【コーチングの種類】サービス・流派・資格別の特徴まとめ
コーチングについて調べてみると、思った以上にいろいろな種類があり、混乱してしまうことはありませんか?
断片的な情報が多いと、全体像がなかなか把握できずに時間ばかり過ぎてしまいますよね。
今回は、コーチングとは何か、そしてどんな種類があるのか、サービスや流派、資格別にまとめてみました。
短時間でコーチングの種類について理解できる内容になっており、最後におすすめの本もご紹介しますので、ぜひ最後まで読んであなたに合ったコーチングを見つけてください。
目次
コーチングとは?
コーチングを学んでいる人でも、「コーチングとは?」と人に聞かれると、なかなかサッと答えられないものです。
なぜなら、コーチングに世界共通の定義はなく、コーチ養成機関などがそれぞれの言葉で表現しているからです。
コーチングについて調べれば調べるほど、「で、結局コーチングとは何?」とモヤモヤしてしまう理由はここにあるのですね。
まずは、コーチングがどのようなものなのかをご紹介しましょう。
コーチングとは
コーチングとは、その特性から考えると「対話を通して相手に気づきをもたらすことで自発的な行動を促し、成長を支援するスキルでありツール」です。
目指す目標や理想がある人にとって、コーチングは上手く活用すればパワフルな武器となります。
しかし、コーチがどんなに優れたコーチングスキルを持っていたとしても、必ずしも良い結果につながるとは限りません。
- お互いの信頼関係が築けていない
- コーチとしての「あり方」が整っていない
- 相手がコーチングを望んでいない
- 相手がコーチに依存し他力本願になっている
このような状況下では、コーチングの要である「質の高い対話」ができないため、コーチングが機能しないのです。
質の高い対話をするためには、コーチとクライアントが信頼と「信頼」という土台のもと「対等」な関係性を築くことが極めて重要です。
これは、上司と部下など上下関係がある二人の間でコーチングが機能しないという意味ではありません。
役割としての上下関係があったとしても、一人の人間として同等の立場で相手を尊重し思いやりを持って接することで「本音で話せるフラットな関係性」を築くことは可能です。
コーチングが適切な関係性のもとで行われると、コーチングスキルが最大限に活かされクライアントに様々なコーチング活用のメリットがもたらされます。
具体的にはどのようなメリットがあるのか、見ていきましょう。
コーチングを活用するメリット
コーチングの主なメリットを6つ挙げました。それぞれについてご紹介します。
より短期間で目標達成できる
人は目標を立てても、途中で諦めたり、目標を立てたことを忘れてしまったりするため、自分一人で達成することはなかなか難しいものです。
しかし、コーチングを活用すると潜在的な能力が引き出されたり、やりたいことが明確になったり、根本的な問題が何かわかったりするため行動しやすくなります。
また、寄り添って伴走してくれるコーチという存在が支えになり、モチベーションを保ちやすいため、より早く目標を達成することが可能になります。
問題解決能力が高まる
コーチからの問いかけによって、クライアントは考えることが習慣化し、自然と思考力が鍛えられます。
すると、コーチングのテーマ以外のことに対しても主体的に考えて行動できるようになり、自分で問題解決できることが増えていきます。
視点が増え可能性が広がる
コーチから自分とは異なる視点のフィードバックを何度ももらうことにより、クライアントの視点は増えていきます。
ものごとをより客観的に捉えるようになるため、これまでの考え方が単なる思い込みだったと気付くことも多いでしょう。
不要な思い込みを手放すと、不可能だと思っていたことが可能になったり、悪だと思っていた行為が善になったりと解釈が180度変わることもあり、可能性が広がります。
自己理解が進み行動が加速する
コーチは、基本的に指導や助言をせず、質問によって「気付き」を促します。
クライアントが質問の答えを探して自分の内側と向き合うと、これまで蓋をしていた感情や心から望んでいることなどに気付き、自分を深く理解するようになります。
