【コーチング】本場アメリカの実情から見えるこれからのコーチング
- コーチングって、日本でも名前を聞くけど怪しい感じがする・・・。
- そもそもコーチングはどの国でメジャーなの?
- コーチングの本場の実情にも興味がある。
このように考えたことはありませんか?コーチングは日本ではそれほどメジャーな職業とは言えないかもしれません。
また、コーチングは対話を中心とするビジネスであるため「怪しい」というイメージを持たれることもあります。しかし、コーチングの本場「アメリカ」でのコーチングの実情を知ることで、怪しいビジネスという誤解が解け、コーチングへの理解が大きく深まることでしょう。
そこで今回の記事ではコーチングの本場「アメリカ」での実情についてお話しします。また、日本におけるコーチングのこれからについても解説しますので、どうぞ最後までお読みください。
目次
コーチングの本場アメリカは「ライフコーチング」がメジャー
コーチングの本場アメリカでは人生をより良いものにしたい、充実した人生を送りたいと願うクライアントに対し、クライアントの成長をサポートしてゆく「ライフコーチング」がメジャーです。
人は生活の中にある人間関係・家庭・仕事関係など様々なシーンの中で人生を送っています。しかし、人生は全てが良い方向に流れるわけではなく、悩みや苦しみが続くことでネガティブ思考になり人間としての成長をストップさせてしまうこともあるのです。
しかし、多くの人は今の苦しみから脱出し輝く未来を手にしたいと願うものですよね?
ライフコーチはクライアントが現在の悩みを解決したり、希望を叶えるために「今の人生に何が必要なのか」をクライアントとともに考え、ネガティブからポジティブへと思考を切り替えられるようサポートしていきます。
ライフコーチによるコーチングはクライアントの潜在的な悩みを引き出し、気づきを与え、問題解決への糸口を提案することが目的です。
ライフコーチはクライアントの人生を180度変え劇的な変化をもたらせる「救世主」のような存在と言えるでしょう。
【アメリカ】トップ・ライフコーチの収入はいくら?
アメリカのトップ・ライフコーチと言えば「アンソニー・ロビンズ」が有名です。アンソニー・ロビンズはハリウッド俳優や著名人など世界に影響を与える人々に対しコーチングを行い、人生を成功に導いています。
アンソニー・ロビンズのようなトップ・ライフコーチともなると年収30億円とも言われています。
また、トップ・ライフコーチは書籍を出版していることも多く、ベストセラーになれば認知度が高くなり、さらに収入はアップしていきます。ちなみに、アンソニー・ロビンズの書籍「一瞬で自分を変える法」は全世界で1,000万部を突破した大ベストセラーとなっています。
ライフコーチは人に対し大きな影響を与えれば与えるほど、口コミで拡散し実績が増えていきます。また、書籍を出版すればさらに知名度は増し、それに比例し収入も高くなっていくという夢のある職業なのです。
アメリカでのコーチング提供に資格は必要?
アメリカでのコーチング提供に資格は特に必要ありません。
しかし、クライアントを成功へ導くために高いスキルや幅広い知識が必要です。アメリカでコーチとして活動している人は心理学を学んだり、国際コーチ連盟に所属し訓練を受けることが多いと言えます。世界No.1ライフコーチのアンソニー・ロビンズは17歳の頃、2年間で700冊の心理学や哲学書を読み込んだと言われています。
競争が激しく、数多くのライフコーチが存在するアメリカでトップになるためには「資格」を取ることが重要ではなく、クライアントの多種に渡る悩みに対し自在に対応できるだけのスキル・知識・実績が必要なのです。
また、アメリカでは資格よりもクライアントとの相性が優先されますので、コーチ自身がクライアントと、どれだけ信頼関係を築けるのか?も重要になってきます。
クライアントに対し結果をコミットできるライフコーチになるためには資格を取る勉強ではなく、クライアントを成功に導くために何をすることがベストな解決方法なのかを考え、クライアントとは違う視点で提供できることが大切だということを覚えておきましょう。
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コーチング【アメリカ】では、どんな種類のコーチングが主流?
