仕事が辛い、心が折れる、やりがいが持てない・・その原因&対処法まとめ
「仕事が辛い」
「ミスばかりして職場にいたたまれない」
「やりがいを感じない」
「もう心が折れそう」
そんなときは、胸にまるで何か詰まっているような重苦しさ、辛さがありますよね。
なんとか職場で1日を乗り切っても、部屋に戻った瞬間に涙があふれでたり、ベッドに倒れふしてしまったり、そんな辛い状況に追い込まれてしまった人もいるかもしれません。
でも「辛い」という感情も大事なセンサーです。
それは、何かに向き合えというサインかもしれませんし、逆に、避難しろというサインかもれません。
その「辛さ」は、あなたに何を知らせているのでしょうか?
この記事では、仕事が辛いときの原因、そして対処法をお伝えします。
目次
仕事が辛いとは?
一口に仕事が辛いと言っても人によって辛さの度合いや理由もさまざまです。
まず、あなたにとって今の仕事の「何」がそんなに辛くて、ストレスなのでしょうか?
「会社に行きたくない」
「もうあの仕事をやりたくない」
「あの人と会いたくない」
「通勤が嫌、それだけでも疲れる」
「同僚の悪口、陰口が辛い」
「モチベーションが上がらない」
「いつも終電まで残業、死にそう」
「仕事のプレッシャーが辛い」 「部下に舐められてしまう」
「理由もなにももう全てがいや……泣く」
など、挙げればきりがないくらいです。
好きな仕事だったはずなのにいつのまにか疲れてしまった自分に驚いている人もいるでしょう。
でも「悩み」というもの全般にいえますが、理由を整理してみると光が差してきます。
まずは次の項で、今の仕事が辛い理由を見つけてみましょう。
なぜ、仕事が辛いのか?
ここでは、仕事が辛い理由について、よくある5つのパターンをご紹介します。
あなたに当てはまるのは、どのパターンでしょうか。
なぜ、仕事が辛いのか?
原因1: 仕事ができない・分からない事だらけ(経験不足、新人、コミュニケーションの問題)
仕事が辛い理由のなかでも、一番、普遍的なのは「仕事ができない」「分からない事だらけ」というケースです。
本人にとってはもっとも深刻で自分を責めてしまう理由です。
特に新人のとき「仕事が全然できない」と評価されると初めてのショックであるため傷つきます。
「泣きたい」「死にたい」とすら思ってしまうこともあると思います。
社会人経験を積んで心が鍛えられても「仕事ができない」とレッテルを貼られ自分でもそう思うのは辛いもの。
上司や同僚、若い後輩にすらバカにされてしまいます。
この屈辱感はやるせないものがあります。
ただ、仕事ができない理由にも実はいくつかのパターンがあります。
あなたはどのパターンに当てはまるでしょうか?
・本当にその仕事に適性がない
・単純に経験不足、つまり成長途上
・仕事への適性はあるがコミュニケーションの問題など・・・
一度、胸に手を当てて考えてみましょう。
自分が変わるべきなのか、仕事を変えるべきか、会社を変えるべきなのか、その理由ごとに対策方法が変わるからです。
原因2: 人間関係 (セクハラ、モラハラなど)
仕事の人間係……この悩みは本当にヘビィです。
どの世界でもと言っては大げさですが、転職の理由で一番多いのは昔も今の必ずといっていいほど「人間関係」です。
セクハラ、モラハラ、パワハラ。
仕事をするといろいろなハラスメントを受けることがあります。
特に大人しく言い返さない人、悪口をあまり言わない人、その職場で少数派に属している人などが、意地悪されやすい傾向は残念ながらあります。
また、パワハラ、モラハラは社風とも関係しています。
抑圧的な社風の会社では誰か1人をターゲットにして陰口・悪口を言ってまとまるような土壌が培われてしまっているのです。
仕事が辛い理由が人間関係にある場合は、それは、たまたま相手の性格あるいはお互いの相性によるのか、会社自体の風土が関係しているかを見極める必要があります。
個人の問題なら、自分の異動や配置転換にもっていくなど対策方法はあります。
しかし、原因が社風そのものにある場合は、解決はほぼ不可能なので見切りは早いほうが良いでしょう。