自己理解が進むと、目標や自己実現の目的が腑に落ち、「やらねば」ではなく「やりたい」という気持ちで主体的に行動できるようになります。
自分を認められるようになり、様々なことにチャレンジできる
大人になると、普段の生活の中で人から認められることは自然と減っていきます。つい人と自分を比べて、「できていないこと」に目を向けてしまう人も多いでしょう。
しかし、コーチングでは「承認」が頻繁に行われクライアントは等身大の自分を認め、受容できるようになります。
また、小さな成功体験を積み重ねることによって「やればできる」という自信がつき、色々なことにチャレンジできるようになります。
コミュニケーション能力が高まる
言うまでもありませんが、コーチングはコミュニケーションのスキルであるため、活用すれば当然コミュニケーション能力が高まります。
しかし、コーチングで使う言葉そのものは、実はそれほど重要ではありません。
円滑なコミュニケーションにおいて大切なことは、「相手を理解しようとする姿勢」です。
コーチングスキルを効果的に使うためには、相手をよく観察しなければならず、自然と相手の行動や言葉の意図を理解しようとする姿勢が身に付きます。
その姿勢が相手に伝わるからこそ、円滑なコミュニケーションが生まれるのです。
コーチングの手法
コーチングはどのように進めていけばよいのでしょうか。
一つの例として、コーチングの進め方の王道である「GROWモデル」をご紹介します。
GROWモデルには4つのプロセスがあり、この手順に沿ってコーチングを行うと、クライアントの漠然とした目標を行動に落とし込むためのサポートができます。
【GROWモデル】
Goal | 目標を明確にする | 目標やどうなりたいのかを明確にし 理想の状態をイメージしてもらいます。 |
Reality&Resource | 現状を把握し資源を整理する | 現状や問題点、その原因を把握し目標達成のために利用できる人材、物、お金、時間、情報などを洗い出して整理します。 |
Options | 選択肢を考える | どうすれば目標を達成できるのかゴールから逆算してできる限り多くの選択肢を設けましょう。 |
Will | 行動計画について意思確認する | いつから、何を、どのように、いつまでにやるかなど 行動について具体的に定め意思を確認していきます。 |
GROWモデルを使うと、コーチングの知識がない人でも、ある程度は効果的なコーチングができると言われています。
誰かにコーチングを提供する前に、まず自分をGROWモデルでセルフコーチングし、効果を試してみるのもよいですね。
コーチングと心理学の違い
「コーチングと心理学はどう違うの?」、「コーチングは心理学の一種?」と、多くの人が疑問を抱きます。
コーチングは人の心にアプローチすることや、「コーチング心理学」「アドラー心理学とコーチング」など心理学とセットになっていることもあるため、よくわからなくなるのも無理はありませんね。
確かに、コーチングは心理学の影響を大きく受けており、密接につながっています。
しかし、コーチングは「人の成長を支援するコミュニケーション」であり、一方、心理学は「心についての学問」であるため、基本的には異なるものです。
コーチングの種類(サービス)
日本でのコーチングの普及は、1997年にコーチ養成機関であるコーチ・トゥエンティワン(現在のコーチ・エィ)が、コーチングプログラムを提供し始めたことがきっかけです。
最初は個人の人生設計が主なテーマでしたが、次第に組織における人材開発へと焦点が移り、現在では、多岐に渡るサービスが独自に展開されています。
ここでは、サービスの種類を4つに分けてご紹介します。
ビジネスコーチング
ビジネスコーチングは、ビジネスにおける目標達成や問題解決を行うコーチングで、会社や組織の利益及び成長を目的としています。
企業や組織の発展のためには、自分で考え主体的に動ける社員が必要なため、優れた人材を育成するという面においてビジネスコーチングは大きく期待されています。
実際には、ビジネスコーチングでは何をするのでしょうか?
