成功体験がないのはおかしいこと?少しのコツで成功体験を積む方法
「いままで成功体験がないのは、過ごした時間を無駄にしているの?」
「成功体験がないことに危機感を感じているからなんとかしたい。」
このようなお悩みを抱えている方も多いでしょう。
人から認められる分野で成功を収めて成功体験を積める方は、あなたが思っている以上に少ないもので、自慢できる成功体験を持っていないのはおかしいことではありません。
というのも、すごいと思われる成功体験は人との競争に勝ち抜いた先にあるものだからです。
しかし、このような成功体験はなくても、自分に自信が持てる経験がないのは少し考えものです。
何をするにしても自信が持てないとなると、何となく今まで通りの生活を送ってしまう可能性もあるでしょう。
ただ、もしたった5つのステップで成功体験を自ら作れるとなったら、その積み重ねの先には周りの人が羨む成功体験があるかもしれません。
当記事では、成功体験がない状態をある状態に変える方法を解説していきます。
目次
成功体験がない状態とは
成功体験がない状態とは、次に進む勇気がなくなることと同じ意味です。
「どうせ何をしてもできない…」と考えていたら、行動を起こす元気さえなくなってしまいます。
もっと簡単に成功体験がない状態をイメージするには、苦手科目の勉強を思い出してみるといいでしょう。
- どんなに「頑張ってもどうせ」点数はあがらないだろうし…
- 提出物を「頑張ったところで」テストは赤点だろうし…
こんな風に考えてしまうこともあったと思います。
でも、努力して定期テストで80点くらい取ったらどうでしょうか?
- やればできるかもしれない
- 提出物を頑張ったらテストの点数があがるかもしれない
このように考え方の違いが出てくるはずです。
ただ、大学生や社会人になっても一回も成功体験がなければ「頑張ったところでどうせ自分にはできない」といった思考に陥り行動できないこともあるでしょう。
逆に一回でも成功体験があれば、苦手科目の例のように視点が180度変わるはずです。
成功体験がないことが人生に関わる理由
先ほど成功体験がない状態について解説しましたが、より深堀りして「成功体験がないこと」が人生に深く関わってしまう理由を3つ紹介します。
- チャレンジができず人生が豊かにならない
- 成功体験がないことがコンプレックスになる
- 行動に移す原動力がどんどんなくなる
それぞれ解説します。
理由1.チャレンジができず人生が豊かにならない
成功体験がないことが人生に関わる理由の一つ目は、チャレンジができず人生が豊かにならないことです。
成功体験は行動力のベースであり、行動力がなければ出会いもありませんし、新しい自分を発見することもできません。
とても簡単な例でいうと、旅行のように自らが動いて何か新しいものを手に入れようとするのが、「チャレンジ」です。
結局のところ、旅行ひとつとっても「何かしようと思うチャレンジ精神」がなければ、旅行代金を支払ってツアーに参加することもめんどくさいと思うようになるでしょう。
理由2.成功体験がないことがコンプレックスになる
また成功体験がないと、自分に自信が持てずにコンプレックスになります。
キラキラ輝いて生きている人は、いつでも自信にあふれていませんか?