近年の研究によると、人間は長時間一緒に過ごす人に似てくるそうです。
また、近くにいる人間が望むような人物になってしまう傾向があることも
分かっています。
自分を否定する人たちからは「逃げる」で正解なのです。
原因3: 労働条件 (ブラック企業)
人を心身ともに潰してしまうブラック企業。
実は意外と大手企業や、一見ブラックに見えない企業がそうであるケースがあります。
この仕事は好きなはずなのに、なぜか最近は仕事が辛い……というような場合は、ブラック企業に勤めている可能性がないかもチェックしてみましょう。
ブラック企業は大きく2 種類に分けられます。
1. 従業員に対して過剰な責任・長時間労働を強いる会社
2. 顧客に対して「モラル」を欠き悪どいビジネス手法をとる会社
1.については、人の体力はさまざまですが、目安として月45時間以上の残業時間が続くようであれば労働者は疲労が蓄積されていきます。
また、月80時間の時間外労働は過労死ラインとされています。
ハードワークが常態化しているなら大手企業であってもブラック企業だと言えるのです。
2は、例えば、老人相手に高額商品を売り込む、相手が損をするような欠陥マンションなどを売ってしまうようなモラルのない企業です。
このような企業は、最近のニュースを見ればわかるようにいつか発覚して問題になります。
一般常識から考えて「酷いな」「ずるい」「お客様が可哀そう」などと感じる仕事を担当すると辛いものです。
でも、そう感じるのは、あなたの良識であり育ちの良さでもあります。
「甘い」と言われても気にせずホワイト企業への転職計画をスタートしましょう。
原因4: 自分に向いていない (適性・適職)
仕事が辛いとき、私たちは「この仕事は向いてない」「適性がない」とよく言います。
もちろん、最初にその仕事を選んだときは適性がありそうだと思ったはずです。
これも非常に多い悩みで、世の中の転職マーケットがこれだけ大きいのは、いかに仕事と人がミスマッチしやすいかを示しています。
そもそも求人情報自体が、良い部分のみにフォーカスするのでミスマッチが起こりやすいのです。
また、働く側が仕事をイメージでだけとらえているケースもあります。
華やかに見えた仕事が細かい作業の連続であったり、頭脳労働に見えた仕事が体力がなければ始まらない面があったりなど、こればっかりは働いてみて理解できることも多いのです。
ただ、一度働くとかなり自分の仕事の適性はつかめてきます。
だから、もう1回就活のときのように自己分析をしてみましょう。
幸いなことに、今どきは大手の転職サイトはどこもかなりの精度の高い無料適性テストを提供しています。
いくつか受けるとそれぞれの分析がクロスして「ああ、自分ってこうなんだ」という発見と納得があることでしょう。
すると「だったらこうしよう」という道筋が見えるはずです。
原因5: 仕事の「目的・意義」が見つからない
どうせ仕事をするなら、仕事に意義を感じることがベストですよね。
でも、女性の場合は、ライフイベントに人生が左右されることが多いため仕事に全エネルギーを投下できない期間が出てきます。
子育てや介護などがその例です。
真面目な人ほど、周りに迷惑をかけてはいけないという発想から会社を辞めてしまい近所でパートを探したりします。
あるいは、時短勤務など負荷があまりない働き方を選択する人もいます。
でも、真剣に仕事に打ち込んできた人にとっては仕事の意義や目的が見えない単なるワークは辛いもの。
また、時短勤務でも依然より効率的に働いて高い成果を上げたのに、そのポジションではどうしても評価が低いなど、いろいろなジレンマが出てきます。
このいわゆる「マミートラック」と言われる働き方も悩みが多いのです。
子育てにかかる期間は結構長いもの。
仕事にしっかりとした目的・意義を求めるなら、やはり次の職場を探すなど対策を考える必要があるでしょう。
原因が分かったら、どう乗り越えるか?
あなたが仕事を辛いと思っている原因はどれかにあてはまったでしょうか?
あるいは自分のなかで何が一番辛いことかが見えてきたでしょうか?
