コーチングスキルとは?5つの基本と活用例・スキルアップ方法を解説
コーチングは、目標達成や自己実現、円滑な人間関係の構築などに有効だと言われています。
しかし、実際にコーチングスキルとはどのようなもので、どんなふうに活用できるのか、よくわからないという人も多いのではないでしょうか。
この記事では、コーチングスキルの基本や活用例、スキルアップの方法をわかりやすく解説します。
目次
コーチングスキルとは
コーチングでは、コーチがクライアントの目標達成や自己実現を対話を重ねることによってサポートします。
しかし、コーチングスキル=対話スキルか、というと、そうではありません。
いくらコーチの対話スキルが高くても、クライアントとの信頼関係が築けていなければコーチングは機能しませんし、非言語のコミュニケーションも非常に大切です。
よって、コーチングスキルとは「クライアントの主体的な行動を促す」ためにコーチが使うコミュニケーションスキル全般を指します。
コーチングの意味と定義
コーチングの「コーチ」という言葉は、もともとは「馬車」からきています。
「馬車で大切な人をその人が望む場所へ送り届ける」という意味から始まり、そこから派生して、今では教育、ビジネス、スポーツなど幅広い分野で人材開発の手法として活用されるようになりました。
コーチングに明確な定義はなく、コーチング資格を発行している団体などがそれぞれに定義しています。例を挙げてみましょう。
以下は、コーチ養成機関であるCTIジャパンが示しているコーチングの定義です。
コーチングとは、話し手(以下、クライアント)自身に焦点を当てて関わるコミュニケーションであり、その目的はクライアントの気づきから生まれる意識と行動の変化を促すことです。
(CTIジャパン公式サイトより引用)
以下は、コーチ・エィが示しているコーチングの定義です。
コーチ・エィでは、コーチングを「目標達成に必要な知識、スキル、ツールが何であるかを棚卸しし、それをテーラーメイド(個別対応)で備えさせるプロセスである」と定義しています。
つまり、コーチングとは「自発的行動を促進するコミュニケーション」です。
(コーチ・エィ公式サイトより引用)
それぞれ言葉は違っても、コーチングはクライアントの自主性を尊重するコミュニケーションであることがわかります。
コーチは「先導」ではなく「伴走」しながら「クライアントが望む場所へと送り届ける」存在なのです。
コーチングスキルを活用するメリット
マネジメントや教育などに有効だと言われているコーチングですが、実際にコーチングスキルを活用するとどんなメリットがあるのでしょうか?
ここでは主な3つのメリットについて解説します。
①強みや可能性が見出せる
自分ひとりだと、どうしても思い込みにとらわれ視野が狭くなりがちです。
しかし、コーチングを活用すると、コーチとの対話によって、クライアントが気付いていない強みや可能性が引き出され、視野が広がり、幅広い考え方ができるようになります。
②自主性が育ち、自分で問題解決できるようになる
コーチは答えを教えないため、クライアントは自分で答えを考えなければなりません。
それまでは教えられた通りにしか動けなかったような人でも、自分なりに答えを出して行動することを繰り返すうちに、自主性が育っていきます。
問題が起こっても、自分で様々な解決方法を考えることができるため、想定外のようなことにも対応できるようになります。
③成長が促され、未来を切り開いていける
コーチングでは、コーチがクライアントの自主性を尊重しながら何度も振り返りと改善を繰り返し、目標達成まで伴走します。
このプロセスでクライアントの成長が促され、自分で答えを導き出して主体的に行動できるようになります。
クライアントの行動が変わることによって、人間関係が円滑になる、生産性が上がるなどの、よい結果につながり自信がつくという好循環が生まれ、自ら未来を切り開いていけるようになります。
基本的な5つのコーチングスキル
コーチングにはたくさんのスキルがありますが、基本的なスキルを身に付けると、あとは応用でほとんどの場面に対応できます。
ここでは、よく使う基本スキルを5つご紹介します。
承認する
コーチングにおいて、承認は「相手の存在や変化、成長に気付きその事実を認めること」です。
承認スキルは、クライアントとの信頼関係を築く土台となるため、コーチングスキルの中でも頻繁に使われるスキルです。
承認されることによって、クライアントは「自分は受け入れられている」と感じ、安心して本音を話すことができますし、自己肯定感が高まることで新たな挑戦もしやすくなります。