よくあるテーマの例として、以下のようなものがあります。
- 個々の能力開発
- 主体的に動ける人材の育成
- コーチ役となる人材の育成
- 問題解決能力の向上
- コミュニケーションの活性化による組織力強化
ビジネスコーチングの対象者は、新入社員から管理職まで幅広く、企業や組織の目的に沿って研修やマンツーマンのコーチングを行います。
会社や組織を通してクライアントとなる個人は、コーチングを望んでいるとは限らないため効果的なコーチングをすることが難しいケースもありますが、一方で予想以上に大きな成長を遂げるケースもあります。
コーチングを通して働く人を応援したい人、会社や組織の人材開発や育成に関わりたい人は、ビジネスコーチに向いているでしょう。
エグゼクティブコーチング
エグゼクティブコーチングは、ビジネスコーチングの中でも対象者を経営者や経営幹部に限定したコーチングです。
基本的にはマンツーマンで月に1〜2回を継続的に行うのが一般的で、コーチングテーマの例としては以下のようなものがあります。
- 組織を率いるリーダーとしての成長
- 管理職やマネージャーの育成
- チームビルディング
- 経営戦略や組織改革
- 会社理念の浸透
コーチは、相手が経営層だからといってビジネスに精通していなければならないわけではありません。
しかし、エグゼクティブコーチングでは基本的に経営に関する重大な内容がテーマになり、料金相場も他のコーチングより高くなっているため、クライアントの信頼を得られる優れたコーチであることが求められます。
ライフコーチング
ライフコーチングは、全ての人を対象にした、人生をより充実させるためのコーチングです。
扱うテーマの範囲が非常に広いため、テーマを絞る際、人生を8つの項目(仕事、お金、健康、家族、人間関係、学び、自己啓発、遊び、物理的環境)に分けた「人生の輪」というコーチングツールを使うこともあります。
テーマ例としては、以下のようなものがあります。
- 自分に合った仕事をみつけたい
- 親との関係を修復したい
- 人目を気にせず自分軸で生きたい
- 好きなことをみつけて起業したい
- 自分の強みや使命を知りたい
ライフコーチングのテーマは、他のコーチングのテーマと比べ「自分探し」のような抽象的なものであることも多く、クライアントは自分が何を目指したいのかよくわかっていなかったり、本心とずれている表面的な欲求に向かっていたりと、迷子のような状態になっているケースがよくあります。
コーチング全般に言えることではありますが、ライフコーチは特に、本人の価値観を見極め幅広い視点から問いを立てて、クライアントの気づきを促すことが必要です。
「より自分らしい生き方」を支援するコーチングをしたい人は、ライフコーチに向いているでしょう。
特化型コーチング
特化型コーチングは、ジャンルを絞ったより専門性の高いコーチングで、パートナーシップ、スポーツ、ダイエット、語学、メンタルなど種類は様々です。
コーチングのプロというよりは「その専門ジャンルのプロであり指導者」がティーチング、コンサルティングを含めたコーチングを行っていることがほとんどです。
クライアントの目標は最初からはっきりしていることが多く、成果が出せるかどうかが非常に重視されるため、成果を出すために最低限必要な期間はサービスを継続することが基本となります。
コーチングの種類(流派)
一口にコーチングと言っても様々な流派があります。
ここでは主な5つの流派を挙げ、それぞれの特徴や、どんな人に向いているかをご紹介します。
コーアクティブコーチング
コーアクティブコーチングは、世界的に有名なコーチ養成機関であるCTIが提供しているコーチングです。
コーアクティブは「協同的」という意味で、コーチとクライアントの関係性が「望ましい変化を一緒に創り出していくパートナー」であることを表しています。
コーアクティブコーチングの大きな特徴は「クライアントにとってのより良い人生とはどんな人生なのか?」をとことん追求するところにあります。
多くのコーチングは、決めた目標と現状のギャップを埋めるために何をすればよいのか、「行動」にフォーカスしがちです。
しかし、コーアクティブコーチングは行動(doing)よりもあり方(being)にこだわり、クライアントの価値観を掘り下げていくのです。
細分化されたプログラムはレベルが高く、厳格なトレーニングが必要ですが、一旦変化すると後戻りしない本質的な変化を引き起こすことができると言われています。
【コーアクティブコーチングが向いている人】
- 「対等で協同的なパートナー」として、クライアントの価値観に沿ったよりよい人生を一緒に創っていきたい人
- 高度なプログラムを学び、本質的な変化をもたらすコーチングを提供したい人
NLPコーチング
NLP(Neuro Linguistic Programming:神経言語プログラミング)とは、人間心理とコミュニケーションに関する学問で「脳と心の取扱説明書」とも言われています。
NLPもコーチングも、コミュニケーション能力の向上や目標達成に役立つため、2つを融合してより成果につながるコーチングを目指すために創られたのが、NLPコーチングです。