学校でいえば部活動で活躍している方、会社でいえば営業成績が1位の方など、何かしらの成功体験がある方は、どんなときでも自信に満ちあふれているものです。
このように自信にあふれた方と自信のない自分を比べてしまいコンプレックスになる方は多いでしょう。
理由3.行動に移す原動力がどんどんなくなる
先ほどまで紹介してきた理由に加えて、成功体験がない状態のまま年齢を重ねると、行動に移す原動力もどんどんなくなっていきます。
というのも、そもそもチャレンジ精神が培えていないことに加えて、加齢とともに体力も減少していくからです。
40代後半や50代になると、会社から帰ってきただけで疲れてしまう方が多いでしょう。
そうなると行動に移すやる気も体力もなくなり、余計に成功体験を手に入れる機会が遠のきます。
成功体験が「ない」から「ある」に変える方法
ここまで成功体験がないと人生にどんな影響が起きるのかをお伝えしましたが、続いては成功体験が「ない」状態を「ある」状態に変える方法をお伝えします。
具体的な方法は次のとおりです。
- 成功体験を積みたい分野を決める
- 対象分野における成功とは?を棚卸しする
- 成功するための方法を学ぶ
- 行動目標と数値目標を決める
- 計画と行動を必ずチェックする
それぞれ詳しく確認していきましょう。
ステップ1.成功体験を積みたい分野を決める
成功体験がある状態にする方法の一つ目は、成功体験を積みたい分野を決めることです。
成功体験を積むためには、最初は失敗してもいいので行動量が大切です。
ですが、三日坊主で終わらせず行動量を確保するにはモチベーションがなければいけません。
たとえば、英語の勉強をしたくないのに英単語を毎日100単語覚えようとしても到底無理ですよね。
もしあなたが成功体験を積むことだけを意識するのなら、モチベーションを保ちやすい、本当にやりたいことに絞って簡単な目標から達成していきましょう。
ステップ2.対象分野における成功とは?を棚卸しする
成功体験を積みたい分野が見つかったら、その分野における成功とは何かを棚卸ししましょう。
たとえば、TOEICのテストで自己最高得点を取りたいと考える社会人の方なら、前回のテストよりもいい点数を取れば成功です。
テストといった明確なものさしがあれば簡単ですが、ない分野の場合には1ヶ月後どうなっていたいかを考えるといいでしょう。
そうすると次に解説する成功体験を積むための方法として、何をしないといけないかが明確になるはずです。
ステップ3.成功するための方法を学ぶ
続いてのステップは、選んだ分野で成功する方法を学ぶことです。
闇雲に動いても満足度があがるだけで、成功体験は積めません。
たとえば、TOEICのテストで前よりいい点数を取るためには、英単語の覚え方自体を学んだり、英文法を理解したりするといった方法が考えられるでしょう。
これらの方法は独学で学んでいくのも大事ですが、最初のうちは書籍や先生(指導する人)に教えてもらうほうが効率的です。
このように成功するための正しい方法を学ぶことで、あなた自身が何をしなければならないかを確認できます。
ステップ4.行動目標と数値目標を決める
成功するための正しい方法がわかったら行動目標と数値目標を決めていきましょう。
たとえば、TOEICを念頭において行動目標と数値目標という風にわけると次のようになります。
- 行動目標:毎日英単語を覚える
- 数値目標:覚える英単語数は20個
このように、〇〇をするといったものが行動目標、そして達成すべき基準が数値目標となります。
TOEICのテストでいい点数を取ることだけを考えて勉強したところで、何をすればいいかが決まっていないと毎日学習を進めることができません。
ですから、行動目標と数値目標を学習を進める前に確認しておき、現実的な計画を立てることをおすすめします。
ステップ5.計画と行動を必ずチェックする
最後に成功体験のための行動が確実に毎日行われているか、計画と行動を必ずチェックしましょう。
チェックの方法は至ってシンプルで、できていたら日付に◯、できていなかったら×を付けるだけです。
就寝前に確認し、抜けもれなくチェックを行いましょう。
もし仮に計画から遅れている場合には、休日を使ってキャッチアップすることを意識すれば成功体験を積むまで、あともう少しです。
成功体験が「ない」から「ある」へ変えるには人の力も必要
先ほども解説しましたが、成功体験がある状態になるためには正しいやり方を知っておく必要があります。
というのも、正しいやり方を知っている場合と、間違った方法をしていた場合には成功体験を得るまでの早さに雲泥の差が出てしまうからです。