また、目標に向かって行動しているとき、本人は遠くの目標を見て「自分はまだまだだ」と思いがちですが、コーチがクライアントの小さな変化や成長にも気付いて伝えてあげることで「前に進んでいるのだ」と実感でき行動を継続しやすくなるのです。
以下の記事には、承認スキルのより詳しい説明や具体例が豊富に書かれていますので、興味のある人はぜひ読んでみてください。
【関連記事】コーチングの承認スキルでやる気アップ!具体例と5つのポイント
傾聴する
傾聴という言葉は、一般的に「耳を傾けること」と捉えられますが、コーチングの傾聴は、それとは、やや異なります。
クライアントの言葉だけではなく、表情や声のトーン、言葉の裏にある感情など、相手が発すること全てに意識を集中して聴くこと、つまり、「聴くこと」を超えて「相手を理解すること」が傾聴なのです。
クライアントを理解するためには、まず心を開いて話してもらうことが必要ですので、そのための複数の傾聴スキルがあります。
- うなずいたり相づちを打つ
- 共感する
- 相手のペースに合わせる
- オウム返し(相手の言葉を繰り返す)
- 話を要約して確認する
- 沈黙をおそれない
これらの傾聴スキルが対話の中で自然に使えると、クライアントは「この人は真剣に話を聴いてくれている」と感じ、本音で話しやすくなります。
しかし、コーチがスキルに意識を向けていると、クライアントに集中できず本末転倒になってしまうため、注意が必要です。
スキルも大切ですが「相手を理解する」ためには、心からクライアントに関心を持つことが何より大切といえるでしょう。
質問する
コーチングでの「質問」は、クライアントの「内なる答え」を引き出し、行動につなげることを目指しています。
コーチからの質問によって、クライアントは考えることに向き合い、頭の中を整理し自分の中にある答えを導き出そうとします。
この過程でクライアントの成長が促されるとともに、以下のようなコーチングの効果が得られます。
- 視野が広がる
- 目標や課題が明確になる
- 課題の解決方法が見つかる
その結果、
- やる気・行動力・継続力など目標達成へ向かうエネルギーがアップする
このように「質問スキル」は、基本スキルの中でも最もコーチとしての力量が試される非常にパワフルなスキルです。
しかし、質問は、承認と傾聴で築いたクライアントとの信頼関係の上に成り立っており単体では効力を発揮できません。
また、質問の仕方によっては詰問のようになり、クライアント意欲を削いでしまうこともあるため注意が必要です。
以下の記事を読むと、コーチングでよく使われる質問の例や質問の仕方・注意点などがわかりますので、質問スキルについて理解を深めたい方は、ぜひ読んでみてください。
【関連記事】コーチングで効果的な質問とは?よく使う質問例10個を紹介します
フィードバックする
コーチングでのフィードバックは、仕事で行われるような「評価や改善のための指摘」ではなく「コーチがクライアントの話や様子から感じたことを伝え、気付きを促すこと」です。
感じたことを伝えるとはいっても、もちろん何でもよいわけではなく、クライアントの成長のためになる内容であることが必要です。
例えばクライアント自身が気付いていない強みや目標達成の足かせとなっている思い込みなどです。
「本人が気付いていないようなこと」を伝えるには、傾聴がしっかりできていることが大前提となります。
クライアントにとって耳の痛いことをフィードバックするときは「こんなことを伝えてもよいのだろうか」と言葉にするのをためらうこともあるかもしれませんが、クライアントの成長のために必要なことであれば、伝える勇気を持ってください。
ただし、関係性が薄い状態でコーチが耳の痛いフィードバックをしてもクライアントに受け入れてはもらえないため、日頃から信頼関係を築いておくことが非常に重要になります。
また、伝え方にも注意が必要です。
フィードバックは「コーチが感じたこと」を伝えるため、クライアントが押し付けだと感じないよう、お互いを尊重する伝え方が望ましいです。
- 「私は〇〇だと感じましたが、あなたはどう思いますか?」などアイ(I)メッセージで伝え、クライアントがどのように受け止めているか確認し、考えてもらうようにする。
- フィードバックする前に、「私が感じたことをお伝えしてもいいですか?」と前置きしておく。
上の2点を意識してフィードバックすると、クライアントをむやみに傷つけることなくフィードバックすることができるでしょう。