コーチングには人生・生活・趣味・仕事など様々なジャンルがありますがコーチングの本場・アメリカでは「人間関係」「個人の成長」「恋愛関係」「生き方」「仕事」など「人生」に直接影響を与えるジャンルが主流になっています。
前項でも述べた通り、アメリカでは自分に自信を持つ方法や「人生」をアクティブでクリエイティブに前向きに送るための潜在能力を引き出すコーチングが中心で、多くの人に知れ渡っていると言えます。
アメリカ人は日本人と違って、比較的、オープンマインド、開放的で行動的な人々が多く、人生に悩んだり困難を感じた場合、カウンセリングやコーチングを気軽に受ける傾向があります。また、職場や病院など様々な公共の場においても積極的に問題解決のための手段として広く知れ渡っているとも言えるでしょう。
一方、日本ではコーチングの認知度はまだまだ低く、心の問題やカウンセリングを受けることの抵抗や「恥を恐れやすい」「人の目を気にする・気にしすぎる」国民性も影響しているかもしれません。
他国の事例ケースを知る機会があまりない現状ですが、本場アメリカのコーチング事情に触れて最先端を学ぶことがとても大切です。
コーチング【アメリカ】種類①キャリアとビジネス
アメリカのコーチング種類のひとつに「キャリア・ビジネス」というカテゴリーが挙げられます。
キャリアやビジネスはお金を稼ぐこと、ビジネスマン(会社員・自営問わず)として成功し成長していくことが人生の成功へつながると言えますので、人生の根幹部分を確立していくことがとても大切です。
最適なキャリア構築やお金に対するマインドセットの悩み・問題解決を一つずつ実行して解決することで、仕事に対するモチベーションがアップし、更なるキャリアアップが望めます。
アメリカで「キャリア・ビジネス」関連のコーチングを受けるクライアントは世界有数の企業CEOなどのエグゼクティブ層や成功者ほどコーチングを受け、日々、マインドを整えて更なる高みを目指しているわけですね。
コーチング【アメリカ】種類②恋愛と人間関係
職場や家庭など様々な場所でコミュニケーションが欠かせない現在、人生において恋愛関係と人間関係は非常に大切であり、コーチングには欠かせないジャンルと言えます。
コミュニケーション能力を磨き、恋愛関係や人間関係をスムーズに行うためにどのような行動をしたら良いのか、その人の認知の癖などをコーチングしてもらいます。
一般的に、日本人は間接的な表現を好み「察してほしい」という思考になりがちなためコミュニケーションがあまり上手とは言えないでしょう。
一度、恋愛関係・人間関係に関するアメリカ式コーチングを受けてみると、日本式とは違う問題解決のアプローチ方法を知り、学ぶことで更にスムーズになるかもしれません。
コーチング【アメリカ】種類③マインドと生き方
マインドとは「物事に対する意識」又は「精神」を言います。
人は人生の中であらゆる場面に遭遇しますが、全て自分にとって良いものばかりではありません。息苦しさ、生きてゆく辛さに耐えられず物事をネガティブに考えてしまうのも人間ですが、それはアメリカであろうが日本であろうが万国共通の問題ともいえるでしょう。
しかし、ストレスや不安感、生き辛さの原因を根本から改善できるのもコーチングの特徴のひとつです。コーチングはカウンセリングとは違い、セッションを通して、今の悩みの根本をクライアントの潜在意識から見つけ気づきを与え解決方法を提案してもらえます。
例えば、クライアントが置かれている状況に苦悩し将来に絶望しか見いだせないとします。
そこでコーチングを通し、現在の状況になってしまった原因、それに対しなぜ、絶望してしまうのか(ネガティブに考えてしまうのか)、心中を包み隠さず丁寧にヒアリングします。そして、絶望から希望の未来へ変えるには、どうすれば良いのかをクライアントに寄り添いながらアプローチ方法や問題解決への道を見つけていきます。
人は「心」が健やかでなければ、何をしても上手くいかないものです。コーチングを体験すると、クライアントがもっている認知の仕方や癖、考えの傾向が的確・明確に見えてきます。その後は、クライアントが高い確率で心に変化を起こし、行動までの時間が早いと言えます。
アメリカのコーチングは「英語」で行うことがほとんどのため、国民性も相まって、曖昧な言い回しはせずにダイレクトにクライアントへ問いかけますのでクライアントの心の変化・行動のスピードも速く、比較的短時間で新たな生き方の指針を見つけることができるのです。
