田舎起業の成功例と失敗例!田舎で流行る商売やビジネスチャンスも紹介
この記事では
- 将来的に田舎で起業したい
- 田舎で起業した成功例・失敗例を知りたい
- 田舎起業のメリット・デメリットについて知りたい
という方に向けて、田舎での起業が注目されている理由と、田舎で企業する際のメリット・デメリット、そして成功・失敗例について解説します。
田舎での起業を成功させるために、外せない内容になっていますのでぜひ最後まで読んでみてください。
目次
田舎が儲かるビジネスをしやすいって本当?
今、コロナウィルスをきっかけにして、日本人の働き方の概念が大きく変わりつつあります。
総務省による令和2年通信利用動向調査によると、令和2年にテレワークを導入した起業の割合は令和元年の2倍。
そのうち約7割が「効果があった」と答えています。
テレワークを通して「どこにいても仕事はできる」という実感を得た人が増え、子育て現役世代の田舎への移住も注目されています。
同様に、田舎に移住して起業するケースも増えているようです。
一昔前は「起業するなら、環境が整った都市部で」というのが当たり前でした。
しかし、現在ではネット環境さえあれば、田舎でも充分にビジネスを行えることが証明されています。
さらにインターネット中心のビジネスモデルであれば、土地代や家賃などの固定費を抑えることで「田舎の方が儲かるビジネス」が可能です。
まずは田舎で起業して成功した業種・実例のご紹介します。
田舎で起業して成功した業種・実例のご紹介
まず最初に、実際に田舎で起業して成功している実例をご紹介します。
【代行サービス】主婦だからこそ!高齢者向けの買い物・宅配・家事代行サービス
田舎での起業で注目されているのが「代行サービス」
地方では最寄りのコンビニ・スーパーまで、車で数十分かかるというのも珍しくありません。
運転もできず、インターネットにも不慣れなお年寄りは買い物も大変です。
そこで必要とされているのが代行サービス。
買い物の代行や、自宅の掃除・洗濯などの家事代行などもあり、主婦でも気軽にできる起業として話題です。
代行業専用のマッチングアプリなどもあるので、興味がある方はまずは試してみると良いかも知れません。
【ネットショップ】田舎コミュニティのネットワークを活かしたオンラインショップ経営
田舎のコミュニティを活かしたオンラインショップも注目されています。
地域の生産者と提携して、現地の新鮮な食品をスーパーなどを通さず、オンライン販売することで「安く・美味しい」食品を全国に届けられます。
田舎の農家さんや生産者さんは、「ネットを活用したくても出来ない」といったケースも多いのでオンラインを活用することで、生産者にも消費者にも喜ばれる可能性があります。
このように田舎のコミュニティをうまく活かしながら、オンライン展開するビジネスは今後も注目されそうです。
【教室・サロン経営】女性にもおすすめ!コーチング・カウンセリングなどの教室・サロン運営
田舎での起業には、コーチングやカウンセリング業もおすすめです。
コーチングとは個人や組織の目標達成をサポートするスキルのことです。
資格を取ったり勉強する必要はありますが、インターネット環境さえあれば田舎にいながらにしてスカイプやズームを使った仕事が可能です。
コーチングやカウンセリングはしっかりと話を聞いて共感するコミュニケーションが重要ですが、このあたりは女性が得意とするところ。女性で活躍している方も多い業界です。
知人のコーチAさん(40代・女性)は、もともと都心でバリバリ働くキャリアウーマンでしたが、体調を崩したことをキッカケに退職。
「自分に合ったペースで、自分の好きなことをしたい」と決意して、コーチングの資格を取得します。
Aさんは海が見える田舎に移住して、インターネット集客の仕組みを構築。
全国からクライアントを次々と獲得します。今では、会社員時代の3倍近い所得を得ているそうです。
このように設備投資や在庫不要のビジネスであれば、田舎でも都心でもほとんど関係ありません。
田舎の自宅をサロンにしたり、地域のコミュニティにすることでリアルでの集客も可能です。
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【You tuber】田舎の大自然をテーマにした「You Tube/動画配信」
田舎暮らしを動画で配信するYouTuberも話題を集めています。
田舎での暮らしや風景を撮った映像は、都会ぐらしに疲れている人にとっては癒しになります。
将来の田舎暮らしをイメージできるコンテンツであれば、魅力的なチャンネルになるでしょう。
もちろん、YouTubeだけで稼ぐのは決して簡単ではありません。
広告収入を得るためには
- 直近12ヶ月の総再生時間が4,000時間以上
- チャンネル登録者数が1,000人以上
という高いハードルがあり、実際ほとんどのYouTuberは兼業といわれています。
ただ、ここで重要なのは田舎暮らしに憧れる人にとって「実際に田舎への移住を成功させた人の日常は魅力的なコンテンツになる」ということです。
YouTube以外にもブログ・SNSなどでの発信、物販、企業とのタイアップ、田舎暮らしたい人へのアドバイス・コンサルティングなどへ発展させることで、大きな収入を得ることも充分に可能です。
【Webコンサルタント】田舎だからこそITで問題解決したい潜在ニーズが高い!