フィードバックスキルは難しい面もありますが、クライアントの成長に不可欠なスキルですので信頼関係を深めながらぜひうまく活用していきましょう。
リクエストする
「コーチは指示や要望をしないもの」と思い込んでいる人も多いのですが基本スキルの5つの中にはリクエストするというスキルがあります。
これは、クライアントが自分で考えて決めた行動目標に対して、背中を押し、継続しやすくするためのものです。
例えば「副業を始めるために明日から残業はしない」という行動目標をクライアント自身が決めたのに、なかなか実行できないという場合、コーチは「副業を始めるために明日から残業はしないでください」とハッキリ伝えます。
自分ではなかなかできなくても、コーチからリクエストされることで迷いが消え「よし、やるぞ」と決心がつくものなのです。
もちろん強要は厳禁なので、クライアントがリクエストを拒む場合は、振り出しに戻り行動目標を再設定しましょう。
コーチがクライアントが本当に望んでいることを把握し、無限の可能性を心から信じてリクエストすれば、クライアントは「信頼されている」「自分にはできる」と勇気づけられ、一歩前に踏み出せるはずです。
【対象者別】コーチングスキルの例文
コーチングの5つの基本スキルについて、ご理解いただけたでしょうか?
この章では、日常の場面でどのようにコーチングスキルを使えばよいのか、仕事内容別で具体例をご紹介します。
看護師のコーチングスキル活用例
<看護師と肥満で糖尿病患者のAさんとのやりとり>
看護師「先月より体重が増えて血糖コントロールも悪化していますね…。このままだと、脳梗塞などを引き起こしかねませんよ。この前お伝えした食事療法や運動療法は継続できていますか?」
Aさん「毎日散歩するようにしてるけど、最近は天気が悪くて。食事だって、好きな洋菓子は控えて食べ過ぎに気を付けてるのになぁ。この歳になって食べる楽しみも制限されるなんてツラいね。」
看護師「今は散歩できる元気があるのだからいいほうですよ。ご家族にも協力してもらって、寝たきりにならないように食事療法と運動療法をしっかりしましょうね!」
Aさん「わかってるんだけど、やる気が出ないなぁ……。」
看護師「先月より体重が増えて血糖コントロールも悪化していますね…。この前お伝えした食事療法や運動療法は継続できていますか?」
Aさん「毎日散歩するようにしてるけど、最近は天気が悪くて。食事だって、好きな洋菓子は控えて食べ過ぎに気を付けてるのになぁ。この歳になって食べる楽しみも制限されるなんてツラいね。」
看護師「そうですよね……。私も父親が糖尿病で、お茶碗半分のご飯で我慢しているのを見てきたのでAさんのお気持ちがわかります。でも、このまま血糖コントロールが悪化していくと、脳梗塞などを引き起こしかねないので心配です。
Aさんは、例えば3年後はどんな生活をしていたいですか?」
Aさん「そうだなぁ、もうすぐ孫が結婚するんだよね、3年後にはひ孫がいるかもしれない。ちょっと遠いんだけど、会いに行けたらいいなぁ。」
看護師「素敵!実現できたらいいですね!いつかひ孫ができたら、会いに行けるように元気でいなきゃ。そのためにはどんなことができそうですか?」
Aさん「そうだね、雨の日も家の中でできる運動を教えてもらえるかい?脳梗塞の予防に、食事の塩分ももう少し控えてみるよ。」
OK例では、以下のようなコーチングスキルが使われています。
- 傾聴してAさんの気持ちに共感する
- Aさんのことを心配していることをアイ(I)メッセージで伝える
- 質問して理想の未来を描いてもらう
- 「今必要なことは何か?」を自分の口から言ってもらう
人は「やらなければ」と思っていても、やりたくないことはなかなかできないものですが、コーチングを活用した対話にすることで、Aさんの意識を変えることができた例です。
管理職のコーチングスキル活用例
<課長とチームリーダーBさんのやりとり>
課長「Bさん、ちょっといいかな?最近ミスが多いようだけど、何かあったの?」
Bさん「最近タスクが多すぎて……こ なすことに精一杯なので、仕事が雑になってしまうんです。」
課長「他の職員でもできることは君がやらなくてもいいんじゃないの?これ以上ミスが増えると会社の信用を落としかねないから困るんだ。」
Bさん「すみません……ベテラン職員が辞めて新人が入ってきたので、チームメンバーは新人のフォローで手いっぱいで、任せられないんです。」
課長「なるほど、新人が育つまでは仕方ない面もあるね。小さなことには目をつぶっておくから、くれぐれも大きなミスにつながらないように気を付けてくれよ。」