コーチング【アメリカ】種類④個人の成長
コーチングは悩みや苦しみがある人だけが受けるとは限りません。
アメリカでは人生の指針や生きるための目標、現在よりさらに上を目指したいと思っている方もコーチングを受けています。自分に自信を持てるようにしたい、人生を更に楽しく充実するため「個人の成長」を促す目的でコーチングを受けることもあります。
日本では努力や個人の成長は「自分一人」で行うものであり、啓発セミナーや書籍での学びを中心としており、マンツー・マンでのコーチングに依頼し、何かや誰かに頼る意識、そのためにお金を使う(=投資)の意識が低いといえます。なぜなら、先に、最初にライフコーチングのようなマンツー・マンでのセッションでプライベートを話すことに強い抵抗があるということ、メジャーでないコーチングに対し「怪しいのでは?」という警戒心が先行してしまうからです。
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しかし、ライフコーチングが日常に浸透しているアメリカでは、個人の成長や意識改革、人生を充実させるためにコーチング依頼することにあまり躊躇しません。使える手段は試してみよう、というオープンな国民性も関係しているかもしれません。また、成功している人ほどライフコーチングを受ける頻度も高く、そのことが広く知れ渡っています。
比較的、オープンで開放的な国民性のアメリカ人と人の目を気にして恥を恐れる日本人のような国民性の違いがライフコーチングの認知度の度合いを表しているとも言えるでしょう。
これからのコーチングとは?
現在の日本は企業単位での成長もですが、同時に、世界で通用するグローバル人材を育成することを重点に置いています。つまり、これから先は「個」の成長がこれからの日本を担っていくポイントであるとも言えるわけです。
また、企業での幹部・社員育成において上司が部下を有能に育てるためのコーチングを導入しているケース、上司と部下間のコミュニケーションに役立てているケース、個人で独学でコーチングを学び職場で活かす人も増えている傾向です。
しかし、まだまだ、アメリカのような気軽さは無く、企業での導入率やコーチングを継続して受けるハードルもまだまだ高いと言えます。
ただ、世界的に有名なアメリカのライフコーチ「アンソニー・ロビンズ」の書籍は日本でも多くの方が手に取っており、コーチングの関する書籍はたくさんあるのでコーチングの重要性を認識されつつあるでしょう。
日本でも多くの優秀なコーチが存在しますし、コロナ渦をきっかけに、オンラインで気軽にいつでも受けられるコーチングサイトも増えつつあります。コーチングによる効果も多くの書籍・メディアで取りあげられていることから「コーチングを受けてみよう」と考える人も増えてきているのも事実です。
市場規模に関しては、アメリカは日本と比較すると約50倍といわれており、世界的に見ると、日本はまだまだ小さいです。しかし、日本はこれから成長傾向にありますので、今後、需要が加速されていくことが予想されます。
これからのコーチングは企業に限らずあらゆる場面で、個人単位でますます必要とされるでしょう。
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まとめ:海外の事例を学び、グローバルに活躍できるコーチを目指そう
コーチとして多くのクライアントから信頼され契約を頂くには「ライフコーチング」を基本としたコーチングスキルを学ぶ必要があります。そのため「ライフコーチング」の最先端であるアメリカや海外の事例から学ぶべきと考えます。
日本にコーチングを学ぶ資格取得のための学校や教育機関はありますが「資格を取るため」だけに通うのは勿体ないかもしれません。
国際的に認定されたコーチ資格があればブランディング(資格があることによる信用度)はアップしますが、ビジネスとして「コーチング」で生計を立て、成り立たせるには「コーチング」以外を学ばなくてはなりません。
海外のコーチング事例を学ぶことで、クライアントに提供する多種なジャンル、問題解決やアプローチ方法の幅が広がるでしょう。グローバルな視点でグローバルに活躍するコーチを目指しましょう!
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