次は、原因ごとにそれをどう乗り越えればいいかをご紹介します。
相談する (上司、先輩、同僚など)
それができたら苦労しないと思われる方もいるかもしれません。
でも「相談」とは、正攻法な問題解決方法です。
そして、意外とみなさんできません。
人間関係が構築できていなかったり、こう思われたらどうしようなどと考えすぎたりして、仕事が辛いなんて社内の人には言えないのです。
でも、自分が仕事の辛さを訴えなければ、おそらく周りはあまり気がつきません。
誰もそこまで他人の辛さに注意を払っていないものです。
まず、上司に相談することを考えましょう。
なぜなら、部下の相談に応じるのは上司の仕事の一部だからです。
昨今は目標管理制度やOKRなどで上司と1:1でミーティングする機会のある会社も多いと思います。
意外に、部下からの相談を喜ぶ上司は少なくありません。
上司は上司で、部下から尊敬されていない、頼りにならないと思われているなどの悩みを持っているものです。
相手も人間。
人に認められたいという気持ちや良好な人間関係を築きたい気持ちは皆あります。
先輩社員や同僚もそうです。
思い切って社内で相談してみる勇気を持ちましょう。
会社内で解決できる問題
仕事が辛い理由のなかには、社内で解決できる問題も少なくありません。
そもそも企業では人と仕事とのミスマッチ、人間関係のトラブルというのは一定の確率でいつも起きています。
人事部門もそのことをよく理解しています。
上司と合わない、仕事が合わないという悩みを上手に伝えることができれば
人事異動で新しい部署に異動できるかもしれません。
社内転職ですね。
あるいは相手のほうが異動となるかもしれません。
もし過剰な業務量があるので仕事が辛いと訴えたら、人員を増やしてくれる
可能性もあります。
でもあなたが何も言わない限り、仕事が辛いと感じているなんて周りは思いもしないでしょう。
現場の問題は外から見たらブラックボックスでわからないからです。
パワハラする人だってターゲット以外にはいい人格だったりします。
問題を「ないこと・なかったこと」にされないためにも「辛い」と伝える勇気を出してみましょう。
会社内で解決できない問題
とはいえ、仕事が辛い原因のなかには会社内で解決できない問題も多々あります。
そもそも会社自体がブラック企業なら、社内で相談したことで立場が悪くなりかねません。
その場合は、公的機関の無料サービスを活用することができます。
日本ではいろいろな公的機関やNPOが、解雇や雇止め、不当な配置転換、過剰労働、賃金の引下げ、いじめ、パワハラなどの相談に無料で応じています。
また、民間企業のサービスにも役立つものがあります。
・厚生労働省・総合労働相談コーナー
厚生労働省では、ブラック企業の問題、労働者のメンタルヘルスの増加などの対策に力を入れています。
いろいろな法整備も行っていますし全国の拠点に無料の相談コーナーを設けています。
・全労連
労働相談ホットライン 組合系の相談窓口ですが、組合員以外でも利用可能です。
フリーダイヤルの電話相談、メール相談ができます。
もちろん相談は無料です。
・弁護士
「弁護士ドットコム」という、弁護士に無料で相談できるサイトがあります。
すでに260万件をこえる実績があり、これまでの相談例を参考にすることもできます。
また、「法テラス」という法務省管轄の団体では一定の条件を満たせば弁護士に30分間無料相談することができます。
・NPO
ブラック企業問題に取り組むNPOや、ワーキングプアを支援しているNPOなどが存在します。
もちろん相談は無料。
Twitterなどで情報を積極的に発信しているNPOもあるので、まずは情報をチェックしてみましょう。
・民間サービス
カウンセリング、コーチング、電話占い、ほかいろいろあります。
無料トライアルがあるところも多いので一度試してみる価値はあります。
特に日本の占い師さんは、実質かなり優れたカウンセラー。
経営者、政治家でも頼る人は沢山いますのであなどれません。
解決策を考え実行する
仕事が辛い理由を整理整頓し、周りに相談して意見のフィードバックをもらったら、次は解決策の実行です。
自分の甘え? 原因・理由が自分にあれば「改善」する
まず、いろいろ考えた結果、仕事が辛い理由が自分の「甘え」にあったと思った方は、その点を改善していきましょう。
例えば、仕事ができないと言われる人はちょっとした行動の癖を持っており、その小さいことで誤解されがちです。
以下の項目に、自分が当てはまるのであれば、それを改善してみましょう。
ちょっとずつ新しい習慣をつけて古い習慣を上書きしてください。
例えば・・・【仕事ができないと思われる人の癖】
1.挨拶ができない、ぶっきらぼう
【改善方法】
これは簡単です。
しっかり挨拶しようと心がけるだけで改善できます。
見た目は変わらないかもしれませんが心情は伝わります。
挨拶は敵意がないサインであり無用なトラブルをさける世界共通の武器。
あれこれ考えずに身に着けてください。
特にお礼が大事です。
2.苦手なことを先延ばしする(書類の提出期限などがいつもギリギリ)
苦手なことに取り掛かるのが面倒でぎりぎりのタイミングで着手して仕上げる。
結果、遅れる、ミスが多い。
反感を買う。
内容自体は簡単なことなのに
先延ばしで評価を下げてしまうパターンです。
【改善方法】
苦手な仕事は分解してタスク分け→1日最低1つ以上タスクを完了。