Bさん「……はい、気を付けます。(助けてくれないのかよ!)」
課長「Bさん、10分だけ時間とれますか?最近私が感じていることを伝えたいのですが。」
Bさん「はい、大丈夫ですが、なんでしょうか?」
課長「いつもチームをまとめてくれて、とても感謝してる。チームのみんなからも、君がリーダーでよかったと聞いているよ。ただ、最近君のミスが目立つのが少し気になってね。何かあったのかと心配してるんだ。考えすぎかな?」
Bさん「ご心配かけてすみません。最近タスクが多すぎて……こなすことに精一杯なので、仕事が雑になってしまうんです。」
課長「仕事を抱えすぎているんだね。チームメンバーに一部を任すことはできそうにない?」
Bさん「ベテラン職員が辞めて新人が入ってきたので、チームメンバーは新人のフォローで手いっぱいで、任せられないんです。」
課長「なるほど、新人が育つまでは仕方ない面もあるね。でも君が倒れてしまわないように何とかしないとね。どうすればいいか、何かよい案はある?」
Bさん「そうですね……。そういえば、別の課がやったほうが適していると思える仕事がいくつかあります。ただ、これまでずっとうちでやってきたことを今さら引き受けてくれるかどうか。」
課長「そうか、僕が交渉してみるよ。他にも何かできることがあったらいつでも声をかけて。」
Bさん「ありがとうございます!!助かります!」
OK例では、以下のようなコーチングスキルが使われています。
- フィードバックの前の前置きをして心構えをしてもらう
- Bさんを承認し感謝の気持ちを伝える
- ミスの多さについては注意せず「心配している」とアイ(I)メッセージで伝える
- 質問し、課題に対してどうすればいいのかを考えさせる
- 味方であることを伝え寄り添う
これは一見すると目標達成とは関係のないやりとりですが、リーダーのパフォーマンスが下がっている状態は会社にとってマイナスであるため、「会社の成長」という大きな枠で捉えた場合、目標達成に向かうやりとりであるといえます。
教師のコーチングスキル活用例
<小学校の先生と児童Cくんのやりとり>
(CくんがDくんを突き飛ばして膝にケガをさせたと聞いて駆けつける)
先生「どうして、こんなことをしたの?」
Cくん「だってDくんが先に嫌なこと言ってきたから……(シュンとしている)」
先生「それは悲しかったね。でも突き飛ばすのはダメだよ!バカにした人も悪いけど、ケガをさせるような危ないことをする人はもっと悪いからね。」
Cくん「わかってるよ。だけど、Dくんだってさ……。」
先生「悪かったと思ってないの?」
Cくん「そりゃぁ、思ってるけど……。(泣く)」
先生「泣くぐらいなら今度からはしないようにしようね。Dくんに謝ろう!」
先生(CくんがDくんを突き飛ばして膝にケガをさせたと聞いて駆けつける)
「どうしてこんなことをしたの?」
Cくん「だってDくんが先に嫌なこと言ってきたから!」
先生「そう、どんなこと言われたのか教えてくれる?言いたくなかったら言わなくていいよ。」
Cくん「『おまえは油臭いから寄るな』って。家が揚げ物屋だから……。それに……」
(言い分をある程度聴く)
先生「そっかぁ、どうしようもないこと言われてすごくつらかったね。でもどんな理由でも、ケガをさせるのはよくないよ。Cくんは自分がやったことをどう思う?」
Cくん「うん……ちょっとやりすぎた。」
先生「ちょっとやりすぎたと思ってるんだね。じゃぁ、どうすればいいのかな?」
Cくん「Dくんに謝るよ……。」
先生「じゃぁ一緒に行こうか。これからこうならないようにするには、どうすればいいんだろうね?Dくんも一緒に考えてみようか。」
Cくん「うん、そうする。」
NG例は、先生が「それは悲しかったね」と一旦共感しているものの、Cくんの気持ちを理解しようという態度はなく、責めてしまっています。
また、Cくんは悪かったと思ってシュンとしているところを先生に叱られて、余計に悲しくなり、悲しいままで終わってしまっていますね。
一方OK例は、以下のようにコーチングスキルを活用しながらよりよい関係作りの工夫をしています。
- Cくんの気持ちを尊重し、傾聴したうえで注意する
- 質問でCくんの反省する気持ちを引き出す
- 質問でCくんが何をすればいいのか、本人に考えてもらう
- Cくんだけに問題があるわけではないのでDくんも交えて今後の対策を考える
コーチングスキルを活用することで、Cくんの先生への信頼度が高まり、Dくんとのコミュニケーションのあり方も改善されるのです。
コーチングスキルを高めるには?
