時に
上位にはどのような企業やサイトが表示されるのかを
事前に調べておきましょう。

独立するという事は、サービスを立ち上げた瞬間に始まるのではありません。
どのような業界や仕事を選ぶのかを考えるところから、始まっているのです。

独立を目指すのであれば理解しておきたいマーケティング知識

これまで、独立するにあたっての仕事の種類と考えておくことを
ご紹介してまいりましたが、
どの仕事を選ぶにしても身に着けていただきたい知識があります。

それは、マーケティングです。

マーケティングとは、どのように考え、そして実行すれば、
物やサービスは売れるのかという事を
体系的に捉えた戦略・活動の事を
指します。

実は初めに挙げた、独立する前に考えていただきたい事の中には
このマーケティングに関する要素が
含まれています。

自分の棚卸をする事はSWOT分析の一部ですし、
誰がお客さんなのかを考えることは
マーケティング用語でターゲティングといいます。

ビジネスの成功は確率論の側面を持ちます。
店舗であれば、入店したうちの何人が購入するか、
そして購入者のうちの何人がリピートしてくれるのかを
考える必要があります。

また法人向けの場合でも、100社のうち何社が自分の商品やスキルを
契約してくれるかを考えて、
営業活動を行う必要があります。
そして、その確率を高めるのに一役買うのがマーケティングである
という事です。

独立するという事は素晴らしい事ですが、
それと同じ分だけリスクが伴いま
す。

のリスクをできるだけ抑えられるように
マーケティングも学んでいくことが必須となるでしょう。

まとめ

日本はまだ独立を志す人が少ないと言われますが、
海外に目を向ければ独立志向の人はいたるところにいます。

また、最近は日本も独立することに対して寛容になりつつありますから、
強い気持ちさえあればいつでも始めることができます。

だからこそ今回紹介したことをふまえながら、
世の中にはどのような仕事があって自分には何が合っているのか、
また業界の特徴は何かをしっかりと理解したうえで
準備を進めていきましょう。

 

  • いつか起業したい。
  • でも、いきなり会社を辞めるのは怖い。

安定収入があるうちに、少しずつ起業の準備をしておきましょう。

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