気が向けばそのまま進んでも可。
※ポイントは1日1ケ必ず片付けること
〇タスク分け例:経費精算報告書の提出がいつも遅れる◯
Task1:報告書のフォーマットを用意する
Task2:レシートを全部一つのファイルに入れる
Task3:レシートを分類する
Task4:報告書に数字を記入する
Task5:計算に間違いがないかチェックする
Task6:提出する
大体、仕事を先延ばしする人はプレッシャーに弱く、放置して問題を大きくしがちです。
つまり、着手までに時間がかかっています。
プレッシャーを減らすためにタスク分けして一つ一つの仕事を簡単にします。
そして、早めに着手する習慣をつけると仕事のクオリティは自然に上がります。
もちろん、これはあくまで一例。
自分が改善したい点にフォーカスしてください。
中・長期の「自分の目標」を立てる
仕事が辛い原因に、自分のキャリアプランがいつの間にか現実と乖離していたというケースもあります。
その場合は改めて、中・長期の「自分の目標」を立てることが効果的です。
まず、脳には“何かを決断するだけでモチベーションが上がる”とういう便利な機能があるといわれています。
極論すると「ダイエットして綺麗になろう」「英語力を上げよう」など今の仕事に関係ないことでもメンタルは上向きます。
もちろんベストなのは仕事の中・長期目標を立てることです。
来年は転職する、33歳までに独立する、5年後はパラレルワーカーで月収100万円を目指す、あるいは今年は会社で表彰されるでもOK。
カレンダーを見つめながら、内心ひそかに憧れていることを書込み、中・長期の目標を立てていきましょう。
自分が本心から望んでいる目標は、前に進む原動力になります。
具体的に行動する
目標を立てたら、次は具体的に行動してみましょう。
元気がある人はアクティブに、疲れきって動けない人はネット上で何か登録するだけでもいいでしょう。
とにかく小さい一歩を踏み出すことです。
最初の一歩を踏み出せば「あれ、意外と簡単」という気持ちなります。
そして、踏み出すと反応があります。
そこにまた反応するというかたちでスムーズに進んでいきます。
もちろん、合わないものは途中ストップすれば良いのです。
【小さい1歩の例として】
・いつもより少し丁寧に挨拶してみる。
・ブラック企業支援NPOのメルマガを登録してみる。
・相談できる人をリストアップしてみる。
・パワハラについて弁護士系サイトで相談してみる。
・転職サイトに登録する。
・クラウドソーシングに登録する。
・憧れの人の起業セミナーに参加してみる。
・就寝前に明日の目標を3つ決めてみる。
解決できそうな手段・方法を全て試してみる
世の中のあらゆる問題には解決できること・できないことがあります。
仕事が辛いという悩みも、もちろんそうです。
でも一つ解決するだけでもかなり楽になります。
抱えている理由ごとに、どの対策が合うかは異なりますが“できそうな手段” は全て試してみましょう。
【手段の例として】
・社内で相談する(上司、先輩、同僚、人事、保健師)
・社外のプロに相談する(公共機関、NPO、民間カウンセリング、ほか)
・新しい道に踏み出す準備をスタート(転職、副業、独立)
・自分のスキルを上げる努力(会社のeラーニング講座、社会人大学、ほか)
情報収集する
情報収集も大切です。
今の時代はいろいろな情報収集方法があります。
転職サイトの無料適性診断を受けてみて、自分の市場価値、自分に必要なスキルを知るのも良いでしょう。
仕事ができるようになるために、カリスマYouTuberの番組を見るのも楽しく且つ為になります。
意外と効果的なのが他人から質問受けること。
会社のリクルーターに登録して学生からの質問を受けてみると自分が仕事についてどのような価値観を持っているか、会社をどう思っているかを発見することができることがあります。
【具体的な行動例として】
・自己啓発に関する書籍を読む
・YouTubeで仕事のノウハウものを視聴する
・転職サイトで市場価値テストを受けてみる
・起業セミナーに参加する
・会社のリクルーターに登録する
フィードバックをもらう
具体的な行動などに踏み出せた人は、周りからのフィードバックをもらってみましょう。
一度相談した上司や先輩、同僚にタイミングを見て
「先日はありがとうございました。おかげで気持ちの整理ができました」
「先日アドバイスいただいて〇〇な点を伸ばそうと頑張っています」
と、お礼とともに報告すれば相手からもコメントが帰ってくるはずです。
「最近頑張っているよね」
「誰々さんが誉めていた」
などという嬉しいフィードバックが帰ってくるかもしれません。
今後のキャリアについてより具体的にフィードバックが欲しいなら「今この方向に動いています。ご意見いただけないでしょうか」と質問してみてください。
人間関係の悩みを相談した相手なら、それからあなたを気にかけていて「たしかにAさんはあなたに発言がキツイよね」とあなたの立場を理解してくれている可能性もあります。
家族や友人からもフィードバックをもらいましょう。
特に親は子供のころからのあなたを知っている一番の理解者です。
仕事のことはわかなくても
「最近いきいきしていると思った」
「何か無理しているように感じた」
など率直な感想が期待できます。
あなたが一歩踏み出す前と後では何がどう変わったのか?