もちろん正しい方法を教えてもらうためには、コーチングを受けたり、専門家に行動目標や数値目標を作ってもらったりする必要があるでしょう。
このように成功体験は自分自身だけで作りあげるものではなく、人の力も必要になる場合があると覚えておいてください。
成功体験がないと思っている方の心理状態
ここまで成功体験を積むための方法をお伝えしてきましたが、次の心理状態になっている方は要注意です。
- 失敗を極度に恐れている
- 学習性無気力に陥っている可能性がある
- 周りの成功者と比べてしまい焦っている
詳しく解説します。
失敗を極度に恐れている
多くの方が失敗を極度に恐れていることに注意しましょう。
この考えはもしかすると、失敗が許されない受験や仕事をしてきた・している方々に多い傾向かもしれません。
しかし成功体験を積みたい分野が一度きりしかチャレンジできないものでない限り、失敗したところで何度も挑戦できる点を忘れてはいけません。
たとえば、先ほどから例にあげているTOEICのテストだと、一年の間に何度もスコアを伸ばす受験のチャンスがあります。
余程のことがない限り、人生で一度しかチャレンジできないものはありません。
一度失敗したからといって終わりではなく、失敗を力にして次につなげるのが大切です。
学習性無気力に陥っている可能性がある
とはいえ、何度も失敗を繰り返してしまっていると学習性無気力に陥っている可能性もあるでしょう。
学習性無気力とは次も失敗することがほぼ確定しているときに、脳が全ての行動が無駄だと考えてしまう状態を指します。
このような状況は、高すぎる目標を抱え到底実現が不可能な場合に起こります。
仮に「何をしても無駄だ」と体が動かないときには、目標をより低い数値にするか、成功体験を積もうとする分野自体を一旦変更してしまうのも手です。
周りの成功者と比べてしまい焦っている
学習性無気力に陥るような無理な目標設定をしてしまうのは、周りの成功者と自分自身を比べ焦ってしまっている可能性があります。
冒頭部分でもお伝えしましたが、何かしらの分野で成功を収めている人は自信にあふれていて、その人たちと比べると「自分なんてダメだな…」と思ってしまうかもしれません。
その焦りやコンプレックスがすぐに成果を出したいという気持ちにつながりがちです。
しかし、一般に成功者と呼ばれる方でも基本的に何度も失敗しているものなんです。
もちろん一部例外はありますが、成功者の誰もが簡単に成功体験を積めているわけではないという点を押さえておくべきでしょう。
今輝いている方たちは、あくまで過去の積み重ねが今に活きているだけです。
成功体験が「ない」から「ある」に変わった事例
ここまで成功体験がない状態に関するさまざまなことを紹介してきましたが、私(田中直子)の知り合いで成功体験が「ない」から「ある」に変わった事例を紹介します。
その知り合い(Aさん)は、「どうしても自分と価値観があわない方に対して辛く当たってしまう」という問題を抱えていました。
Aさんはある分野を教える仕事をしていたので、叱ることは良くても感情に任せて怒ることは何としても避けなければいけません。
その点を弱点として上司に相談し、上司からコーチングを受け、毎日担当する生徒のいいところをエクセルにまとめて提出していたそうです。
その結果、「自分と価値観があわないというのは思い込みだったんだ」と気づき、生徒が抱えている悩みに真摯に向き合えるようになりました。
成功体験が「ない」から「ある」に変わったらやるべきこと
その後独立したAさんは、今まで苦手だった「価値観があわない人とも一緒に仕事をすること」に対しても自信を持って前向きに取り組めるようになっています。
今は独立していますが、企業で働いていた当初に「苦手な方を理解する」成功体験がなければ、いまだに仲間を頼らず一人で働いていたでしょうと語っていました。
Aさんのようにある成功体験を積み、他の物事に対しても自信を持てるようになることは、あなたが求めているものではないでしょうか?
もちろんAさんの事例はTOEICでいい点数を取るといった成功体験よりも高度ですが、このような成功体験を積むノウハウは自分の役にも立ちますし、その成功体験をもとに苦しんでいる方に対してノウハウを提供することもできます。
こういった成功体験をもとにコーチとして活躍する方もいらっしゃるので、まずは簡単な成功体験を積むところからスタートしてみましょう。
その他にも成功体験を棚卸ししてビジネスへつなげている方の事例をメルマガで紹介しているので、興味のある方は次の記事を読んでみてください。