NLPは心理療法に使われるスキルでもあるため、一般的なコーチングではなかなか成果につながらない場合にも有効だと言われています。
例えば、幼少期のトラウマにより目標達成に向かう行動ができないクライアントがいた場合、心理療法でまずトラウマを解消してからコーチングを行う、といったことがNLPコーチングでは可能になるのです。
無意識の領域へのアプローチは、一歩間違うと逆効果になることもあり注意が必要ですが、上手く活用できれば心の深い部分に大きな変化をもたらす効果の高いコーチングができると言われています。
【NLPコーチングが向いている人】
- 論理的なコーチングよりも精神性の高いコーチングを好む人
- 心理的に深い問題を抱えるクライアントに対応できるコーチングを身に付けたい人
ポジティブ心理学コーチング
ポジティブ心理学とは、「個人、組織、社会の全てにとって望ましい、幸福が持続する生き方」をするために、心理学ができることを科学的に研究する学問です。
心の病を持つ人に焦点を当てるタイプの心理学ではなく、「健康な人がより幸せで充実した人生を送るための心理学」であり、コーチングと親和性が高いことから、コーチングの実践に活かされてきました。
ポジティブ心理学コーチングは、科学的に実証されたポジティブ心理学の成果を、コーチングに応用したコミュニケーションスキルです。
研究結果をもとに体系化されているため、効果に根拠があることが大きな特徴です。
補足ですが、ポジティブ心理学は、ものごとを何でも前向きに捉える思考法である「ポジティブシンキング」と言葉が似ているため混同されることがありますが、これらは全く別のものです。
【ポジティブ心理学コーチングが向いている人】
- 科学的根拠に基づいたコーチングを好む人
- 心理学とコーチングを通して「幸せな人生とは何か」を追求したい人
ストレングスファインダー(クリフトンストレングス®)コーチング
ストレングスファインダーは、米国ギャラップ社が開発した、世界中で使われている才能診断ツールです。
(日本の公式サイトでは2019年9月より名称変更が行われ、現在は「クリフトンストレングス」となっています)
才能診断テストで出た強みを活かすことで、目標達成や自己実現するために創られたのがストレングスファインダーコーチングで、以下のようなメリットがあります。
- 優れた才能診断テストにより、様々な角度から強みを見つけることができる
- コーチングでゼロから強みを発掘する必要がない
- 自分が持っている資質を活かすことで、より少ない苦労で目標達成が可能になる
しかし、診断テストの結果で「この人はこうだ」と決めつけてしまうと、想像を超えるような変化は起きにくいというデメリットもあります。
ツールの活用法をよく理解し、いかに「資質」ではなく「人」を見てコーチングをするかが重要になります。
【ストレングスファインダー(クリフトンストレングス®)コーチングが向いている人】
- 「強み」にフォーカスしたコーチングに興味がある人
- 持っている資質をある程度理解した上でコーチングをしたい人
インナーゲーム
インナーゲームは、1970年代にテニスコーチのティモシー・ガルウェイが提唱した、自分の力を最大限に発揮するための理論です。
外側の世界で行われている競技が「アウターゲーム」であるのに対し、その競技中に自分の内部で行われている対話が「インナーゲーム」です。
ガルウェイは、選手の指導方法を研究する中で、本人の内側にいる二人の自分が「~しろ」「~するな」といった相反する対話をしているとき、パフォーマンスが悪くなり、逆に「今、ここ」にただ集中している状態のときは、最高のパフォーマンスが生まれることに気付きました。
そこで、持っている力を最大限に発揮する鍵は「周りの状況や自分の精神状態に影響されない集中力」にあると考え、集中力を高める指導方法に変えたそうです。
何を変えたのかというと、「教える」を「問いかける」にしたのです。
この「問いかけ」が現代のコーチングの原点だと言われています。
【インナーゲームが向いている人】
- スポーツコーチングに興味がある人
- 自己否定しがちな自分をセルフコーチングで変えたい人
コーチング資格の種類(資格認定機関)
コーチング資格は全て民間資格です。
たくさんの種類の中から、信頼度の高いコーチング資格や認定機関についてご紹介します。
国際コーチ連盟(ICF)
国際コーチ連盟(ICF)は、世界最大級のコーチング組織です。
ICFのコーチング資格は、プロフェッショナルの証とも言える世界基準の高レベルな資格で、公式HPによると日本では2022年12月現在で1,023名の資格取得者がいます。
レベル別に3種の資格があり、それぞれのトレーニング時間や必要なコーチング経験は、以下の通りとなっています。
資格名 | トレーニング時間 | 必要なコーチング経験 |
ACC アソシエート認定コーチ | 60時間以上 | 100時間以上 |
PCC プロフェッショナル認定コーチ | 125時間以上 | 500時間以上 |
MCC マスター認定コーチ | 200時間以上 | 2500時間以上 |
それぞれの資格の詳細については、公式HPをご覧ください。