良い方向に変わっているのか?
第三者からのフィードバックもきっと仕事の辛さから抜け出すヒントになるはずです。
副業や「違う」ことをやってみる
今までと違うことをやってみるのもおすすめです。
最近は越境学習がブーム。
思い切って社会人大学院に通ってみたり、ビジネススクール、少しゆるめなら朝活などのコミュニティに参加してみたりすると、いろいろな年代の人たちがそれぞれ違う目的で勉強している姿を見て刺激を受けることでしょう。
あるいは、副業を始めてみると、経験のある仕事であっても取引先ごとにノウハウ、コミュニケーションの取り方、使うITツールなども異なり、発見があるはずです。
自然に新しいスキルも身に着きます。
無料でシェアオフィスを解放しているクラウドソーシング会社もあるので、そこで仕事をすればフリーランス、副業ワーカーとの出会いも広がります。
仕事以外でもいいのです。
スポーツ、音楽、ダンス、料理、とにかくこれまで未経験なことを始めてみましょう。
新たな経験、新たな出会いはあなたの視野を広げ、自分の新しい面を知るきっかけになります。
それが、今の仕事が辛い状態から脱却するチャンスにつながることもあるはずです。
それでも、仕事が辛い・・・どうすれば?
仕事が辛い原因もわかり対処法もわかったけれど、それでも仕事が辛い。
何かを始めるどころか情報収集する気力すらない。
とにかく理由もなく辛い……そういう場合はどうすればいいでしょうか?
休む
答えは“休む”です。
休みましょう。
それは休めという身体からのサインです。
キャパシティをはるかに超えた量の仕事を長期間こなしていると、ほとんどの人は心身が疲弊します。
そのまま続けたらメンタルの不調はもちろん、心疾患など深刻な病気になるケースすらあります。
パワハラ、モラハラだって毎日2、3回嫌がらせされていたら一年で数百回ストレスを受けているので当人はすごいダメージです。
傍目にはわかりにくいだけです。
幸いなことに、近年の企業は社員のメンタルヘルスに理解があるので休業から復帰まで手厚くサポートしてくれる可能性があります。
一旦、休業して、毎日ゆっくり睡眠をとって、しばらくノルマ、納期、人間関係というものを手放してみて初めて視界が広がることがあります。
人生設計を見つめ直してみる
女性の場合ですが、多くは結婚や出産などのライフイベントで人生が大きく左右されます。
独身時代と違って、結婚すると100%仕事にエネルギーは注げません。
なんだかんだいって家事もまだまだ女性が大半を担当しています。
保育園探し、送り迎え、育児、夫はあまり手伝ってくれない……心も体もクタクタになっているワーキングママも少なくないでしょう。
ワークライフバランスを主体的に考えていかないと、振り回されて自分の幸せが後回しになってしまうリスクがあります。
人生のこの時期は、家庭重視や育児中心、この時期はインプット・学びに充てる、この時期は独立して自分の経験を活かしてみる、などライフイベントを組み込んだ人生設計を描きなおしてみることも大切です。
例えば、今は仕事と家庭のバランスを3:7、育児が落ち着いたら5:5、子供が成人したら仕事と遊び6:5にするなど数字でバランスをイメージするとわかりやすいでしょう。
計画を立てていくとお金の問題も浮上します。
そうすると働き方を見直す必要も出てきます。
もし、今の仕事のままでは資金不足になるとわかれば転職、副業、起業も真剣に検討するようになるでしょう。
退職する
仕事が辛いときの切り札は「退職」です。
どうしても仕事が辛くて、かつ原因がその会社にあるのなら辞めることが一番の解決策です。
日本に会社は何十万社とあります。
退職とはその1社から去るだけの話に過ぎません。
もし、家族と一緒に暮らしていて生活に余裕があるのなら退職して英気を養ってから次の道を決める手もあります。
もう社内の人間関係が辛くてこりごりというのなら、在宅ワークを検討してもいいでしょう。
一度休んで、次はどのようなスタイルで働くかを考えてみてください。
日本で働くことすら辛く嫌なら、思い切って「海外移住」という選択もありで一旦留学してみる方法もあります。