コーチングスキルを高めるには、質の高い知識を学び、実践と改善を繰り返すことです。
学び方も実践の仕方も多くの選択肢がありますが、ここでは身に付けたいスキルのレベルを3つに分けて、スキルアップの方法をご紹介します。
コーチング資格を取得してスキルアップする
コーチングスキルを高めるための確実な方法として、資格取得があります。
しっかりしたカリキュラムで体系的な知識や実践が学べ、コーチとしての信用度も上がるなどのメリットを考えると、資格取得は魅力的ですね。
しかし、資格を取ることはメリットが多い半面、費用や時間の面で大きなデメリットもあります。
プロコーチとして独立を目指している人や、資格がどうしても欲しい人以外は、必ずしも資格を取る必要はないでしょう。
以下は資格取得を検討している人におすすめの記事です。資格が必要な人といらない人の違いもわかるため、よろしければ読んでみてください。
【関連記事】コーチング資格の種類&かかる費用は?おすすめ5つの資格をまとめて紹介
コーチングスキルを研修で学ぶ
資格取得は必要ないけれど、コーチングのプロからしっかり学びたいという人は、研修に参加してスキルアップを目指すのもよいでしょう。
研修は、主に会社や組織で使う実用的な知識やスキルの習得を目的としていますので、仕事でコーチングを活用したい人向けの内容となっています。
仕事でリーダー職や人材育成をしている人は、社員研修の一環としてコーチングの研修を受けたことがあるかもしれませんね。
コーチング研修は企業向けのものがほとんどですので、可能であれば個人で申し込むより会社に希望を伝えて、参加申し込みをしてもらうのがスムーズですが、難しい場合はコーチングの「研修」ではなく個人向けの「講座」を探すとよいでしょう。
より実用的な学びを得るには、職種や目的に特化した研修や講座がおすすめです。
<参考>
・看護師向けのコーチング講座や研修
・管理職・リーダーのためのコーチング(オンライン)
・育児のためのコーチング講座
コーチングスキルを本やオンラインで学ぶ
あまり費用をかけずに好きな時間に学べるという点で、オンライン学習や本での独学は非常におすすめです。
人間関係や育児にコーチングを役立てたい人、コーチングの副業を検討しているが自分に合うかどうかわからない人など、「ちょっと学んでみたい」場合はまず小さく試すことから始めましょう。
学習するもしないも自分次第のため、継続できるかどうかが鍵となります。
しかし、知識を得ながら日常の中で実践することを習慣化できれば、スキルアップは十分可能です。
以下の記事では、コーチングを手軽に学ぶ方法をわかりやすくまとめて紹介していますので、ぜひ読んでみてください。
【関連記事】コーチング資格は必要?独学やオンライン学習での効果的なスキル習得法
まとめ: コーチングスキルは質の高いマネジメントや人材育成に役立つ
コーチングの基本スキルや活用例、スキルアップ方法をご紹介しましたがいかがでしたか?
コーチングの5つの基本スキルを磨けば、マネジメントや人材育成の能力は格段に高まるはずです。
コーチングを活用することによって、あなたの人生がより豊かになりますように。
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