田舎の問題を「ITで問題解決をしたい」というニーズは非常に高いです。
しかし、ニーズが高くても、ITに詳しい人材が田舎にいないという問題もあります。
WEBコンサルタントとして地域の課題を解決できるようなWeb戦略、システム、アプリ開発などの提案をすることで、地域にとって重要な存在になることも可能です。
例えば都心を離れて田舎で起業したウェブデザイナーのBさん。
その土地に縁もゆかりも無かったBさんですが、地元の経営者が集まる会合に積極的に参加します。
その中で信頼を得たAさんは、徐々に仕事を依頼されるようになります。
地域に競合が少ないこともあり、同じコミュニティ内のB社長、C社長、さらには隣町の経営者・・といった感じで次々に紹介で仕事を獲得。
もともとはウェブデザイナーでしたが、ITに詳しい人が周りにいない事もありWEBコンサルタントとしても活躍。
起業したてでありながら、順風満帆に仕事をこなしています。
地域コミュニティはデメリットにもなりますが、Aさんのように積極的に地域に溶け込んでいけばメリットにもなるという好例です。
田舎で起業して失敗した業種・実例のご紹介
次に、田舎で起業して失敗してしまう例について紹介します。
成功例とともに、失敗してしまう理由も理解して自分のビジネスに活かせるようにしていきましょう。
【飲食店】初期費用やガソリン代が思ったよりかかり資金不足
田舎起業で人気があるのが古民家やログハウスを利用したカフェ・レストランです。
ただ、飲食店は初心者が手を出すにはハードルが高い分野でもあります。
「飲食店の約7割が3年以内に閉店、10年生き残れるのは1割」というデータもあります。
難しい理由の一つが、初期投資にお金がかかることです。
飲食店の平均的な初期投資額は、500~1000万ほど。
この金額を都心ほどの来店数が見込めない地方で回収する為には、かなりの努力が必要になります。
少しでも初期投資を抑えるために自宅をカフェにする、補助金を得るなどの工夫が必要です。
また、地域によっては冬場は雪の関係で、営業さえ厳しいという事もあるかも知れません。
よっぽどの観光地でない限り、お店を開いているだけで通行人がお店に入ってくるということもありません。
田舎で飲食店を経営する場合には「車を使ってでもわざわざ行きたい」という強い動機が必要です。
それには飲食以外の来店動機、例えば地域コミュニティとして人が集まる場作りだったり不便でも通いたくなるような仕組み、インターネットでの通販などの工夫が必要です。
【農業】農業に関する技術・知識・販路や経営に関する事前準備不足
移住先で「畑をもって農業をする」というのも人気の仕事のひとつです。
しかし、事前の準備不足で失敗してしまう例は多いようです。
農業は気候にあわせた育て方の技術、作ったものを販売する販路、経営・マーケティング、さらには地域での人間関係も重要になります。
これらを地域に縁がない移住者が行う場合、リスクがかなり高くなります。
まずは移住先の農家で手伝いから始めて、知識や経験を積むなどの努力が必要になるでしょう。
また、自分の畑から害虫などを出してしまった場合、隣の畑や民家にも影響が出てしまう可能性があります。
そういった時に助け合える人間関係を築いておく事も重要です。
【シェアハウス】地元の魅力・文化の発信やアイディア不足
田舎の空き物件などを利用して、シェアハウスを運営したいという方も多いでしょう。
シェアハウスは一人暮らしが不安な人や、生活費が安く抑えられるというニーズもあり若い世代を中心に人気です。
ただし、年々大手の不動産・住宅メーカーも参入し競争が激しくなっています。
以前なら「田舎でシェアハウスに住みたい」というニーズに応えるだけで良かったのですが現在は独自の魅力がないと選ばれなくなっています。
実際に「音楽好きだけが住めるシェアハウス」なども登場しています。
音楽をやっている人にとって、都心では練習をするのも近所迷惑になり一苦労です。
しかし、田舎であれば家と家の距離も離れているので、ちょっとした演奏でも気にならない。
こういった独自の魅力があれば「このシェアハウスに絶対住みたい」となり遠方からの集客も見込めるかも知れません。
また、地域との繋がりや魅力・文化の発信などをして「このシェアハウスに住みたい」という魅力をSNSなどで積み重ねていくPRも必要でしょう。
田舎で起業するメリット3つの紹介
次に、田舎で起業する際の代表的なメリット3つをご紹介します。
- コストが安い(固定費や土地代、人件費など)