最近はインターンシップ留学、ゼロ円留学、ワーキングホリデーなどお金をかけずに海外留学することも可能です。
ただし、退職してお金が出ていくだけの状態になると今度は別なストレスがたまりますので退職後の資金計画だけはきちんと考えておきましょう。
転職する
仕事が辛いことを解決する数ある手段なかで「転職」は、やはり成功率の高い方法だと言えるでしょう。
もし会社のグレードが上がれば収入が上がるかもしれません。
周囲の人が変わることで、辛い人間関係が一旦リセットできます。
自分自身も新人に戻ることで、意欲、謙虚さ、フレッシュ感が戻ってきます。
なかなか人間は、自分のやる気だけでは「一から頑張ろう」「自分を変えよう」と思っても、そうそうできないものです。
一番手っ取り早いのはやはり職場環境を変えることだと言えます。
もちろん、ブラック企業に入社したらアウトです。
また仕事で辛い思いをすることにならないように転職エージェントなどのプロの力も借りながら、変な企業は避けるようにしましょう。
転職活動は、会社に在籍しているときほど有利です。
今の仕事が辛いのは重々わかりますが、できるだけ会社に勤めながら転職活動を進めていきましょう。
「この辛い仕事とも、もう少しでバイバイ」と言い聞かせれば、多少は気持ちに余裕も出てくるでしょう。
自分で「仕事」を作り「稼ぐ」
仕事が辛いときの解決策で最も難易度が高く、しかし、多くが憧れるのは起業や副業など自分で「仕事」を作り「稼ぐ」ことだと思います。
最近はクラウドファンディングといって、アイデアさえ優れていればSNS上で資金を集めることができる時代になっています。
資金がなくても「これで社会に貢献したい」という熱い思いがある人はチャレンジしてもいいかもしれません。
しかし、一般的にはビジネスはスタートしてから資金繰りが安定するまで長期間かかります。
起業の成功率が1/10 しかないと言われるのは仕事がうまくいかないというより途中で生活資金がつきてしまうケースが多いからでもあります。
安定収入のある会社員時代にスタートして、足場を固めるのがベターです。
クラウドソーシングなら、とりあえず小さい案件を一つこなして、まず実績をつくります。
2、3個良いレビューがつくと好循環のサイクルに入ります。
良い案件を月に1回ペースでも受けて、少しずつ収入と信用をアップさせていきましょう。
「10,000時間の法則」という有名な法則があります。
どんな人でも10,000時間を1つのことに費やすと一流と言われるレベルに到達するという内容です。
実は10,000時間もいならくて数千時間でも結構なレベルになると言われています。
ということは新しい分野であっても、これから1日3時間、数年間頑張ればひとかどのレベルまで成長できるということなのです。
未来に向けて今から少しずつ、自分の可能性を広げていきましょう。
まとめ
仕事が辛いときは「しんどい」「辞めたい」などという言葉を無意識につぶやいてしまいがちです。
また、「今だけとりあえず乗り切ろう」と短期的な思考になりやすいと言えます。
あれこれ、考えられないんですね。
でも、世の中は、同じような思いをした先輩たちが残した処方箋に満ちあふれています。
それを参考に、どうにか今の”仕事が辛いという泥沼”から一歩踏み出してみましょう。
人生は長期戦。
そのなかで「休む」「逃げる」「頑張る」の、どの道をとっても本人にとって正解ならそれが答えです。
目を閉じて、3年後、5年後の自分のありたい姿をイメージしてみてください。
あなたがいるのは今のところでしょうか?新しいどこかでしょうか?
そこにたどり着くためには、どの選択肢を選べばいいでしょうか?
頭の中にぼんやりでも、直感で思い描いた理想の姿や光景、恐らくはそれが答えではないでしょうか?
- 周りの人からどう思われているか気になる
- 「信頼できない人」と思われたくない
というあなたへ。
仕事での「信頼」は、あなたの収入や人生全体を左右する重要なもの。
あなたの言動をセルフチェックして、信頼関係作りにお役立て下さい。