国際コーチング連盟(ICF)認定スクール
上で紹介した国際コーチング連盟(ICF)は、一定の基準に基づいてコーチングスクールが提供しているプログラムの品質を審査し、「ICF認定プログラム」として承認しています。
この「ICF認定プログラム」を提供しているスクールは、講師の資質や運営組織の信頼性が審査されているため、独自に認定している資格についても比較的信頼度は高いと言えます。
ICF認定スクール/認定プログラム提供団体については以下をご覧ください。
https://icfjapan.com/post/credentials/566
日本コーチ連盟(JCF)
日本コーチ連盟は2002年に設立された、コーチングの普及・発展を目的とした団体です。
認定しているコーチング資格は、3種類の「コーチ資格」と、指導者としてコーチングを教える2種類の「インストラクター資格」に分かれています。
レベル別に区分されているため、自分に合った資格を選ぶことができます。
【コーチ資格】
資格の種類 | コーチのレベル |
(社)日本コーチ連盟認定 プロフェッショナル・コーチ | 本格的にプロとしてコーチングを実施する能力がある |
(社)日本コーチ連盟認定 コーチ | コーチング技能の実践的な水準を満たしている |
(社)日本コーチ連盟認定 コーチング・ファシリテータ | 基礎的な学識と技能水準を満たしている |
【インストラクター資格】
資格の種類 | コーチのレベル |
(社)日本コーチ連盟認定 マスターコーチ | 日本コーチ連盟規定のコーチングインストラクターとして高度な学識と技術の水準を満たす者 |
(社)日本コーチ連盟認定 アカデミーコーチ | 日本コーチ連盟規定のコーチングインストラクターとしての学識と技能の水準を満たす者 |
それぞれの資格の詳細については、公式HPをご覧ください。
コーチングを手軽に学びたい人におすすめの本
コーチングスクールや講座で学ぶのではなく、まずは本でコーチングに触れてみたい、独学
で学んでみたいというあなたに、おすすめの本をご紹介します。
コーチング・バイブル(第4版): 人の潜在力を引き出す協働的コミュニケーション (BEST SOLUTION)
コーアクティブコーチングについて、基礎、実践、応用と幅広く体系的に学べる本です。
プロコーチが読んでも、毎回学びがあります。
ボリュームがありコーチング初心者にとっては内容も簡単とは言えませんが、コーチとして活動したい人や、実際に誰かにコーチングをする機会がある人には、ぜひ教科書代わりに手元に置いて繰り返し読んでもらいたい一冊です。
コーチングから生まれた熱いビジネスチームをつくる4つのタイプ
コミュニケーションの仕方を4タイプに分類し、円滑な人間関係のためにはどのように言葉がけを使い分ければよいのか、わかりやすく解説された本です。
コントローラー(仕切り屋)、プロモーター(目立ちたがり屋)、サポーター(協調性が高い「いい人」)、アナライザー(分析好きでクール)、のそれぞれに自分や身近な人を当てはめてみると、一歩踏み込んで理解できるでしょう。
「どうも相性が悪い」と感じる人に対して、紹介されているコミュニケーションのコツを試してみるといいですね。
ポジティブコーチングの教科書
幸せを科学的に研究する学問である「ポジティブ心理学」を、ビジネスコーチングに応用するための方法を紹介している本です。
個人が持つ「強み」を伸ばすための心理テストや実践方法が盛り込まれています。
ポジティブ心理学に興味がある人はもちろん、部下の人材育成に悩む管理職、教育に携わる仕事をしている全ての人におすすめです。
NLPで最高の能力が目覚める コーチングハンドブック
コーチングを学んでも十分に実践できない理由を解説した、「コーチングを使えるようになる秘訣」が学べる本です。
知識や経験を積むだけでは身につかない、コミュニケーションの「センス」とはどのようなもので、どうすれば磨くことができるのかが詳しく解説されています。
NLPコーチングの手法を解説する本とは異なるため、理論やスキルを学びたい人には向きませんが、人を支援する仕事をする全ての人に役に立つ良書です。
新 コーチングが人を活かす
62項目のコーチングスキルが、図解付きでわかりやすく学べる本です。
誰でも日常の会話の中でコーチングを活用し、コミュニケーション能力を高めることができるよう、多くの人にとって身近な具体例が挙げられています。
隙間時間にも手軽に読めるような構成になっているため、興味のある項目を選んで読み、すぐに実践してみることをおすすめします。
まとめ:あなたに合った種類のコーチングを取り入れよう
様々なコーチングの種類についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
コーチングは、人生をより輝かせるための非常に優れたツールです。
「どのコーチングが最も優れているのか?」ではなく、それぞれの特徴を理解して、ぜひあなたにぴったりのコーチングを人生に取り入れてみてください。
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