- IT・オンラインをフル活用すれば収益を上げやすい
- 自然が豊かで集中しやすい(誘惑が少ない)
どんなビジネスをするかによってメリット・デメリットは変わるので、ご自身がやりたいと思っているビジネスモデルをイメージしながら、読んでみてください。
コストが安い(固定費や土地代、人件費など)
田舎起業の代表的なメリットが、固定費を安くできることです。
特に都心と比べて差が大きいのが、住居や店舗の家賃・土地代。
場所によっては都心の半分~3分の1程度に抑えられる可能性もあります。
売上に関わらず毎月かかってしまう固定費を安く出来るのは、資金不足になりがちなスタートアップにとって非常に大きいです。
また、地方での起業を促す支援制度(後ほど紹介)を利用することで、さらにコストを抑えられる可能性もあります。
IT・オンラインをフル活用すれば収益を上げやすい
田舎で起業する場合に、鍵になるのがIT・オンラインの活用です。
IT・オンラインを活用すればターゲットは田舎ではなく、全世界になるからです。
また、田舎に移住して実店舗を構えながらも、実店舗はあくまでも在庫管理や地域の人とのコミュニティスペースとして使い、メインの収益は「オンラインストアから」というお店も増えています。
田舎での起業を考えている場合、インターネット環境は必須かもしれません。
自然が豊かで集中しやすい(誘惑が少ない)
都心では深夜でも空いているお店が多いので、駅を降りてから会社や家にたどり着くまでに数々の誘惑があります。
しかし、田舎であれば立ち寄るお店自体が少ないので、仕事に集中できる環境が整っています。
田舎で起業するデメリット3つの紹介
最後に、田舎で起業する際の3つのデメリットについてご説明します。
- 新しい価値観が受け入れられにくい
- 交通の便がよくない
- 都会生活とのギャップ
起業したい業種を想定しながらデメリットを受け入れられるのか?
デメリットになる場合、どのように解消していくか?をイメージしながら読んでみてください。
新しい価値観が受け入れられにくい
田舎になればなるほど、古い価値観が残っている可能性があります。
あなたが地域にとって良かれと思って始めたビジネスでも、地域の人には受け入れられない可能性もあるでしょう。
まずは「郷に入っては郷に従え」の姿勢で、積極的に地域の人と交流したり、実績を残すことで「こんな新しい価値観もあるんだな」「この人が言うならやってみよう」という信頼をコツコツ築く必要があります。
交通の便がよくない
当然ですが、田舎に行けば交通の便は悪くなります。
移動には自家用車が必須になります。
山奥であれば道幅が狭かったり、冬は雪が降ったりして運転に危険を感じる場所もあるでしょう。
生活の中で移動に占める時間が長くなる可能性もあります。
来店型ビジネスの場合は、交通の便が悪い&時間をかけてでも来店してもらうための工夫も必要になります。
都会生活とのギャップ
「田舎に住みたい」という理想だけを膨らませてしまうと、実際に田舎に住んだ時のギャップに苦しむ可能性もあります。
例えば仕事に集中したくて田舎に移住したのに、地域への積極的な関わりを求められ時間が取れないなんてこともあるかも知れません。
ギャップを埋めるためには、事前の情報収集が欠かせません。
いきなり移住するのではなく、まずは短期滞在してみたり、週末だけ過ごしてみるなどして情報収集しましょう。
現地に行かなければわからないデメリットは必ずあるので、それらを受け入れてでも移住するのかなどのシュミレーションは必須です。
まとめ:メリット・デメリットを踏まえて田舎起業の成功を目指そう!
田舎で起業する人が増えている背景から、田舎起業するメリット・デメリット、成功例と失敗例について解説しました。
ひとつ強調しておきたいのは「この業界は田舎じゃダメ」というものはなく、どの業界でも成功例もあれば失敗例もあるということです。
それらから学び実践することで、成功する可能性を高めることが可能です。
また田舎の起業でカギになるのが「地域住民とのコミュニケーション」と「IT/インターネットの活用」です。
どのようにして地域や人と関わるのか?
インターネットを活用したビジネスモデルを構築するには?
といった問いに対する答えを移住前から考えておくと良いでしょう。
田舎で起業したい人にとって、今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。
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